本記事では兵庫県に在住した経験を持つ人が選んだ「兵庫県内の住みやすい街」をランキング形式で紹介します。あわせて、子育て世代にとって住みやすい街の条件も記載しているので、兵庫県への移住を考えている方はぜひチェックしてみてください。

  • 兵庫県で住みやすい街ランキングトップ10

    兵庫県には住みやすい人気の街がたくさんあります

兵庫県の住みやすい街ランキング

兵庫県に在住経験があるマイナビニュース会員に「兵庫県で住みやすい街」をテーマにアンケートを実施したところ、結果は以下のようになりました。

1位:明石市(11.7%)
2位:芦屋市(9.3%)
3位:尼崎市(8.6%)
4位:西宮市(8.0%)
5位:宝塚市(6.2%)
6位:姫路市(5.6%)
6位:神戸市中央区(5.6%)
8位:淡路市(3.7%)
8位:伊丹市(3.7%)
8位:神戸市東灘区(3.7%)
11位:神戸市西区(3.1%)
11位:神戸市兵庫区(3.1%)
11位:加古川市(3.1%)
11位:神戸市灘区(3.1%)
15位:三田市(2.5%)
16位:川西市(1.9%)
17位:加東市(1.2%)
17位:西脇市(1.2%)
17位:丹波篠山市(1.2%)
17位:赤穂市(1.2%)
17位:たつの市(1.2%)
17位:神戸市須磨区(1.2%)
17位:神戸市垂水区(1.2%)
24位:小野市(0.6%)
24位:加古郡播磨町(0.6%)
24位:相生市(0.6%)
24位:神戸市長田区(0.6%)
24位:高砂市(0.6%)
24位:神戸市北区(0.6%)

兵庫県で住みやすい街の特徴

ここからは、ランキング上位に入った街の特徴などを紹介していきます。神戸市などの兵庫県で最も栄えていて利便性のよい中心部だけではなく、周辺環境のいいエリアも多数ランクインしています。

明石市

  • 兵庫県で住みやすい街ランキングトップ10

    明石市の街並み

兵庫県の住みやすい街ランキング1位を獲得したのは明石市です。明石市は兵庫県南部にある市で、人口は約30万人です。都市部へのアクセスが便利である一方、瀬戸内海に面しているため自然が豊かで住みやすいエリアです。

明石市は子育てしやすい環境が整っている点も人気の理由です。高校3年生までは医療費が無料、第2子以降の保育料が完全無料など、手厚いサポートがしっかり整備されています。子どもが安心して遊べる公園も数多くあります。

また、東西15.6kmに海岸線があるため、サーフィンや水上バイクなどのマリンスポーツや海水浴、釣りなど、海のレジャーが気軽に楽しめる点も人気の理由です。

明石市を選んだ理由

・「海岸が近く自然やおいしいものとのふれあいが多いから」(46歳男性)
・「実際に2年弱住んでいましたが、人々は親切で親しみやすく、海にも近くて快適な住環境だったと記憶しています」(77歳男性)
・「子育て支援が非常に充実しており、海と山も近く自然もある。コンパクトな街でありながらも、明石駅や西明石駅周辺は都会的である」(54歳男性)
・「若いファミリーがどんどん引っ越してくると聞いたことがあるから」(35歳女性)
・「子育て支援が行き届いている」(57歳男性)

芦屋市

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    芦屋市の街並み

芦屋市は兵庫県の南東部に位置する市で、大阪市と神戸市の中間にあることからベッドタウンとして発展してきました。人口は2024年6月の時点で約9.3万人です。

神戸の中心地の三ノ宮駅には電車で10分弱、関西最大のターミナル駅の大阪駅へも15分かからずに行ける便利な立地が魅力です。

北には六甲山が見え、南は大阪湾に面していて、自然豊かな景観の中で暮らせると人気があります。芦屋と聞くと「高級住宅街」のイメージを持たれる人も少なくないでしょうが、芦屋市を歩けばイメージ通りの街並みが見られるでしょう。

市の条例によって屋上広告やネオンサインは禁止されており、パチンコやゲームセンターなどの遊戯施設も規制されています。落ち着きがある街並みで治安のよい暮らしができると言えそうです。

芦屋市を選んだ理由

・「治安と環境がいいから」(62歳男性)
・「住民に余裕がある。ゆったりと生活している」(59歳男性)
・「高級住宅街など、芦屋市の環境が一番いいから」(57歳男性)
・「芦屋市は、世間的にも裕福な家庭が多い地区とされていて、その分いろいろな施設なども充実しているため」(58歳女性)

尼崎市

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    尼崎市の街並み

尼崎市は兵庫県の南東部に位置する市で、人口は2024年3月時点で約45,7万人です。

阪神電車、JR、阪急電車などが通っているため、神戸や大阪はもちろん、京都や奈良まで乗り換えなしでアクセスできる利便性の高さが魅力。また、伊丹空港、神戸空港、関西国際空港の3空港へも1時間以内で行けるため、関西以外のエリアへの移動も便利です。

尼崎というと工業地帯のイメージを持つ人もいますが、現在は住みよい住宅地として変貌をとげています。病院、ショッピングセンター、公共施設など、生活に必要な施設が身近に揃った、安心して暮らせる街です。

尼崎市を選んだ理由

・「交通の便がよく、いろいろな施設が充実していて、大阪への通勤が便利だから」(55歳男性)
・「便利だし物価が安い」(54歳男性)
・「地元です。今は東京ですが、毎年帰省しています。とても好きです」(40歳男性)
・「安い住居や、安い価格のお店がある」(55歳男性)

西宮市

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    西宮市の街並み

西宮市は兵庫県の南東部に位置する市で、2024年1月時点で人口約48.3万人、大阪市と神戸市のちょうど中間にあります。公共の交通機関が充実しているため、梅田や三宮へのアクセスも抜群です。ショッピングやグルメを楽しめるお店にも不自由しません。

また、西宮市には海、山、川が揃っており、市の中心部から離れると豊かな自然に囲まれたエリアが広がります。市内に短期大学を含む9つの大学が立地し、図書館などの教育関連施設も多いため、子育てをする環境としても最適です。

歴史が古く多くの文化財が点在した落ち着いた雰囲気の街並みや、スポーツ・レクリエーション施設が充実していることも、住みやすさにつながっています。阪神甲子園球場も西宮市あるため、阪神ファンが移住するにはもってこいな街かもしれません……!

西宮市を選んだ理由

・「環境がいいし住みやすい」(71歳男性)
・「大阪市や神戸市にほどよく距離があり、少し頑張ればどちらも行きやすい。それに何と言っても甲子園球場があるからプロ野球や高校野球好きにはよい場所」(52歳男性)
・「商業施設が多く大阪にも近いから」(51歳女性)
・「過去に住んでいたが、大変住みやすい場所だった」(73歳男性)

宝塚市

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    宝塚市の街並み

宝塚市は兵庫県の南東に位置する市で、人口約22万人、大阪や神戸に通勤する人のベッドタウンとして人気です。阪急電鉄による宅地開発で仁川や逆瀬川、雲雀ヶ丘などの高級住宅街が早くから発展しており、昔から住みやすい街として知られています。

通勤通学の利便性が高い一方、六甲山系や長尾山系の山々に囲まれた緑豊かな住宅地が広がり、落ち着いた雰囲気のエリアです。

宝塚市には全国的に知名度の高い宝塚歌劇団があるので、歌劇の街として知られていますが、温泉の街でもあります。宝塚は鎌倉時代から温泉の資源に恵まれていたようで、1887年に「宝塚温泉」が開業されて以降、多くの人が訪れる人気の温泉地となりました。また、安産祈願の中山寺やかまどの神様が有名な清荒神清澄寺など、古い歴史を持つ寺社も散見されます。

宝塚市を選んだ理由

・「街と自然が調和しており環境がよい。鉄道も京阪共に通勤に便利」(62歳男性)
・「住宅環境や物価がいい」(47歳男性)
・「宝塚市は住みやすかったです」(60歳男性)

姫路市

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    姫路市の街並み

姫路市は兵庫県の南西部に位置する市で、瀬戸内海に面しています。人口は約52万人で、神戸市に次いで県内第2位の人口です。昔は播磨地方の中心地として栄え、交通の要衝地として発展してきました。

現在は山陽新幹線、山陽本線が通り、さらに新姫バスで隣接する市へのアクセスもよい立地が魅力です。地場産業が盛んで皮革やマッチ、鎖、伝統工芸品などものづくりの街でもあります。

400年以上前に建てられ、世界遺産に認定された姫路城、好古園(こうこえん)や書写山 圓教寺などの歴史的名所も多数あり、落ち着いた雰囲気が住みやすいと人気です。子育て支援にも力を入れているため、子どもがいるファミリー世帯からも住みやすい街として注目されています。

姫路市を選んだ理由

・「姫路城のお膝元。なんとなくのんびり暮らせる感じがするので」(55歳女性)
・「実際に住んでいて初めての関西というのもありましたが、快適でした。古い感じもしますが、住み心地はよかったですね」(52歳男性)
・「商業施設、交通機関など住むところとしては、最適だと感じている」(62歳男性)

神戸市中央区

神戸市中央区は神戸市の中央に位置する市で、人口約15万人、三宮などの都市機能が集まる市内でも最大の繁華街です。多くの人が通勤、通学、ショッピングやグルメなどで毎日訪れる神戸市中央区ですが、山陽新幹線の新神戸駅や神戸空港などもあるため、兵庫県内のアクセスはもちろん、全国へアクセスしやすい点も魅力といえるでしょう。

異人館のある北野・山本地区や中華街は観光客でにぎわい、異国情緒を感じられる街並みです。海に浮かぶ人工島・ポートアイランドがある一方、丘陵地帯に広がる布引ハーブ園、日本の滝100選の布引の滝などの自然に触れられる場所もあります。

高齢者の方が安心して地域で暮らし続けられる取り組みや子育てに関する行政のサポートなども充実していて、幅広い年代の人が暮らしやすいまちづくりが進められています。

神戸市中央区を選んだ理由

・「商業施設が多くてスーパーや病院、学校が多いイメージがありますね」(41歳男性)
・「利便性がよく、治安もいいから」(57歳男性)
・「環境がよくて住みやすい」(32歳女性)

淡路市

淡路市は兵庫県南部にある淡路島の北部の津名・淡路・北淡・一宮・東浦の5町が合併してできた市です。人口は約4万人、淡路島は日本で最初に生まれた島と言われており、国生みの島と呼ばれることもあります。

本州の兵庫県からは明石海峡大橋を渡って行ける場所にあり、観光地としても人気です。海と山に囲まれているため、海の幸、山の幸が豊富で、自然豊かで温暖な気候が住みやすいと言われています。

淡路市は人口増加や街の活性化にも注力。U・I・Jターンする人が市内の民間賃貸住宅に居住する場合の家賃補助や妊婦健康診査費助成事業、生活観光バスの路線拡大などさまざまな取り組みを行っています。

淡路市を選んだ理由

・「食べものがおいしくて風光明媚です」(61歳男性)
・「食べものがおいしく、自然が豊かだから」(29歳男性)
・「自然が豊かで住みやすい」(59歳男性)

伊丹市

伊丹市は兵庫県南東部にある市で人口は2024年1月時点で約19.6万人、公共の交通機関が充実していて、JR伊丹駅から大阪駅まで約15分、三ノ宮駅まで約25分と神戸市や大阪市にもアクセスしやすいベッドタウンとして人気です。

江戸時代から発展してきた酒造業は基幹産業で、現在も400年の伝統を守りながら清酒が造られています。東部には猪名川、西部には武庫川と2つの大きな川が流れており、文化施設や公園も多く、都市への利便性が高いながらも豊かな自然とのんびりした雰囲気を兼ね備えた街として知られています。

行政も子どもからお年寄りまでが、安心して暮らせるよう環境づくりにも力を入れているため、住みやすさは今後さらに拡充するでしょう。

伊丹市を選んだ理由

・「阪神間の中心にあり、交通の便利な地域だからです」(55歳男性)
・「空港もあるし駅も近い。大阪までの距離も短いので便利です」(50歳男性)

神戸市東灘区

神戸市東灘区は神戸市の東部に位置し、北に摩耶山や六甲山があり南は大阪湾に面している自然豊かなエリアです。三宮まで15分、大阪の梅田までは30分と、大変アクセスのいい点が人気で、近畿エリアでも有数の住宅地です。

神戸市東灘区には大学が点在しており、岡本駅や摂津本山駅などは学生が多く集まる若者の街としても知られています。また、神戸市灘区の沖合にある六甲アイランドは、海上文化都市として発展していて、緑あふれるゆったりとした雰囲気が魅力です。

神戸市が医療産業都市を推進しているので、医療サービスが充実している点も住みやすい街として選ばれる理由です。

神戸市東灘区を選んだ理由

・「静かで学校も多いので子ども育てやすいと思う」(48歳女性)
・「都市部との距離感と落ち着きがちょうどいいと思うから」(51歳女性)

子育て世代が住みやすい街の特徴

  • 子育て世代にとって住みやすい街の条件を紹介!

    子育てするなら周辺施設が充実しているところを選びましょう

住みやすい街を選ぶ際、子育てのしやすさを重要なチェック項目としてあげているご家庭は多いはずです。子どもを安心して育てられる環境が整っていることはもちろんですが、親が仕事と子育てを両立しやすい環境を選ぶことも重要です。

ここからは、子育て世代が住む場所を考える際に押さえておきたいチェックポイントをご紹介します。

待機児童が少ない

共働きで子育てをする場合、待機児童が少ない街を選ぶとよいでしょう。待機児童とは、保育園に入園できていない子どもの数です。待機児童が多い街や保育園が少ない街では、子どもを保育園に入園させるまでに時間がかかり、思うように育児と仕事を両立できなくなってしまうことも。

待機児童がゼロまたは保育園が多い街であれば、引っ越してからスムーズに子どもを保育園に預けられます。令和6年時点では、兵庫県だと神戸市や伊丹市、宝塚市、淡路市などは待機児童がゼロです。住む前に、待機児童の数を確認するようにしましょう。

子育て支援が充実している

子育て支援が充実しているところなら、出産祝い金や育児用品の支給、医療費の無償化などのサポートを受けられます。全国で共通する子育て支援とは別に、それぞれの自治体で独自で行っている支援もあるため、引っ越す前に調べておきましょう。

子育て支援が充実していれば、経済的、精神的にゆとりを持って生活ができます。支援を受けるためには、適用する条件を満たしている必要があるため、受給資格があるかもチェックしてみてください。

同じ子育て世代が多い

子育て世代が多い街は、子育て世帯に対する手厚い取り組みや、サービスなどが充実している可能性が高いため、ファミリーが暮らしやすい環境が整っていると言えるでしょう。先のランキングでは、子育て支援に注力している姫路市などが該当しそうです。

また、同じ子育て世代が近くにいれば、情報交換をしたり助け合ったりすることもできます。近くに頼れる親戚がいない家庭、ずっと共働きで子育てをする予定の家庭にとっては、特に心強いでしょう。

医療機関が充実している

子どもが小さいうちは、医療機関を利用する機会が何かと増えがち。そのため、医療機関が充実していてアクセスしやすい街を選ぶことも大切です。大きな病院だけではなく小児科があるか、休日や夜間も診療しているか、救急を受け入れている病院があるかなどもチェックしましょう。

それぞれの病院の休診日も確認して、何かあったときにすぐに子どもを連れて行ける病院を複数ピックアップしておくと安心です。

公共施設や公園などが豊富

図書館や体育館、児童館などの公共施設や公園などが豊富な街なら、子どもをさまざまな場所で遊ばせられることはもちろん、親同士のコミュニケーションが取りやすいメリットがあります。体育館や学校、公民館などは、災害時の避難場所に指定されているケースも多いため、自宅から行きやすい場所にあると、万が一のときにも安心です。

また、プールや水族館、映画館などのレジャー施設があると、子どもが成長してきてからも遊ばせる場所に困らず、住みやすく感じるでしょう。

教育環境が整っている

教育環境が整っているかどうかも、住む前に確認すべきポイントです。子どもが大きくなってくると、考えなければいけないのが進学先です。希望する学校が近くにないと、引っ越しや単身赴任など家族全体の問題に発展する可能性があります。

あらかじめ、小学校から高校までの進路をある程度想定しておき、住むエリアの小・中学校や高校について調べておきましょう。通える範囲にどんな習い事や塾があるかもあわせて確認しておくのがおすすめです。

道路が広く整備されている

子どもが小さいうちは、移動するときにベビーカーを使用する機会が多いため、道路が広く整備されている街ならスムーズに移動ができます。バリアフリーが進んでいるエリアなら、駅や歩道橋などもベビーカーを持ち上げたり折りたたんだりすることなくそのまま押しながら楽に動けて、快適です。

兵庫県は子育て家庭にとって住みやすい街が多数!

兵庫県の住みやすい街ランキングの1位は、明石市でした。都市部へのアクセスがよく、自然豊かでゆったりと過ごせる点が人気のようです。2位以下にランクインした市も快適な環境で過ごしやすいエリアばかりですので、子育てをしているご家庭にとって住みやすい街が多いと言えるでしょう。

街ごとに特色や雰囲気は異なるため、兵庫県への移住を考えているなら一度気になる街を訪れてみるとよいでしょう。また、各自治体による支援や制度が利用できるかどうかも住みやすさの大切なポイントです。ぜひチェックしてみてください。

調査時期: 2024年10月24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 503人
調査方法: インターネットログイン式アンケート