健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

車海老とトマトのレモングラス蒸し

暑い夏は、冷房の風や冷たい飲み物、食べ物で体を冷やしがち。現代社会に生きる私たちにとって夏は、体温調整をつかさどる自律神経の変調やホルモンバランスの乱れ、消化機能の低下に注意したい季節とも言える。そこで今回は、ご馳走感のある食材、車海老を使った蒸し料理を紹介したい。蒸したてで熱々の車えびを頬張りながら、発汗作用により自然に体をクールダウンしよう。

輸入物や養殖、冷凍品が多いえびは、通年で手に入る食材のひとつ。しかし、天然ものの車えびは、夏に旬を迎える。引き締まった身、濃厚な甘みが自慢の車海老をぜひ夏の間に堪能したいものだ。料理例としては刺身、天ぷら、塩焼き、フライなど調理法を選ばないが、蒸した海老の美味しさもまた格別だ。器に車海老やトマト、レモングラス、白ワインを入れ、塩、こしょうをふったら、蒸気の出ている蒸し器の中に器ごと入れるだけ。湯気と共にレモングラスによる爽やかな柑橘系の香りが立ち上り、食欲を増進してくれる。また、レモングラスには消化促進の作用もあり、夏バテで食欲がなくなりがちな時期にはもってこいの一品といえるだろう。皿に残った蒸し汁には、えびとトマトのエキスがたっぷり溶け出しているので、スープとして楽しみたい。

【症状】夏バテ
【栄養素】車海老:アミノ酸、タウリン、トマト:リコピン
【栄養価(1人分)】エネルギー:104kcal、たんぱく質:17.9g、塩分:1.3g
【ジャンル】主菜

材料(2人分)

食材
1 車海老 8尾
2 レモングラス(フレッシュ) 3~4本
3 トマト(くし切り) 1個
4 たかの爪 1本
5 少々
6 こしょう 少々
7 白ワイン 大さじ2

作り方

(1) 車海老は竹串で背わたをとる。レモングラスは6,7cmの長さに切っておく
(2) グラタン皿などの深みのある器に(1)とトマト、たかの爪を入れ、塩・こしょう、白ワインをふりかける
(3) 蒸気の出ている蒸し器に(2)を入れ、ふたをして強火で10分ほど蒸す

余った食材でもうひと工夫

海老の頭はグリルで香ばしく焼いておつまみやおやつに。レモングラスは油でさっと揚げて食べることもできる。また、入浴剤の代わりに使用しても、爽やかな香りが楽しめる。

(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。