健康を維持する秘伝のレシピを伝授します
どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!
モロヘイヤのあっさりスープ
エジプトを中心とする中近東一帯で大昔から親しまれてきたモロヘイヤ。砂漠地帯でも育つ強い生命力を持ち、古代エジプトの王様が重病のときにモロヘイヤをスープにして飲んだところ病状が回復したことから、「王様だけのもの」という異名も。滋養に富んだ緑黄色野菜なのである。
モロヘイヤに含まれる栄養素は数多く、アンチエイジング効果が期待できるものばかり。β-カロテンやビタミンC、ビタミンEなどは強力な抗酸化作用をもつビタミンで、細胞の老化防止に働く。モロヘイヤ特有のぬめりは、コンドロイチン硫酸によるもので、皮膚の保水性を向上させ、肌を若返らせる効果が期待されている成分だ。また、余分な塩分の排出効果があるカリウムも豊富で、血管のダメージを軽減する他、むくみも解消。糖質をエネルギーに変えるビタミンB1や脂質の代謝を促進するビタミンB2も含み、体脂肪を減らしてくれる。さらに、たんぱく質の合成に働き、細胞が新しくつくり出されるときに不可欠な葉酸も含んでおり、腸粘膜や皮膚の細胞分裂を促して病気に対する抵抗力アップ、皮膚の健康維持にも効果を発揮する。
今回紹介の一品は、さっとボイルしたモロヘイヤの葉を干し貝柱のだしと一緒にミキサーにかけてスープに仕上げたもの。モロヘイヤによる喉ごしのよさだけではなく、干し貝柱のうま味も魅力的。浮き実の干し桜海老に含まれるビタミンB12は葉酸の働きを助けてくれるので、干し桜海老とモロヘイヤの組み合わせはオススメ。今回は温かい状態のものを紹介するが、冷製でもおいしいのでお好みでどうぞ。
【症状】加齢
【栄養素】モロヘイヤ:ビタミンB2、葉酸、ビタミンE、β-カロテン、コンドロイチン硫酸、干し貝柱:タウリン、干し桜海老:ビタミンB12
【栄養価(1人分)】エネルギー:105kcal、カルシウム:180mg、ビタミンE:4.1mg
【ジャンル】副菜
材料(2人分)
食材
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1 | 干し貝柱 | 6個 |
2 | 水 | 300cc |
3 | モロヘイヤ(葉の部分のみ使用) | 1束 |
4 | 塩 | 小さじ1/2 |
5 | 干し桜海老 | 大さじ1 |
作り方
(1) 干し貝柱は分量の水につけて戻す
(2) モロヘイヤは熱湯でさっと茹でる
(3) ミキサーに(1)と(2)を入れ、なめらかになるまで攪拌する
(4) (3)を鍋に入れ、火にかける。塩を加え、沸騰したら火を止める
(5) 器に流し入れ、干し桜海老を散らす
(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。