健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

とうもろこしの蒸しぎょうざ

とうもろこしは野菜の中では糖質を多く含んでおり、比較的エネルギーが高い。亜鉛や銅などのミネラル、食物繊維をはじめ、胚芽部分にはコレステロール低下作用があるリノール酸も含む。しかし、収穫してから24時間経つと、栄養価や甘みが半減すると言われているほど鮮度が命。日持ちや風味を楽しむなら皮付きを購入しよう。選ぶ際に見ておきたいポイントは皮とヒゲの部分。皮の色が鮮やかでみずみずしく、ヒゲがふさふさとした茶褐色のものは鮮度、味ともに良品の証しである。購入後すぐに茹でるなどして加熱し、翌日には食べ切るのかおすすめだ。なお、加熱したとうもろこしは冷凍保存も可能。

即効性の高いエネルギー源である糖質を多く含むとうもろこしは、その甘みと風味を蒸しぎょうざにして楽しもう。今回紹介する蒸しぎょうざは、ぎょうざの皮を使わず、とうもろこしの皮で包んで蒸しているのが特徴だ。ぎょうざに使う豚肉とにらには、スタミナアップに効果を発揮する栄養素がたっぷりと含まれている。まず豚肉は糖質をエネルギーに変えるときに必要なビタミンB1の宝庫。一方、にらにはアリシンが含まれる。アリシンはビタミンB1と一緒になるとアリチアミンという物質になり、それによってビタミンB1の効果を体内で長く活用できるようになる。スタミナアップはもちろんのこと、夏バテ予防にも効果絶大なメニューとなっている。

【症状】スタミナ不足、夏バテ
【栄養素】とうもろこし:亜鉛、食物繊維、豚肉:ビタミンB1、ニラ:βカロテン、アリシン
【栄養価(1人分)】エネルギー:228kcal、ビタミンB1:0.91mg、亜鉛:4.2mg
【ジャンル】主菜

材料(2人分)

食材
1 とうもろこし 1本
2 豚赤身ひき肉 200g
3 ニラ 1/2束
4 大さじ1
5 しょうゆ 大さじ1/2
6 しょうが(みじん切り) 小さじ1

作り方

(1) とうもろこしは皮、ひげを取り除く。皮は水洗いしておき、実は包丁で粒をそぎ取る
(2) ボウルに豚赤身のひき肉と細かく刻んだニラ、(1)のとうもろこしの粒、4~6を入れ、よく混ぜ合わせる
(3) (2)を肉団子のようにして丸め、(1)の皮にのせて包む。包み目を下にし、湯気の上がった蒸し器に入れて15分~20分間蒸す
(4) 器に盛りつけ、とうもろこしの皮から肉団子を取り出していただく

(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。