健康を維持する秘伝のレシピを伝授します
どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!
なすのからし和え
近頃、ポリフェノールの含まれた健康食品が人気を集めているようだが、なすにもこの成分が含まれていることを皆さんはご存知だろうか。なすにはツヤツヤとした黒紫色の皮があり、この部分にはアントシアニンという色素が含まれている。これはポリフェノールの一種で、血行促進や肝臓の機能を高める効果を持つといわれている。肝臓は栄養素の代謝や老廃物の排泄を促す臓器なので、肝臓の状態を良くすることは疲労回復にもつながる。
今回は、なすの美しい皮の色目を生かし、そのまま輪切りにしてから和がらし入りの酢醤油で和えている。酢の爽やかな酸味は気分を爽快にさせ、さらには唾液や胃液の分泌を促して食欲を高めてくれる。酢に含まれるクエン酸は、疲れの正体である乳酸を化学反応によって水と炭酸ガスに分解。つまりは、疲労感を取り除く役割を担っているのだ。
ツーンと鼻を抜けるからしの辛み成分であるシニグリンは消化を促進。あしらいとして使う大葉の香り成分にも食欲を刺激する働きがある他、精神安定の効果もある。なすの切り口は時間が立つと褐色に変色してしまうので、できたてを頂きたい。
【症状】疲労、食欲不振
【栄養素】なす:アントシアニン、ナスニン(抗酸化作用)、からし:シニグリン、酢:クエン酸
【栄養価(1人分)】エネルギー:21kcal、カリウム:183mg、塩分:1.6g
【ジャンル】副菜
材料(2人分)
食材
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1 | なす | 2本 |
2 | 塩 | 少々 |
3 | 和がらし | 小さじ1 |
4 | しょうゆ | 小さじ1 |
5 | 酢 | 小さじ1 |
6 | 大葉 | 2枚 |
作り方
(1) なすは輪切りにして塩をまぶし、軽く揉む。その後、ラップを落とし蓋のようにかぶせ、冷蔵庫で15分ほどおく
(2) 3~5を混ぜ合わせ、絞って軽く水分を取った(1)と和える。器に盛り付け、千切りにした大葉を飾る
大葉でかわりご飯を
刻んだ大葉と白ごまを白ご飯に混ぜ込み、軽く塩で味付けするだけで「青じそご飯」のできあがり。爽やかな大葉の香りと白ごまの香ばしさが好相性な1品。
(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。