健康を維持する秘伝のレシピを伝授します
どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!
豚肉とにらの黒酢炒め
夏の暑さ、室内外の温度差、夏休み前後のハードワーク、寝苦しい夜が続いた後の睡眠不足……。夏は何かと疲れが溜まりやすい季節。そんな疲れを少しでも軽減できるよう、今回は疲れを癒す栄養素であるビタミンB1をたっぷり含んだ豚肉を使ってみよう。黒酢の酸味でさっぱり味に仕上げた豚肉のスタミナ料理だ。予め調味料を合わせておけば、短時間で作ることができるのも嬉しい。
ビタミンB1は、ごはんやパン、麺などの主食に多く含まれる糖質をエネルギーにかえるときに必要な栄養素である。ビタミンB1が不足すると糖質の分解ができず、乳酸などの疲労物質が溜まり、倦怠感、腰痛、手足のしびれ、集中力がなくなるなどの症状が現れる。主食以外では、缶コーヒーや清涼飲料水、甘いお菓子にも糖分は多く含まれている。これらを多く摂る人は、ビタミンB1が不足しがちになるので注意しよう。
また、ビタミンB1は、にんにく、にら、ねぎなどに含まれているアリシンという物質と結合すると、アリチアミンという物質に変化する。ビタミンB1単体の場合、体内に長時間留まることができず排出されてしまうが、アリチアミンは血液中に比較的長く留まり、ゆっくりとビタミンB1と離れていく。つまり、ビタミンB1を効率よく吸収することができるというわけだ。ビタミンB1を含む豚肉と、アリチアミンを含むにんにくとにらの組み合わせは、栄養面でとても相性がよいといえる。
さっぱり味のポイントとなる黒酢には、クエン酸が含まれている。クエン酸には、体内の疲労物質を分解してエネルギーを生み出し、疲労回復をより一層促進させる働きがある。
【症状】 疲労
【栄養素】豚肉 :ビタミンB1、 にら・にんにく :アリシン、 黒酢 :クエン酸
【栄養価(1人分)】エネルギー :225kcal、 ビタミンB1 :1.1mg、 ビタミンB2 :0.39mg
【ジャンル】 主菜
材料(2人分)
食材
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1 | 豚肉(モモの赤身薄切り) | 200g |
2 | 塩 | 少々 |
3 | こしょう | 少々 |
4 | にら | 1束 |
5 | ごま油 | 大さじ1 |
6 | しょうが(みじん切り) | 小さじ1 |
7 | にんにく(みじん切り) | 小さじ1 |
8 | 黒酢 | 大さじ3 |
9 | しょうゆ | 大さじ1 |
10 | みりん | 小さじ1 |
11 | 塩・こしょう | 少々 |
作り方
(1) 豚肉は食べやすい大きさに切り、塩こしょうで下味をつけておく。にらは長さ3~4cmのざく切りにする
(2) フライパンにごま油と6~7を入れ、香りが出るまで炒める。そこに(1)の豚肉を加えてさらに炒める
(3) (2)の豚肉に火が通ったら、予め合わせておいた8~11を加えて味を調える。にらを入れて全体をひと混ぜしたら火を止め、余熱でにらに火を通す
(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。