健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

食材の力で二日酔いから回復を

今回は、二日酔いの時に食べていただきたい料理をご紹介。日頃、二日酔い対策に薬やドリンク剤を利用している方も、これを機に料理を作って、食材の力で弱った体をいたわるのもよいだろう。

山芋には、アルコールで弱った胃の粘膜を保護するムチンや消化を助けるジアスターゼが含まれる。またレモンにはビタミンCが豊富に含まれ、二日酔いの時に気分が悪くなる原因となるアセトアルデヒドを減らす働きがある。モロヘイヤはネバネバ感があるので、ツルリとした喉越しのよさも楽しみたい。レモンの酸味で食欲を誘いながら、マグロの赤身で良質なたんぱく質を補い、さらには山芋の消化促進効果によって効率よく、消耗した肝臓をいたわろう。

ちなみに、山芋にはいくつか種類があるけれども、下の画像は関東では一般的にとろろ芋といわれているものとなる。大和芋とも呼ばれ、強い粘り気が特徴。一方、料理イラストにあるような全国的に栽培されている棒状の山芋のことを長芋といい、さくさくとした歯ざわりが特徴となる。それぞれの特徴を活かして使い分けてみると料理がより楽しめる。 今回の料理には、長いもを用いてさくさくとした食感を味わうとよいだろう。

画像の山芋は、関東では一般的にとろろ芋といわれている。大和芋とも呼ばれ、強い粘り気が特徴

モロヘイヤのネバネバ感を楽しみたい

マグロとモロヘイヤのタルタル

胃の粘膜を保護し、肝臓や腎臓の機能を高める作用もある山芋とたんぱく質のたっぷりなマグロの赤身をおいしくいただくメニュー。お酒を飲む人に不足しやすい葉酸を豊富に含むモロヘイヤも使い、効果を高めている。

【病態】二日酔い
【栄養素】マグロ:たんぱく質、モロヘイヤ:葉酸、ビタミンE、山芋:ムチン、ジアスターゼ(消化酵素)、レモン:ビタミンC
【栄養価(1人分)】エネルギー:128kcal、塩分:1.5g、ビタミンC:15mg
【ジャンル】主菜

材料(2人分)

食材
1 モロヘイヤ(葉) 20g
2 山芋 50g
3 マグロの赤身 150g
4 わさび 小さじ1/2
5 しょうゆ 大さじ1
6 レモン 1/4個

作り方

(1) モロヘイヤは熱湯でさっと茹で、水気を切っておく

(2) (1)と山芋、マグロの赤身をそれぞれ粗いみじん切りにしてボウルに合わせ、わさびとしょうゆで味をつける

(3) 器に(2)を盛り、レモンを搾る

※ ご飯に載せてもどんぶりにしてもおいしくいただける

(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。