はじめに - 健康を維持する秘伝のレシピを伝授します
はじめまして。この度、連載を担当する、管理栄養士の大柳珠美です。あなたは
「血圧が下がらない」「あともう少し内臓脂肪が減らしたい」など、日々の健康管
理に悩んでいませんか。なんといっても、健康の基本は「食にあり」です。この連
載は、どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症
状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集です。食
習慣は、自分が、自分の考えで、自分自身のために行えるものです。旬の味覚を愛
でながら、美味しく健康に! 是非、この機会に、あなた自身のために、そして誰か
のために、手料理をはじめてみませんか。(管理栄養士 大柳珠美)
※ 土日祝日、休刊日を除いて毎日更新します!
菜の花と海老の白和え
【病態】高血圧
【栄養素】そば茶:ルチン、大豆・菜の花:カリウム、菜の花:ビタミンC
【栄養価(1人分)】エネルギー:137kcal、塩分:0.7g、ビタミンC:26mg
そば茶のルチンが菜の花のビタミンCとともにはたらき高血圧を予防。香ばしい味のアクセントで減塩効果も。「もう1品ほしい」時のお助け小鉢。白ごまを混ぜた豆腐ペーストに、春らしく菜の花と海老を添えて、少し贅沢な食卓を演出。隠し味として、そば茶を加えれば、香ばしい風味を楽しめる。
材料(2人分)
順番 | 材料 | 量 |
---|---|---|
1 | 菜の花 | 4本 |
2 | えび | 4匹 |
3 | もめん豆腐(水切り) | 1/2丁 |
4 | 白ごま | 大さじ1・1/2 |
5 | うすくちしょうゆ | 小さじ1 |
6 | 酒 | 少々 |
7 | そば茶 | 適量 |
作り方
(1) 菜の花は、さっと塩ゆでして冷水にとり、水気を絞って3~4センチ長さに切る
(2) えびは殻をむいて背ワタを取り、酒を入れた熱湯でゆで、食べやすい一口大に切る
(3) (1)と(2)をボウルに入れ、うす口しょうゆ(分量の半量)をまわしかけ、下味をつける
(4)すり鉢で白ごまをあたり、しっとりしてきたら水切りした豆腐をくずしながら入れ、残りのうす口しょうゆも加え、なめらかになるまで混ぜ合わせる
(5)食べる直前に(3)と(4)を合わせ、器に盛りつけ、そば茶をふりかける
(注)このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。
管理栄養士 大柳 珠美(おおやなぎ たまみ)
明星大学人文学部(心理・教育学専攻)卒。二葉栄養専門学校卒。広告制作会社でコピーライター業を経て、栄養学を学ぶ。都内の心療内科・内科クリニックで、食後高血糖を防ぐ食事指導を実践。ダイエットやメタボリック・シンドローム等の指導にも応用。食と健康の雑誌「ヴィ・ヴェール」で、郷土料理の連載"おばあちゃんの味"の原稿執筆をはじめテレビ番組の監修など食と健康に関する情報を広く発信。