「家事も育児も家計も全部ワリカン! 」バツイチ同士の事実再婚を選んだマンガ家・水谷さるころが、共働き家庭で家事・育児・仕事を円満にまわすためのさまざまな独自ルールを紹介します。第96回のテーマは「生活が変わると労力も変わる」です。
緊急事態宣言が延長されて、わが自治体でも保育園の休園が延長されました……。外出自粛の生活がまだ続きます。みなさんいかがお過ごしですか。私はさすがに未就学児童とのべったりの生活に疲れてきました……。
保育園が休園になってからは、我が家は生活リズムを崩さないように毎朝いつも保育園に行っていた時間に保育園まで散歩しています。その後、普段保育園では午前中が外遊びの時間なので公園に行って遊ばせます。それを父親に任せて私は先に帰ってくるのが最近の我が家のサイクルです。
我が家は夫も自営在宅ワークなので、ずっと家にいます。しかし、お母さん大好きの息子は家の中にいたら基本的に私にべったりなんですよね。なので、私が完全に1人になれる時間は、一緒に散歩に行ったあとに父子を公園に残して先に帰る小一時間くらいなのです。子どもが寝てから夜中に起きれば自分の時間を確保できるのですが、このご時世……無理して免疫力を下げたくないのでなるべくたくさん寝るようにしています。
とはいえ、これでは仕事ができないので、子どもに申し訳ないと思いつつもiPadとマンガに子守を任せているのが現状です。息子はiPadの動画配信アプリで好きなアニメを自分で選んで見ることができるようになりました。最近はアニメをたくさん見ています。息子は元々かなりのインドアボーイなので、それでなんとかなっている感じですが、外出自粛が延びてさすがに家で過ごすことに飽きています。なかなか保育園のお友達に会えないのもつらいようです。
そんな子どもの気持ちを考えれば、あまりほっておくこともできません。というわけで、社会的距離を保つために家族間が「密」になりまくってしまうんですよね……。
この家族間の密問題。どうやって解決していますか? うちは正直、なかなか解決できてません。1人になりたくても、どこにも行くところがないのですから……。図書館すら行けない、どこにも行けない生活ってかなり厳しいものがありますよね。
現状では行ける場所がほぼ「買い物」くらいです。我が家は元々「炊事が夫」「その他の家事が私」なので、食料品の買い出しは夫です。夫婦のどちらが買い物に行くかというと、圧倒的に夫。私は父子を公園に残した散歩の帰りにコンビニに入るのが最近唯一の社会との接触です……! コンビニで余計な買い物しまくってしまう~!
今回のマンガに描いたように「あれ買うの忘れた!」と言われたときに「買ってこようか?」と言ったのは、思いやりからだったのですが、それ以外にも私の「買い物に行きたい」という気持ちの表れのような気がします。
本来日用品の買い出しって、「移動」「運搬」「管理」……と結構大変なタスクですよね。なのでやってもらっていることに感謝しています。でも、全然行けるチャンスが無くなるというのもつらいんだなと今回わかりました。
夫婦で順番にお買い物に行けばいいのですが、お留守番中は息子が「お母さんはまだ帰ってこないの?」とず~っと言い続けるらしく、夫は息子と2人でのお留守番がつらいらしく嫌がられます。お母さんがいないと言われ続けるお父さんもつらいけど、自由に買い物にも行けない私も……つらい。ああ、お買い物に行きたい……!
家の中で仕事するために、iPadやマンガに子守をさせていても、基本的に「お母さんこれ見て」とか「お母さんこれがこうなちゃった」とかで、30分毎くらいには中断させられます。これがじわじわと精神力を削ってくるんですよね~……。一日の中で何回も「それはお父さんに頼んで」と言ってます。頼む……頼むからもうちょっとお父さんにも頼んでほしい……!
家の中を快適にするためには家族みんなが機嫌よくいないとダメ。だから、ちゃんと大人は自分の機嫌を取る。というのが、前回の「自己開示の重要性」で書いたように我が家のコンセプトとして運用されているわけですが、朝から晩まで「お母さん~お母さん~」と言われると、「いいかげんにして!」とイライラしちゃいます。
いや~、本当に「優しくてメンタルを安定させてニコニコしているお母さん」でいるためには、自分の時間がどれだけ大事なのか…ということが身に染みております……。
そんななかなか解決できない「1人の時間の確保」ですが、お父さんと息子が公園に行ってもらう以外では、私のお風呂の時間が長くなっています。我が家は私が息子とお風呂に入って、その後お父さんが息子の世話をするのですが、私は考え事をまとめるのにそのお風呂時間を使っていて、保育園が休園になってからじわじわ長くなっています。
あと、お父さんと息子がお留守番すると息子の文句が多いようなんですが、お父さんと2人で散歩に出かける場合はあまり文句はないらしく、先日は遠くまで息子の好きな「かにぱん」を探しに行き、私の切羽詰まった原稿の時間を作ってもらいました。ありがたい……。
しかし、緊急事態宣言が終わらないと私は1人で好きにお買い物に行けるようにならない気がします……。どうにかニコニコとポジティブメンタルを保持するために、時間やタスクをやりくりして乗り切りたいと思います……!
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全編書き下ろしエッセイマンガ!
バツイチ同士の事実婚夫婦にめでたく子ども誕生! ここから「家事と育児をどうフェアにシェアしていくか」を描いたコミックエッセイです。家事分担の具体的な方法から、揉めごとあるある、男の高下駄問題、育児はどうしても母親に負担がいってしまうのか、夫のキレにどう対処する? などなど、夫婦関係をぶつかりつつもアップデートしてきた様子を赤裸々に描きます。くわしくはコチラ