1914年に軽井沢で温泉旅館を開業し、2022年で108年の歴史を数える星野リゾート。「旅を楽しくする」をテーマに、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」のサブブランドを展開し、2022年11月以降は新たに7施設をオープン予定です。今回はそんな新しいワクワクを生み出し続ける星野リゾートに注目! 今こそチェックしたい話題の施設を深掘りしていきます。
第14回目は、2022年11月にリニューアルオープンした「界 玉造(かい たまつくり)」。今回のリニューアルで、これまで純和風だった客室をすべて和モダンに改装。日本酒発祥の地・島根の地酒をとことん楽しめて、冬は"ごちそう界のキング"タグ付き蟹のフルコースを満喫できます。1年頑張ったご褒美に。酒&蟹にどっぷり浸る、美食トリップに出掛けてみませんか?
■美肌の湯を誇る玉造温泉の名宿
「界 玉造」の場所は、JR玉造温泉駅から車で5分ほど。美肌の湯として名高い玉造温泉の玉湯川沿い。願いごとが叶う"願い石"がある「玉作湯神社」から徒歩約10分の場所に「界 玉造」はあります。
縁結び&パワースポットの宝庫でお肌をツルツルにして、さらに日本酒もとことん楽しめるのがここ! 気軽に、だらんと、ふらりんと……。酔うほどに幸せになれます。
「界 玉造」に到着すると、手入れの行き届いた庭園を通って、ロビーへ。池には鯉が泳ぎ、お庭では因幡の白ウサギがちょこんとお出迎え。客室と通じる渡り廊下「太鼓橋」は、そこに立つだけで絵になるフォトスポットです。
廊下には、島根の若手工芸作家さんの作品が並ぶコーナーが。まるで美術館のような雰囲気で、ゲストを目でも楽しませてくれます。
■島根の文化と伝統をちりばめた客室
「界 玉造」は今回のリニューアルにより、全24室すべてご当地部屋「玉湯の間」へと生まれ変わりました。
ヘッドボードは、雲の隙間から見える"光のカーテン"をイメージしたオリジナルの藍染め作品。偶然にも、ベッドの名前が界オリジナルの「ふわくもスリープ」なので、松江の太陽の光に囲まれて眠る……そんなステキな体験ができます!
さらに、奥にちらっと見ているサイドテーブルにも注目してみてください。何のイメージかお分かりでしょうか?
そう! 答えは、日本酒の酒だるがイメージ。しかも奥の部屋は屋根がアーチ状になっていて、酒蔵の麹室をイメージした造りになっています。
加えてお伝えしたいのが、すべてのお部屋に、温泉をひいた露天風呂があるということ!
約1300年前に編纂された「出雲国風土記」の中で、"神の湯"と書かれた古湯を独り占めできるなんて、幸せの極みです。
■チェックイン後は予約制の茶室でお茶時間
「界 玉造」では、茶室を貸し切って、松江の茶文化を体験できます。しかも嬉しいことに、料金は無料。これは参加しない手はありません!
お茶の作法は、利休七哲の一人細川忠興公を流祖とする「三斎流」。お茶の先生が、ゲスト一人ひとり丁寧にお抹茶をたててくれます。松江の茶の湯文化の裏話的な話も聞けて、新鮮な気分。
■時間の経過とともに変化する景色を楽しむ客室
客室の露天風呂も良いけれど、もっと広いお風呂でゆったりしたいなら、大浴場がおすすめ。内風呂は、湯船の中にある御社から"神の湯"がこんこんと注がれ、神秘的な雰囲気です。
そして、開放感バツグンの露天風呂にも、ぜひ足を運んでほしい! 手足をう~んと伸ばして、澄み切った空気を味わいながら、ゆっくりのんびりリフレッシュできます。
しかし、それだけではありません! 内風呂には「源泉コーナー」があり、そこで"出来たての源泉パック"が作れます。「源泉コーナー」は女性側だけでなく、男性の大浴場にもあります。お肌が気になる男性のみなさま、ぜひお見逃しなく!
ちなみに、「界 玉造」の泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。ふっくらと肌の潤いを補給する硫酸塩泉と、潤いを塩のベールで閉じ込める塩化物泉のダブルの効果で、まさに美肌づくりにもってこい。
さらに「界 玉造」では、日本酒風呂に入りながら日本酒パックができるんです。
日本酒風呂を楽しむには、館内の売店で「日本酒風呂専用のお酒」を購入し、客室のお風呂で使用します。さらに、大浴場手前にある「美酒処(びざけどころ)」には、日本酒パックが作れる「地元の酒蔵の日本酒」とフェイスマスクが用意されてるので、合わせ技で日本酒美容をお楽しみください。
アンチエイジング効果があると言われる日本酒と温泉のダブルの効果で、肌はもっちりすべすべに。「えっ、ほんとに!?」と思われるかもしませんが、実際やってみるとビックリするくらいお肌が変わります。ぜひトライしてみてください。