「面接って緊張する」「どう対策したらいいんだろう」就職活動の面接対策は不安も大きいもの。6万人をサポートしたキャリアコンサルタント・渡部 幸氏が贈るロングセラー書籍『改訂版 採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する』が、時流にあわせた改訂版としてリニューアルしました。
9月1日に発売した『改訂版 採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する』(KADOKAWA刊)より、一部をご紹介します。
全5回の連載、第4回は「動画提出面接ではココを見られる」です。
動画提出面接ではココを見られる - 初対面で「感じがよい」と思わせる
動画提出面接は1次面接にあたる
動画提出面接とは、応募書類を提出する際に「自己PR」や「志望動機」などについて録画した動画の提出を求められるもので、お客様に短時間での対応が必要な航空業界などのサービス業で実施されることがあります。エントリーシートと面接の中間のような試験の内容ですが、実際に口頭で話すことが求められるので「面接」としてポイントをお伝えします。
企業としては、書類の文字のみでその人を知るよりも、話している表情や姿勢、話の伝え方などを見ることができる動画で知りたいと考え、行うのです。
エントリーシート提出の際に、自分で撮影した動画を企業の採用ページにアップロードする場合が多いのですが、中には企業が指定するURLからログインし、オンデマンドの動画でなされる質問に答えるというやり方をとる場合もあります。このケースはより面接に近い形なので、本書籍44〜47ページのWEB(オンライン)面接の項目を参考にしてください。 ※「WEB(オンライン)面接」の項目は、当連載の第5回で紹介します
企業にとっては、
- 遠方の人が交通費をかけずに受験しやすくなる
- 最近は書類よりも、動画で話すほうが実施しやすいと考える学生も多く、応募者数増加につながる
- 動画が残るため、再生して複数の学生を比較し選考しやすい
といった利点もあり、今後も業界によっては実施されていくでしょう。
動画提出面接の注意点、ポイント
録画して提出する形式の場合は、事前に与えられたテーマについて話すので、面接と違って自分で何度も納得がいくまで作成し直すことができます。撮影前にしっかりと準備し、以下のような点に注意して実施しましょう。可能であれば、友人や家族などほかの人に動画を見てもらい、表情や声の出し方などを確認してもらうとよいですね。
- 話の内容は、面接で質問されたときと同様、結論から具体的な事例を入れて順序立てて話すようにする。
- 「2分程度」など時間の指定がある場合は、その中に収まるように話す。
- 話すときは、原稿は持たず、カメラに視線を向けて話す。準備した内容を覚えたように話さないようにする。
- スマートフォンやタブレットなど撮影する機器は手で持たず、三脚などで固定する。
- 光の入り具合で顔が暗く映っていないか確認し、表情が明るくはっきりと映る場所で撮影する。必要に応じてリングライトなどを使用する。
- 「全身を映すように」などの指示がない限りは顔と上半身の胸あたりまでが映るようにカメラの位置を調節する。
- 身だしなみを整え、スーツを着用し撮影する。
- カメラの向こうに面接官がいるつもりで、笑顔で明るく、はっきりとした声で話す。
- 録画するとき、ボタンを押してすぐ笑顔で話すようにする。最後は笑顔でお辞儀をしたあと2、3秒待ってからボタンを押して止める。
『改訂版 採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する』
就職面接の1冊目なら、まずはコレ!
6万人をサポートしたプロが贈る信頼のロングセラーが、時流にあわせた改訂でリニューアル。採用側の本音とタテマエを丁寧に解説しているので、質問に対する自分なりの答え方が身に付きます。
面接官の問いを「ぶっちゃけ質問」に翻訳すると…
【タテマエ】 「自己PRをお願いします」
→【本音】 「あなたの長所をふまえて、当社で何ができますか?」
【タテマエ】 「最近気になるニュースはありますか?」
→【本音】 「この業界や会社についての記事を読んでいますか?」
このように、面接の質問には、ストレートに聞くことができない何らかの意図が隠されています。
それに気づかずにピントのずれた答え方をすると、面接官には評価されません。
逆に言えば、本音をくみとって適切なアピールができれば、内定はぐんと近づくのです。
採用側の本音を知れば、面接は9割成功したも同然! この本で内定をつかみとってください。
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著者:渡部 幸
定価:1,430円(本体1,300円+税)
発売日:2023年09月01日
判型:A5判、商品形態:単行本、ページ数:208
ISBN:9784046063502