海外旅行ともなると、あちらにこちらに忙しく動き回ってしまう。それはそれで楽しいのだが、どうしても疲れがたまってしまう。そこで、最終日くらいは、ホテルの施設を利用してゆっくり休んでみてはいかがだろうか?
高級ホテルだからこそ味わえる贅沢な一日
読者の皆さんのホテルを選ぶ基準はなんだろうか? 値段? 立地条件の良さ? 部屋の快適さ? いろいろな条件でホテルを選んでいることと思うが、滞在期間の長さによってもその基準は変わってくるのではないだろうか?
筆者の場合、移動が多い旅行の場合は立地条件の良さを優先することが多く、長期滞在する場合はホテルの施設の充実しているところを選ぶことが多い。というのも、旅行が長期になればなるほど、旅行中に疲れがたまってしまい、旅行中の休息を取りたくなるからだ。そんな休息日を取るならちょっと贅沢な空間で過ごしたい。香港にも高級ホテルはたくさんあるが、今回はそんな高級ホテルのなかでもちょっと変わった存在のホテルW Hotel HongKongを紹介しよう。
新しいホテルだからこそできるチャレンジ
「W Hotel」という名前に聞き覚えがあるとしたら、あなたは相当のホテル通、もしくは北米通といえる。というのもこのホテル、現在は、北米を中心に展開している新しいホテルチェーンだからだ。
このホテルの特徴はなんと言っても「若さ」と「チャレンジャースピリット」。デザインは「それぞれの街を象徴する文化の中心となるべくデザイン」を取り入れることをモットーとしており、現代の旅とモダンなライフスタイルを個性的に表現している。内装に関しても世界で活躍するデザイナーとのコラボレーションによって決定されるのが特徴だ。
W Hotel Hong Kongについては、日本のデザイン事務所「Glamorous」と、オーストラリアのデザイン集団「g+a」によって、それぞれが思い描く理想の部屋をデザインしており、ホテルの部屋というよりは高級ワンルームマンションという感覚に近い。
ゆっくりとくつろげる室内は、大きな窓から香港の街や湾を眺めることができる。テレビ等の設備は大型の液晶テレビが壁に埋め込まれており、必要なときに鏡をスライドさせて姿を現すようになっており、テーブルスペースが広く使えるだけでなく、広々とした印象の空間になっているのが特徴だ。
朝食からディナー、アフターまで楽しめる
W Hotelの朝食はビュフェスタイル。基本的には中華スタイルとイングリッシュスタイルの2つの朝食が用意されているが、オーストラリア人のシェフが作り出すメニューは多国籍にわたり、非常に豪華な朝食が楽しめる。レストランも重厚なイメージで統一されており、サービスも行き届いているので、ゆったりと朝食を楽しむことができる。
ディナータイムはもう一つのレストラン「Fire」がおすすめ。日本のデザイン事務所「Glamorous」による炎をイメージした店内で、様々な料理を食べることができる。ナイトタイムには、ホテルのロビーにあるラウンジでいろいろなお酒やカクテルを楽しむと良いだろう。ちなみにランチももちろん食べることができるが、筆者は遠出をせずにグルメが堪能できる、ホテル直結のショッピングモール「Elements Mall」で食べるのをお勧めする。
昼間の時間をどう過ごすか
せっかくの高級ホテルなのだから、ホテルの施設を利用しない手はない。W Hotel Hong Kongにはゲストのための様々な施設やサービスが用意されている。
まず紹介したいのが「Bliss spa」と呼ばれる、サウナとジャグジーのサービス。ここでは入浴はもちろんのこと、マッサージや、ネイルケア、フェイシャルマッサージ等のサービスを受けることができる。筆者も最終日にマッサージを体験したが、取材での疲れがすっと取れていくのがよくわかり、癒された。
また、冬の時期は少々寒いが、屋外プールでは泳ぎを楽しむことも可能。筆者が取材に行った11月初旬はまだ暖かいこともあり、数名がプールで泳いでいた。そして、おいしい料理を食べ過ぎた体を絞るのに最適なスポーツジムも用意されており、専属のトレーナーも常時待機している。これらを楽しむだけでも1日が過ぎてしまうが、長期滞在するならばこのような贅沢な休みも心身ともにリフレッシュできて良い。
なお、W Hotelは2011年2月に横浜にオープンする予定で、今後も世界各国に展開していく。今後が楽しみなホテルチェーンだ。
データ:W Hotel
1 Austin Road West, Kowloon Station
耳寄り情報:冬のこの時期しか体験できない香港
冬の香港では11月28日から翌年1月4日まで、街中がまばゆいイルミネーションによってドレスアップされる「香港ウィンター・フェスタ」が行われている。冬のこの時期だけしか体験できないファンタスティックな香港をぜひ体験してみてほしい。さらに、来年は「2009 日本香港観光交流年」。様々な交流イベントが香港、日本で用意されている。一段と身近になること間違いなし! の香港に目が離せない。