今回は、香港に行ったらぜひ行ってみてほしいところ、体験してみてほしいところを紹介しよう。また、パックツアーでない限り、香港内の移動は公共交通機関を使うことになるのでそれらについても解説しよう。
健康的な朝を迎えてみてはいかが
中国の朝といえば町中の広場で見られる太極拳の風景だ。日本で言うラジオ体操のごとく、深く浸透している。そんな太極拳を無料で体験できるプログラムが香港政府観光局主催で行われている。
場所はHong Kong Museum of Art。毎週、月・水・木・金曜日の朝8時から9時までの1時間、講師の先生にあわせて太極拳を学ぶことができるのである。事前に申し込みの必要もなく、自由に参加できる。
このプログラムは香港政府観光局が行っている「カルチャー・カレイドスコープ(CULTURAL KALEIDOSCOPE)」、気に入ったクラスがあったらぜひ参加してみよう。その際に、予約の要不要も必ず調べておくといいだろう。
「100万ドルの夜景」が見られるヴィクトリア・ピーク
丘陵地帯に囲まれた香港の街を一望することができるのが、香港でも有名な観光地「ヴィクトリア・ピーク」だ。香港ツアーなどで必ずと言っていいほど立ち寄られるこの場所は、ピークトラムというケーブルカーに乗っていく。以前は小さな展望台から街を見下ろす形だったが、2006年の11月に頂上駅のピークタワーが改装され、より高いところから香港の街を見下ろすことができるようになった。ここで見る夜景は「100万ドルの夜景」として有名であり、夕方から夜にかけてのぼる人が多い。
また、ピークタワーとその対面にあるピーク・ギャレリアにはたくさんの店舗が入っていて、飽きることなくショッピングができるのではないだろうか。
長いエスカレーターに乗っていくソーホー地区
丘陵地帯に建物があることから、香港には屋外型のエスカレーターが設置されているところが多くある。なかでも香港政府が設置したエスカレーターが「ミッドレベル・エスカレーター」だ。このエスカレーターを乗り継いでいくと、中小規模のレストランやカフェを見つけることができる。ソーホー地区は、イングリッシュスタイルのカフェやパブのほかにも世界各国の料理が楽しめるレストラン街になっている。そうでなくとも香港の縮図が凝縮されているので、ぜひとも立ち寄ってみてほしいところだ。
トラムに乗ってビル・ウォッチング
香港の公共交通機関の一つにトラムがある。他国のトラムと違うところは2階建てということ。そのため、2階に乗車すると、街を眺めやすいのが特徴だ。料金は1回乗車ごとに2HKドル(約30円)。これに乗って香港の街並を堪能するのも面白い。特に香港の高層建築物は色々なデザインがあり、ユニークな形の建物も多く、見ているだけでも飽きない。
なお、トラムはだいたい500メートル間隔で乗車駅があるが、アナウンスなどはないので、おりたいところが近くに見えたら、そこで下車するといった感じになる。最初は戸惑うかもしれないが、慣れてしまえば便利に活用できる交通手段だ。
その他の交通機関は?
香港には色々な公共交通機関がある。まず、目的地までの移動に一番便利なのが地下鉄だ。6系統の地下鉄があり、それらを使って香港の殊勝なところに行くことが可能。料金は距離によって変わるが、1日(24時間)の乗り降り自由な乗車券は50HKドル(約650円)であるので、旅行者はそれらを活用すると良いだろう。5回も乗れば元が取れる。
また、バスも重要な交通機関の一つ。ただし、地下鉄に比べてちょっと複雑なので、乗り間違いには注意したい。
香港島と九龍を渡るのは地下鉄でも行けるが、スターフェリーに乗っていくのも楽しい。ビクトリア港から眺める香港の街も風情があって良い。その他、タクシーも比較的安い料金で利用できる。
これら公共交通機関を使うだけで、充分いろいろな場所に行けるのも香港の魅力と言えるだろう。
香港に行くなら今が楽しい
最後に期間限定の"乗り物"を紹介しよう。11月28日から翌年1月4日まで、街中がまばゆいイルミネーションによってドレスアップされる「香港ウィンター・フェスタ」が行われている。12月19日~25日には、香港島を走るアンティークトラムや、九龍半島のオープントップバスにゴスペルのパフォーマーが登場する予定だという。是非とも乗り物やイベントを満喫しに、楽しい「香港ウィンター・フェスタ」へ出掛けてみよう。次回は香港での楽しいショッピングをついてお届しよう。