この春、初めて一人暮らしを始めるという新入社員も多いだろう。新しい職場、新しい土地、新しい出会いに胸を躍らせているかもしれないが、防犯に隙が生まれやすいのもまた、この春の時期なのだ。空き巣などの犯罪に遭い、せっかくの新生活が台無しに……という悲劇を起こさないために、何をすべきか? セキュリティのプロこと「ALSOK」に、新生活の防犯対策について話を伺ってきた。
今回は「空き巣から家を守る方法とは?」をテーマに、具体的な空き巣対策について見ていきたい。
空き巣を防ぐにはどうすれば? 今日からできる防犯対策
ここからは、実際にどのように防犯対策を行えばいいのか解説していきたい。新生活を始める若手ビジネスマンに、防犯のプロがオススメする現代の防犯対策がこちら。
・確実に戸締りをする
空き巣の侵入方法でもっとも多いのが「無締まり」。空き巣犯はなるべく証拠を残さず、時間をかけずに侵入したいと考えているので、無施錠は格好の餌食となる。玄関ドアはもちろん、ベランダからの侵入も多いので窓も確実に施錠しよう。
・帰宅してもすぐに電気をつけない
空き巣犯は侵入前に下見を行う者も多い。そのため、マンションに住んでいる場合は帰宅した際にすぐに部屋の電気をつけると、どの部屋に住んでいるのか外から丸わかりに。少し時間を置いてから点灯するように心がけたい。
・誰もいなくても「ただいま」と言う
こちらも上記同様、空き巣犯に「一人暮らしではないかもしれない」と感じさせるための方法。このほかにも、外出時に電気を点灯したままにしておく、テレビをつけたままにしておく、といった方法も有効とのこと。
・帰宅時、周囲を確認してから鍵を開ける
自宅の鍵を開けた瞬間、背後からつけてきていた犯行者に自宅に押し入られるという強引な犯罪も増えている。自宅に到着した際は、しっかり周囲を確認したうえでドアを開けるようにしよう。女性はもちろんだが、男性の被害も多いので誰もが注意すべき。
・ドアスコープを塞いでおく
玄関ドアに設けられているドアスコープは、室内から外の様子を確認できることから防犯に役立ちそうだが、外からも覗けば光の有無などが確認でき、留守中であることが知られてしまうので、シールやマグネットなどで塞いでおくのがオススメ。
・旅行中の写真をSNSに投稿しない
若者ならば誰もがやってしまいそうになるこちらだが、「旅行中=留守」ということが知られてしまうのでNG。実際にSNSを確認して犯行に及ぶ空き巣犯も多いので注意しよう。旅行の投稿は帰宅してから、を心がけるように。
・ピンクや赤のカーテンは避ける
女性は部屋のカーテンをピンクや赤などの可愛らしい色合いにしがちだが、これは外から見ると「女性が住んでいる」ことが明らか。女性宅を狙った空き巣犯も多いので、外からピンクや赤の色がわかるようなカーテンは避けたい。
・必要な防犯グッズを揃える
ベランダの窓に補助錠をつけるだけでも、侵入を諦める空き巣犯は多いそう。現在、ALSOKではスマホで施錠・解錠ができたり、カメラで部屋の様子が確認できたり、とIoT機器との連携サービスも展開しているので、若い世代にもオススメだ。
いずれの防犯対策も、特に手がかかることではない。若手ビジネスマンでも今日から気軽に取り入れられるはず。「うちに限って……」という油断こそが空き巣被害を生んでしまうので、楽しい新生活を送るためにも防犯対策を心がけるようにしよう。