食材やスイーツの宝庫・北海道。札幌在住のライターチーム「TAWAII」が毎回、知っていたら道産子以上の「ツウ」になれるかもしれないお土産をご紹介します。
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道産子のDNAで知られるお菓子
さて、問題。「道産子のDNA」というキャッチフレーズで知られるお菓子といえば?……答えは、わかさいも本舗の「わかさいも」。創業者の若狭函寿さんが「サツマイモが採れない北海道で、焼き芋を作りたい!」と考案し、1930年に誕生して洞爺湖温泉の名物になった歴史あるお菓子です。
北海道では、俳優の小日向文世さんが「やっぱり道産子のDNA」と語るTV-CMが流れていますね(全国でオンエアされてないですよね?)。
焼き芋のようなホクホク感
わかさいものおいしさの素は、北海道産の大福豆。この高級菜豆が、焼き芋のようなホクホクとした食感を生み出しているそうです。そして、焼き芋の繊維感にもこだわり、白あんと一緒に練り込まれているのは、北海道産のきざみ昆布。よーく見てください。ちょろちょろっとした昆布が見えますか? これが、なんともいえない焼き芋感を表しています。
さらに、白あんの表面に薄く卵醤油を塗って焼き上げた皮。これが、また焼き芋らしさを引き立てる。包みを開けると、ふわっと香ばしい香りがする。「やっぱり焼き芋の香りだなあ」と改めて感じました。
皮のこんがり感を増す食べ方
実は、10年以上前に洞爺湖温泉のわかさいも本舗の本社で工場見学の取材をしたことがあり、製造の様子を間近で見ることができました。
醤油ダレを塗られた白あんがこんがり焼き上がっていく様は、なんだかかわいくて微笑ましい感じ。そこで食べた焼きたてのわかさいもは、生涯味わったことのない最強のおいしさでした。
調べてみると、一般の方の工場見学は行っていないとか。工場での「焼きたてのわかさいも」を、味わうことは難しいかもしれませんが、オーブントースターなどで温めると焼きたてに近い味を再現できます。
皮のこんがり感が増して、香ばしいおいしさがより引き立ちます。道産子のソウルスイーツ、ツウの北海道風味を、ぜひ味わってみてください!
わかさいもは、洞爺湖本店(北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉144)ほか、ルスツ、伊達、室蘭、登別、札幌、新千歳空港の各店で販売。オンラインショップも展開しています。