おひとり様だから、もしもの事があっても困る人もいないし、だから保険は不要では? そう思う人もいるかもしれません。でもちょっとまって! ひとりだからこそ、困ることもあるはずです。
そこで今回は、おひとり様に不要な保険と、必要な保険をお知らせします。効率のいい保険選びで、安心して、自由なおひとり様生活を満喫しましょう。
おひとり様に、こんな保険は不要!
おひとり様に不要な保険の代表は「死亡保険」。死亡保険は自分が万一の時に残された家族の生活を守るための保障ですから、おひとり様には基本的に必要ないと思います。
不要な保険 | 死亡保険 |
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でも、自分を育ててくれた両親のため、また回りの人に迷惑をかけたくないなど、気になる人もいるかもしれません。そんな時には、貯蓄性を兼ねた終身保険などで、老後の準備と共に、低めの死亡保障を確保するという方法なら効果があります。
おひとり様にとって、必要な保険はコレ!
おひとり様にとって、必要な保険は次の4つ。優先度の高い順番に並んでいますので予算に合わせて可能なものから準備しましょう。また、それぞれに選び方のコツがあります。
必要な保険 | (1) 医療保険 |
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(2) がん・三大疾病などの保険 | |
(3) 就業不能保険 | |
(4) 老後の備え |
(1) 医療保険の賢い選び方
日本はすべての人が健康保険に加入していますから普段の医療費でも自己負担は3割。入院や手術をしても「高額療養費制度」により1カ月に負担する医療費の上限額が決まっています。たとえば月収28万未満の人は、医療費の1か月の自己負担限度額は5万7,600円、月収50万円程度の人でも8万円+α。大きな手術をしても、医療費は意外とかからないのです。でも、一部には自己負担しなければならない費用や、がんなど高額な治療費がかかる病気もあるので注意が必要です。
■入院時自己負担する費用例 ・食事代 ・入院時の生活費(洗濯・テレビ・飲み物代など) ・医師の診断書などの書類 ・差額ベッド代 ・先進医療費の自己負担額 |
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この中で、医療費を最も左右するのは、「差額ベッド代」と「先進医療費」です。 差額ベッド代は、入院時に1日ごとにかかる病室の費用で、0円の部屋から、個室など高額となる部屋まで病院によって様々な価格が設定されています。
つまり、どの部屋に入院するかによって医療費が大きく異なることになります。
(例)10日間の入院で…… 差額ベッド代0円の部屋なら… 差額ベッド代 0円 差額ベッド代5,000円なら… 差額ベッド代 5万円 1日2万円の個室なら… 差額ベッド代20万円 |
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自分自身がもしも入院したらどんな環境で治療を受けたいかのか考えてみましょう。個室でゆったり過ごすのもいいですが、複数の人達と同じ部屋で過ごす方が寂しくないかも?
例えば、滅多に病気しないし個室は使わないと思うなら日額5,000円の医療保険を、ちょっと心配かなと思う人は日額1万円を、また、もしもの時に使える貯蓄を増やしておくことも大事です。
(2)がん・三大疾病などの保険
がんなど生活習慣病の場合、先進医療や長期間の治療などで高額な費用がかかるケースがあります。でも先進医療は医療保険に特約で非常に安く加入できますのでそこで確保するといいでしょう。
会社員などお勤めしている人は、健康保険の「傷病手当金」により1年6か月の間は月額報酬の2/3が確保されます。でも自営業など国民健康保険の人にはこれがありませんので、一時的に仕事を休むなど収入減を考慮して、一時金を受け取れるがん保険を確保しておくのもいいでしょう。
(3) 就業不能保険
もしも重い病気やケガで長期間働けなくなり収入が減ってしまったら? このリスク、おひとり様には一番心配なところです。でも今は、それをカバーする「就業不能保険(または所得補償保険)」と呼ばれる保険が多数でています。ただし、これらの商品は各社によって様々な違いがあり、例えば死亡保障とセットになっている商品と、就業不能保険の単体の商品があります。おひとり様には死亡保障が不要ですから単体商品の方が効率的です。
(4) 老後の備え
今、日本は低金利時代ということもあり、外貨建保険に人気があり、検討するにはいい時期です。ただし、外貨建保険は換金する際にその時の為替相場の影響を受けることになりますので、換金時に円高が進んでいると損をする場合もあります。こうした為替に関する知識や情報について、この機会にぜひ興味を持って頂ければと思います。外貨での資産形成は、国内の運用商品と併用するなど、分散して活用することをオススメします。
おひとり様にとって保険よりも大事な、第2のホケンとは!?
もしもの時、お金や保険よりも前に『人のネットワーク』によって助けられることは沢山あります。困った時はお互い様で助け合える友達や、地域の仲間を作ること。実はそれがなによりの「ホケン」です。多くの仲間と共に充実した生活を楽しむこと、それが一番の支えとなるのです。