エクセルなどを活用して保育園リストをつくろう

連載6回目では、保活を効率的に進めるために欠かせない「保育園リスト」の役割とリストに持たせるべき項目を説明しました。今回は、リスト内のそれぞれの項目について、具体的な記入方法を見ていきたいと思います。

こんな保育園リストがあれば保活がスムーズに

■保育園名

園ごとに情報をまとめたいので、リストの先頭には保育園名(施設名)がくるようにします。

■住所

地図上で登降園シミュレーションする際(連載5回目参照)はもちろん、申込書を郵送する段階でもリスト化されていれば効率的に作業できます。

■最寄り駅と駅からの所要時間

待機児童の多い都市部では特に、近所で入園できずに少し離れた園に通うことも想定されます。徒歩や自転車、または公共交通機関を使って通うことが基本ですので、最寄り駅と駅からの所要時間を調べてリストに残します。園まで徒歩や自転車で通う場合であっても、その足で最寄り駅から通勤するパターンを想定に入れるのであれば、やはりこの情報をまとめておいた方がよいでしょう。

■自宅からの所要時間

今後の見学などで実際に園を訪れる際に、登園や降園にかかる実質的な所要時間を調べて記録しておきます。

■電話番号と担当者名

見学の申し込みや変更、質問などで何度か電話をかける場合がありますので、あらかじめリストにまとめておくと便利です。認可園の場合は特に、入園希望者や見学受け入れなどの担当者が決まっている場合も多いので、初めに電話をかけた際に確認しておくと後がスムーズです。

■クラス定員数

認可園の場合は、役所でもらった案内冊子に記載されている場合が多いので、それをリストに転記すればOKです。冊子内に記載がなければ、見学に行った際などにヒアリングして記入していきましょう。

■見学予定日

各園を見学に行く際は、事前に連絡してからが基本です。園では見学できる日時が決められていて、突然訪問しても断られる場合があるのであらかじめ確認していきましょう。保育園リストがあれば、一気に複数件のスケジューリングができるのでテンポよく進みますし、日程調整済と未着手の園が一目で分かり便利です。

保育園見学はなるべく産前(産休に入ったらすぐ)行うことをお勧めしますが、妊娠後期は健診の頻度も上がり、おなかの張りなどの変化にも注意したい時期なので、当初の予定通り見学に行けない日も出てくると思います。リスト上で管理しておけば、日程を再調整する際にも分かりやすくて安心です。

■見学実行日

見学予定日の次に、見学実行日の欄を設けておきます。というのも、連日のように保育園巡りをしているとどの園を見学したか分からなくなるケースが少なくないため、見学を実行したらその履歴を残しておくことをお勧めします。このように行動計画(見学予定日)と進捗状況(見学実行日)が見られるようにしておくと、パートナーと分担して見学する際にも有効です。

■昨年度入園者の指数

「指数」というのは聞き慣れない言葉かも知れませんが、今後とても重要になってくる情報です。これについては後ほど詳しく説明していきますので、現段階では「そういう情報もリスト内で管理していくのね」程度に思っておいていただければ大丈夫です。