認可保育所を見学に行く意味とは

役所が発行している保育園の案内冊子をひと通り理解したら、次に保育園を見学に行くための準備を開始します。でも行動に移る前に、認可保育所(認可園)を実際に見に行くことにどんな意味があるか少し考えてみたいと思います。

保育園を見る目を養う

もちろん実際に見ることで得られる情報は大きいですし、そもそも初めて保活するパパ・ママにとっては全てが未知の世界といった感じでしょう。これは意外かもしれませんが、この先見学し始めると、「認可園って、どこもわりと似ているな」という印象を受けると思います。建物が新しいか古いか、園庭が土か芝生か、その他にもインテリアや色使いなどにも園の個性は存分に出ていると思うのですが、保育士に対する子どもの人数や保育スペースの広さなどについてはあまり違いがないはずです。その理由は、認可園がそもそも国の基準にのっとって設立・運営されている施設だから。反対に、認可園以外の保育施設は、よりバラつきが大きくなります。  

これから初めて保活を開始するという皆さんは、「どんな園をご希望ですか? 」と尋ねられても今は上手く答えられないと思います。保育園のことをよく知らない状態では、自分の中での判断基準もできておらず、急に保育園を選べと言われても選べないと思うのです。そこで、認可園を色々と見てまわり、理解を深めると同時に、比較的同質性の高い認可園同士を見比べることで、自分なりの視点や譲れないポイントを掴むことをおすすめします。基本的なベースラインがある上で違いを比較することで、より視点が絞られて比較しやすくなると思います。

認可外保育園から見学をスタートするのがダメという訳ではありません。しかし、園ごとの違いが大きい認可外保育園を比較するということは、それだけ「見る目」が必要になり難しくなります。逆にいうと、先に認可園を見ておけば、認可園の保育環境を軸として認可外保育園の環境を評価することもできるようになります。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にする子育てスタイルを提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を起業。保活の情報、子育てと仕事の両立アドバイスなど「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
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