多くの人が第一希望にあげる認可保育所。その認可保育所の選考結果は、毎年だいたい2月頃に各自治体から届きます。入園が決まったら職場と復帰に向けた打ち合わせをしたり、入園グッズの準備など新たなタスクも出てきてバタバタしがち。でもちょっと待って! 希望通り認可園に入園が決まった方に、まずここでやってもらいたいことがあります。
認可外保育所の申込み取下げ
この連載コラムでも、認可保育所とあわせて認可外保育所の保活について解説してきましたが、最近は第一希望が認可園でも認可外保育所を併願する人は多いはず。そんな中、認可園に入園が決まったら、もう認可外保育所の合否は興味がなくなってしまう人がほとんどでしょう。でも、保活の成果が先に得られた皆さんだからこそ、まだ保活が終わっていない人、そして保育園側に対する「オトナの心遣い」をぜひやっていただきたいと思います。
その心遣いとは、もう入る予定のない認可外保育所に申し込み取下げの連絡を入れること。というのも、認可園の合否通知が出たあとに、今度は認可外園が申し込み者にコンタクトを取って入園者を決めていきます。認可園よりも少ない人員で保育運営をしている園が多い中、業務の合間などを利用して次年度の入園希望者に電話をかける日々が続きます。もし、もう入る予定のない人が申し込み取下げの連絡を入れてさえくれれば、認可外園側は連絡する必要のない人に電話する手間が省けます。さらにはそうすることで、本当に認可外園からの連絡を待っている人(認可外園に入りたいと思っている人)に、より早く順番を回してあげることができますので、このひと手間はぜひやっていただきたいです。
家族会議
本来であればもっと早くから話し合いの場を持ってもらいたいところですが、保活の結果が出るまでは復帰時期が定まらないこともあって、具体的な議論が難しい部分もあるでしょう。そこで、入園する園が決まったら、まずパートナーや育児を手伝ってくれる親族と話し合いの場を持って、今後の登園・降園・急なお迎えなどにどう対応するかを決めましょう。夫婦2人だけでやり切ろうとせず、近隣の親族、ファミサポなどのサービスまで含めて、一つでも多くの手を借りられる体制を作っておくことが大切です。
生活リズム
育休から復帰する日が近づき、ついついママやパパの時間の使い方ばかり気にしがちですが、保育園生活が始まる前にお子さんの生活リズムについても気を配ってあげてほしいと思います。
子ども達にとっては、毎朝決まった時間に起きて、余裕を持って朝食や排泄など済ませられるリズムができている方が、園での時間も楽しく過ごすことができます。園での生活を順調にスタートさせてあげる意味でも、少なくとも入園の1~2カ月前から生活リズムを整えていきましょう。
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著者プロフィール
株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起 業家。
投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立て た理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
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