役所に書類を提出すれば一括して申込みできる認可保育所と違い、認可外保育所は各園へ個別に申込みします。また、入園者の選考も各園で行うため、認可と認可外では保活のアクションが異なります。例えば、保育園見学1つを見ても認可外ならではの方法や気を付けたいポイントがあり、実はかなりエネルギーを要します。
だからこそ、気合いを入れて保活を進めた人とそうでない人では結果に差が出やすいので、ここは何とか頑張りたいところ。まずは基本となるリスト作りから始めましょう。
認可外の情報はどこに?
認可外保育所のリストは、残念ながら役所では貰えないことがほとんどです。よってネットなどから自分で調べて、通園可能圏内にある認可外保育所をリストアップしなければいけません。とはいえ、一定の基準を満たす認可外保育所には届出が義務づけられているため、その届出内容のうち公表されているものがあれば、そこから情報を得る事ができます。
情報が入手できる場所(情報の公表場所)はエリアによって様々ですが、例えば東京都の場合は、東京都福祉保健局のホームページにリストが掲載されています。また、主要都市の認可外保育施設リストへのリンクは、筆者が運営するサイト「ここるく」内のお役立ち情報にもまとめてあります。そちらも参考にしてみて下さい。
上記のリストなどから近隣の認可外保育所を探し、連載6回・7回の要領で通園圏内の園に絞ったリストを作成してきます。認可外の場合は在住する市区町村以外でも利用できるので、お住いの地区に限らず通える範囲の園を幅広にピックアップすることがポイントです。通勤経路上にある園、区外だけど距離的に近くて通いやすい園などをもらさず拾っていくと、都市部では10~20施設程度のリストになることも珍しくありません。
リストが出来上がったら、リストアップした園への見学→申込みという流れで進んでいきます。実際に見学する際に思わぬところで足止めされてしまったり、見るべきポイントを見過ごしてしまわないように、次回以降の記事では認可外保育所の見学と申込みについて詳しく触れていきます。
※画像は本文と関係ありません。
著者プロフィール
株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起 業家。
投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立て た理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
全プラン託児付き! 新しい子連れランチ・おでかけスタイル「ここるく」