比較的「広き門」となっているのは0歳児での保育園入園

この連載では、保活においてしなければいけないことを紹介してきましたが、ここまでのアクションを地道に進めてこられた方は、いよいよ認可保育園への保活が最終フェーズへと向かいます。今回からは保活の集大成ともいえる、入園の申込書の書き方について詳しく見ていきます。

申込書を書くにあたって気を付けたいポイントは、入園時のお子さんの年齢によっても変わってきます。よって今回はまず、0歳児クラスへの入園(お子さまが1歳未満の時期に入園・復帰)を希望されるケースを対象に解説していきます。

0歳入園が有利な理由

保育園ではクラスごとに定員が設けてあります。そして、例えば0歳児クラスで定員12名だとすると、1歳児クラスでは定員15名といったふうに、クラスが上がるごとに定員が増えるケースが多いでしょう。確かに定員数だけを見ると1歳児クラスの方が入りやすそうに見えるのですが、実際にはそうではありません。

1歳児クラスの定員15名のうち、ほとんどが同園の0歳児クラスからの進級児童で埋まってしまうため、新たに入園募集がかかる人数はほんの数名。上記の例でいうと、定員15名中12名が0歳児クラスからの進級児童で、残りの3名のみが新規募集枠という事になります。

出産時期や復帰希望タイミングは人それぞれですので、誰もが0歳児クラスへの入園を選べるわけではありません。しかし、「入園しやすい」という観点だと、0歳児時点での入園が有利と言えるでしょう。

申込書にどの保育園名を記入するか

さて、認可保育所の0歳児クラスへの入園を希望して申込書を書く際に注意してほしいことがあります。申込書には保護者や児童の情報、勤務先の情報などに加えて、入園を希望する保育園名を記入する欄があります。多くの場合、その欄に記入できる保育園数は数園程度(自治体によっては件数制限のない場合もあります)。つまり、ここに記入できる分しか申し込めないということになります。

そのため、保育園の受け入れ枠が不足している都市部では特に、申込書に記入する園を希望順で選ぶのではなく、少しでも入りやすそうな園に厳選して記入することをお勧めしています。次回の連載では、少しでも入りやすそうな園を選別するポイントについて見ていきます。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
「わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にできる子育てスタイル」を提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を運営するママ起 業家。
投資銀行や金融系コンサルなど金融業界でキャリアを積みつつ、2011年に第一子を出産。初めての子育て中に「今まで気にもとめていなかった当たり前の事が、産後は一 気にできなくなるんだ! 」と感じたことがきっかけとなり、現代に合った子育て支援を実現するため2013年に株式会社ここるくを設立。また、広範な情報収集と体系立て た理解をモットーとした独自手法による保活情報や両立アドバイスも人気で、「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
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