国際線もオープンし、ますます注目度アップの羽田空港。ここは定番人気の飛行機機体工場を見たい、というわけでANA機体工場を訪ねることに。飛行機マニアでなくても、空港見学とワンセットで、機体メンテナンスセンターを見学するというのは、かなり「あり」です。
とにかく広い! 格納庫
飛行機をメンテナンスする格納庫ですから、大きい、広い、ということはわかっていても、実際に入ってみると本当にでかい!! 目の前にはボーイング767の機体がありますが、全長約55メートル、全幅約48メートル、全高約16メートルの大きさがあまり感じられません。ま、もちろん間近で見れば、やっぱり大きいのだけど……。
昔のドラマ、最近の映画の影響もあってか、機体工場見学の人気はずーっと高いまま。今も予約はいっぱいとのことです。参加者は小学生の社会科見学から、さまざまな企業の研修まで多彩。この日も幅広い年齢層が集まっていました。
ところで、ANAの機体メンテナンスセンターは、モノレールの新整備場駅から歩いて15分ほど。国際線と国内線の間にある、各停しか停まらないこの駅に降りるというのもなかなか新鮮な体験です。駅から工場までの風景も、また違った方向から空港が眺められておもしろい。
で、工場見学に戻ると、この格納庫は幅230メートル、奥行き100メートル、高さ42.4メートルで、東京ドームの1.8倍の大きさ。最大7機を格納することができます。足場は天井からぶら下がっていますが、柱が1本もないというのも特徴です。
飛行機も眺めも気持ちのいいスケール
下におりると、さらに飛行機の迫力が感じられます。ボーイング767の胴体の内径は4.7メートル。相撲の土俵とほぼ同じとのこと。もちろん、タイヤも巨大。今さらながら、「これでよく飛べるよなぁ」と改めて思ってしまいました。
隣には1年前から使われている第2格納庫があります。こちらも幅195メートル、奥行き93メートル、高さ43.6メートルという広さ。ボーイング777-200(全長約64メートル、全幅約61メートル、全高約19メートル)のエンジンは直径3.7メートルあります。
その先で見ることができたボーイング737(全長約34メートル、全幅約36メートル、全高約13メートル)の胴体と、このボーイング777-200のエンジンの大きさはほぼ同じらしく、なんだか大きさの感覚がよくわからなくなります。
格納庫の外には、ときどき飛行機が横切っていき、遠くには工場も見えます。飛行機の大きさもすごいのですが、格納庫からの眺めもスケールがでかい。そのでかさには、気持ちがよくなってしまうほどでした。
最新のボーイング787もまもなく登場
ところで、見学の前には約45分の説明が講堂で行われます。その後、格納庫に少人数のグループに分かれて格納庫へ移動し、約45分の見学となります。講堂では、飛行機のことなどについて、スライドを使った解説がされますが、中でも興味深いのは今年登場予定の新型機ボーイング787。
最新鋭のボーイング787は、中型機でありながら大型ジェット機なみの性能を備えていて、エンジンも排出ガスを従来より約15パーセント削減しています。座席の窓も約20~30パーセント大きくなるとのことで、通路側の席でも景色が眺められることになりそう。この最新鋭機の話題がニュースになるのは、もうまもなくのことです。
講堂の近くにはショップもあり、さまざまなオリジナルグッズが購入できます。空港などで販売されているものもありますが、ここの店はすべて20パーセント引き。お得なので、ぜひのぞいてみましょう。
機体工場を見学すれば、新しい発見もいっぱいあります。飛行機への興味もさらにアップするのは間違いなし。なによりも、格納庫の広さ、大きさは、気分をグンと上げてくれるのです。