あちらこちらに点在するネットカフェ。でも、意外とありそうでないのが、ここ「和(なごみ)style.cafe」。京都の旅館をイメージした和風ネットカフェです。店名のとおり、「なごみ」が重視されていて、畳のブースも用意されています。「もうちょい、落ち着けるネカフェないかなぁ」と嘆いている方、アキバで「和」と「和み」の空間を体験してみては?
畳はやっぱり「ほっ」とする!?
「お客様は、サラリーマンの方が多いですが、女性のお客様・カップルのお客様も多いです。ほかのネットカフェに比べると、少し年齢層が高いかもしれません」。そう話すのは、和の装いで出迎えてくれた広報担当の吉田瑠理子(るりこ)さん。スタッフはみな同じ和服スタイルで、その姿を目にしただけでも、なんだかくつろいだ気分になります。
銀座線末広町駅の4番出口を出てすぐ、JR秋葉原駅電気街口からも徒歩約5分の、中央通りと蔵前橋通りの交差点にあるビルの地下1階。入口を入ると、琴の調べが流れる落ち着いた空間が現れます。
お部屋のあるスペースには靴を脱いで上がります。その場所も枯山水風の造り。どこかの高級料亭か(行ったことないので定かではありませんが)、和風旅館の雰囲気が感じられます。赤いじゅうたんが敷かれた太鼓橋、のようなものを渡り、ここならではの畳の席へ。
お部屋は全部で53ありますが、うち畳のお部屋は28。いくつかのタイプがあるものの、畳が敷かれていると、なんか安心、というか、ほっとするというか、やっぱり日本人にはありがたいものかもしれません。最近は和室のない家というのもめずらしくないので、ここで懐かしい(?)感じを味わうというのも、よろしいのではないでしょうか。畳部屋がある人は、きっと、自宅気分に浸れるはず、かも。
多彩な割引サービスは要チェック
畳のお部屋があるためか、和風の落ち着いた雰囲気のためか、熟年層の方も結構いらっしゃるというのも、ここならでは。学割のほかに、55歳以上のお客のための「シニア割」があるというのは、今の時代、とっても先駆的です。
ユニークな割引サービスは、これだけではありません。月曜日から木曜日まで、それぞれカップル、女性、VIP会員(クレジット機能付き会員証をお持ちの方)、男性を対象にした割引サービスがあったり、ビルの1階にあるサンクスで当日700円以上の買物をすると割引になったり、CoCo壱番屋末広町店で当日750円以上の利用があると割引されたりと、そのサービス内容は本当にさまざま。ホームページをチェックして、ご利用計画をしっかり考えたいものです。
メニューも充実 生中ジョッキは190円!!
コミック2万冊、雑誌150誌、フリードリンク50種類、無料のアイスクリーム、オンラインゲーム、シャワー室などなど、ネットカフェとしての充実度が高いのは当然のことながら、ちょっとびっくりするのが食事などのメニューの安さ。
中でも、「え???」と思ったのが、190円という中ジョッキのお値段です。「グラスでは?」とよく見ると、グラスビールは140円。「どうせ、発泡酒か?」と突っ込む人が多いのか、メニューには、キリン一番搾りと明記されていました。
食事メニューも、ビーフカレー420円、えびピラフ390円、カルボナーラ390円、焼きそば350円……、とお手頃価格。食事を目当てに来てもいいですね、などと吉田さんに言うと、「月曜から金曜の午後5時から午後8時までは、すべてこの半額になるんですよ」。一瞬、何を言っているのか理解できず。ただでさえ安いメニューがさらに半額、しかもその時間帯って、完全なる夕食時間ではないかっ。「お店、大丈夫っすかぁ??」と思わず叫ぶと、吉田さんはにっこりとされていました。
ちなみに、トドメのメニューはお茶漬け。通常300円ですが、会員限定価格は100円……。泣きますって。「あ、でもこちらの限定価格は半額サービスがご利用できないんですけど」と吉田さん。はい、当然です。わかっています。
魅力いっぱいのメニューの数々から、人気のオム焼きそば、オムライス、焼き鳥、そしてお茶漬け。お好みの食事が2品選べる「和フードセット」(650円)もある。そのほか、アルコールも充実していて、カクテル類は280円、チュウハイは190円とこちらも格安だ。写真提供 : 和style.cafe |
占い師の先生も待っている??
さらに、こちらのお店には占い師の先生もいるので、気軽に占ってもらえるとのこと。先生は男性、なので、男性客でもぶらりと先生のいるブースを訪ねられるのではないでしょうか。女性と違い、男性の場合、ちゃんと占いをしてもらうことはなかなかありませんから、いいチャンスかも。占いの館的な場所や○○の母的なところへ行くのはムリでも、ここなら誰にも気づかれることなく(?)占ってもらえます。
占術家 佐藤元康 先生
毎週火曜日16時~20時
http://www13.plala.or.jp/ekisensi/
2005年11月のオープン以来、100件以上のマスコミ取材を受けてきた「和style.cafe AKIBA店」。アキハバラということもあってか、海外メディアの取材も多く、実際、外国人のお客さんも少なくないそうです。お店は英語対応も可能とのことなので、外国人の友人がいたら、ぜひ和風の空間とマンガ文化を一緒に楽しめるこのお店に誘ってみましょう。