男子なら、誰でもラジコンには夢中になったことがあるはず。今はラジオ・コントロールを略して、かっこよくR/Cカーと呼ばれてます。「へぇ~、そうなの」と思った人、ラジコンの世界をもう一度のぞいてみませんか? 進化を続けるこの世界、きっとまたハマってしまうはず。本格的なサーキットコースとショップ、バーカウンターが一体となった「KYOSHO OMOTESANDO」をご紹介しましょう。

お店はまずショップがあり、その右手にバーカウンターとサーキットのコーナーがある

バーカウンターのすぐ後ろに、本当のサーキットさながらのコースが。R/Cカーとはいえ、なかなかの迫力が味わえる

間近で見れば見るほど、細かい部分までホンモノそっくり。夢のスーパーカーのレース風景をこんな感じで再現してみた

ミニッツ(MINI-Z)のレンタカーでサーキットを体験

ホンモノのコースさながらのサーキットでミニッツを走らせる。けど、最初はなかなかうまく進まず、スピードオーバーでカーブを曲がりきれずコーナーにガツン。今度はハンドルを切りすぎて、カーブ手前で壁に衝突……。「まじかよーーーっ」と叫びつつ、シューッと走ったかと思うと、またガンッ。

しばらくはそんな調子、それでもしばらく続けていると、なんとなくコツがつかめてきそうな気が。とにかく、アクセルやハンドル操作の感覚がとっても自然でリアルっぽい。何よりも加速のスムーズさ、というか迫力がたまりません。さすが「ミニッツ」、ラジコンとはいえ、すばらしい性能です。

で。「ミニッツ」とは、R/Cカーの老舗である京商が開発・販売している本格的な小型ラジコンのこと。京商は、自動車から飛行機まで数多くのR/Cを販売しており、その技術力は国内だけでなく、海外でも高く評価され、たくさんのファンが世界にいます。

「Minimized(最小化)」をコンセプトにしたボディーの加工技術を活かして製作されたミニッツは、約1/27スケールで手のひらにのるほど小さなサイズながら、細かなディテールも忠実に再現されていて、走りの性能もたいへん高く人気を呼んでいます。1999年の登場以来、いまや世界40ヵ国以上で愛されているとのこと。スーパーカーを再現した「MINI-Z RACER」、ドリフト走行が楽しめる「MINI-Z AWD」など車種は6タイプあり、そのラインナップは現在約200種類。それぞれの車を眺めているだけでも飽きません。

このミニッツを15分間500円でレンタルし、専用サーキットで楽しむことのできるのが、「KYOSHO OMOTESANDO」なのです。借りられる車種は決まっていますが、ミニッツの魅力を充分に体感できます。ガンガンぶつかりつつも、ふと、ハンドルさばきとアクセルコントロールがうまくいく瞬間が……、ミニッツはさっとカーブを曲がり、気持ちよく加速。「これだーーーっ」。そうこの瞬間、体中にみなぎる、確実にステップアップした感。ま、またすぐぶつかったけど……。それでも、このドライブ感覚はハマります。

実際にミニッツを走らせてみる。コーナーの疾走感はたまらない。スピードのメリハリもしっかりと伝わる

ミニッツを操縦するために使われるのが、このプロポ(プロポーショナルシステム)左手の人差し指でアクセル、丸い部分でハンドルをコントロールする

男子の原点に女子も酔う?

表参道ヒルズの地下3階にある「KYOSHO OMOTESANDO」は2006年のオープン。ショップにはミニッツなどがずらりと並んでいます。スーパーカーブーム世代にとっては涙ものの車があれもこれも……。ランボルギーニの姿は懐かしく思ってしまいます。「やっぱりほかの車もそうだけど、スカイラインも昔のタイプの方がいいなぁ」などと思いつつ、じーーっと鑑賞。

そういえば、最近の子どもたちは、エコカーの方が好きで、スーパーカーにはあまり興味がないのだとか。そりゃあ、断然そっちが正しいのだけれども、こういうミニチュアカー見ても、反応薄いんでしょうかね。

お客の年齢層は30代などやや高め。男性だけかと思ったら、子ども連れの女性も意外といるそうです。表参道を歩きつつ、途中で「KYOSHO OMOTESANDO」に立ち寄り、サーキットで自分の腕を見せる、というデートもたまにはいいのでは? とはいっても、それだけの腕がなければならないし、何よりも彼女がおもしろがってくれなければダメだけど。

それでも、バーカウンターで他の人たちのレースを観戦しながら、ドリンクを味わうというのは、普段とは違った雰囲気で楽しめるはず。イタリアのビールをはじめ、プレミアム・アォッカやスパークリングワインなど個性的なアルコールがそろうほか、スナック類も用意されています。人のレース見ていたら、自分もやりたくなるかもしれませんが。

バーカウンターには、レースには欠かせないシャンパンもちゃんと置かれている

1周のタイムや何週目かなど、レースの状況は自動的に画面に表示される

年末年始はサーキットパーティーで

ちなみに、サーキットとバーカウンターのスペースは貸切ることも可能です。10人までのプランがあり、A・Bコースは90分、Cコースは120分、いずれも夜の時間帯に楽しめます。Aコースは3万円でドリンクチケット20枚つき。Bコースは4万円、Cコースは8万円で、いずれもドリンクチケット(Bコース20枚、Cコース40枚)と約10人分の料理が用意され、Cコースにはワインが赤白各1本追加されます。

料理は「KYOSHO OMOTESANDO」の前にあるレストランからのケータリング。つまり、表参道ヒルズのレストランの料理ですから、本格的なメニューが味わえるわけです。(内容などについては問い合わせを)

人数のこと、そしてサーキットで遊び放題ということを考えれば、まったく高い料金ではないでしょう。こんな時代こそ、いつもの忘年会や新年会ではなく、ぱぁーーっと楽しく遊び、なおかつ、おしゃれに時間を過ごしてみるのは、いかが?

ショップのディスプレイには、ただ目を奪われるばかり。大小さまざまなミニチュアカーが並べられている

中には結構大きなサイズも。こちらは「レディ・イオタ」とも称された懐かしのランボルギーニ・イオタ

スーパーカーだけではなく、最近の一般車なども数多くそろっている