日々仕事をしていて悩みがちなのが、モチベーションの維持。職場にいても「いまいちやる気が出ない」、担当の仕事やプロジェクトに対して「頑張りが続かない……」という悩みは、誰もが一度は経験しているのではないでしょうか。
そこで役立つのが、筆跡の改善。実は字から性格や心理を読み解く「筆跡心理学」の考え方では、字を改善することで性格にも影響を与えることができます。
ということで、今回はモチベーションがアップする筆跡をご紹介します。今の自分の字と見比べて、足りない部分は取り入れてみてください。
■なぜ筆跡を変えると性格も変えられるの?
人は、頭で考えたことが行動に表れます。特に行動の傾向は、性格や心理に基づいていることが多いですよね。例えば、普段から慎重な性格の人は、待ち合わせよりも早く着くように行動しますし、合理的な考え方をする人は、ルールよりも効率を優先しようと工夫します。
字を書くという行動も、考え方は同じ。慎重な性格の人は、字を書く時にスペースを加味して字のサイズや改行のタイミングを見極め、綺麗に収めようとします。また、合理的な人は時短と省エネのため、「口」という字の角を丸く書く傾向にあります。
このように、筆跡と行動傾向にはつながりがあります。逆に考えれば、筆跡を変えると行動傾向にも影響が出てくるということ。これが筆跡改善による性格改善の仕組みなのです。
さらに、意義を持って筆跡改善をすると、字を書くたびに「こう変わりたい」となりたい自分をイメージするようになります。何度も繰り返しイメージして、自身に理想を刷り込んでいくことから、性格改善ができるのです。
■1. ハネを強くすれば粘り強さがアップ!
では、早速モチベーションアップの筆跡を見ていきましょう。
字を書くことは意外にパワーを使う作業。だからこそ、字のハネを強く大きく書く人は、細部まで力を入れて書ける人であり、粘り強く最後まで物事をやり抜く傾向にあります。
特に画像上段の「子」や「弓」などの最後にハネがある字をしっかり書ける人は、最後まで力を抜かずに頑張れる責任感があるでしょう。
もし下段のようにハネを弱く書いているなら、フットワークが軽く、仕事は速いけれどなかなかモチベーションが長続きしない傾向があるはず。「もっとやる気を維持したい!」ならば、意識的にハネを強くしてみましょう。
■2. 最後の縦棒を長く伸ばして、諦めない力をつける!
「申」「都」など最後の画の縦棒を長く伸ばす人は、結果へのこだわりが強いです。特に伸ばす必要がないのに最終線を延長しようとするのは、「もっともっと頑張りたい」という気持ちの表れ。最上志向で、無理を承知で納期ギリギリまでこだわり抜く人や、時間をいとわず仕事をしたい人に多く見られます。
もちろん、体を壊すほど無理をする必要はないですが、仕事に対して「もっと良い結果を出そう」という気持ちがあれば、仕事へのモチベーションも高まるはず。
「やる気が続かない」「何事も諦めやすい」という人は、ぜひ最後の縦線をいつもより少しだけ伸ばすよう、意識して書いてみてください。
■3. 右はらいを長く伸ばす
右はらいの長さは「心の熱さ」。何かにハマって熱中しやすかったり、とことん突き詰めたりする人に見られる筆跡です。心の熱さで有名な松岡修造さんも、右はらいがとても長いです。
また、何かと感激しやすい入れ込み型な傾向もあり、情熱的な性格の持ち主でもあります。やはり仕事は興味が強い方が熱中できるというもの。好奇心と情熱を持って仕事に取り組めれば、モチベーションも維持できるでしょう。
ちなみに「休」「長」などの右はらいだけでなく、「辺」「延」などのしんにょう・えんにょうも同じ見方をします。「もっと仕事に熱くなりたい!」という人は、少し長めに書いてみましょう。
■来年の自分はいつもと違うかも! 地道に筆跡改善を続けよう
もちろん、字を変えたからといって、次の日から急に性格が変わるというのはやはり難しいもの。筆跡による性格改善は、基本的に半年~1年かかるとされています。
とはいえ、ダイエットでもスキルアップでも地道に続けていくからこそ成功します。一つひとつの努力が積み重なり、振り返ってみたら成長していることに気づきますよね。
大切なのは始めること。まず行動をしなければ、変えることはできません。ぜひ、今日から筆跡改善を始めてみてください。毎日字を書くたびになりたい自分をイメージし続ければ、きっと来年の自分は理想に近づいているはずです!