夏休みやゴールデンウイークといった行楽シーズンや週末の高速道路では、各地で大きな渋滞が予想され、サービスエリアやパーキングエリアなどの休憩施設においても、混雑が予想されます。そうした混雑を少しでも緩和するために、高速道路上には混雑状況をお知らせする「休憩施設混雑情報板」を設置しています。
この情報板では、これから向かおうとしている休憩施設の駐車場の現在状況(空有・混雑・満車)について、高速道路を走行中に入手することができます。
「満」と表示されていても満車ではない!?
実はこの混雑情報板に「満」と表示されている場合でも、全ての駐車マスが埋まっているわけではありません。
それぞれの表示は、スムーズに駐車できるかどうかという考えで表示しているので、駐車できるスペースが少しあっても「満」という表示をしています。
混雑状況は常にカメラでチェック
休憩施設の敷地内にはカメラが設置されており、混雑状況を監視しています。混雑状況は、カメラで撮影した画像をコンピューターで処理して読み取ります。読み取った情報は、高速道路本線に設置した「休憩施設混雑情報板」を通じてドライバーに知らせています。
下の写真は駐車場の「満」「空」を把握するカメラの画像です。赤色の部分は駐車、緑色の部分は空車を示しています。
通行の安全確保のため、リアルタイムで情報を提供
安全で快適な走行環境を確保するために、リアルタイムで分かりやすい道路交通情報の提供が不可欠です。道路上の各種機器から光ケーブルを介して集められた情報を、瞬時にコンピューター処理をして、休憩施設混雑情報板を含む各種情報板やハイウェイラジオなどを介してリアルタイムに視覚的、音声的に分かりやすく提供しています。
平成23年3月からITSスポットサービスが開始され、高速かつ大容量の通信を行い、リアルタイムで広範囲の道路交通情報、安全運転支援などの多様なサービスを提供しています。
ITSスポットとは、ETCと同じ通信技術を用いて、自動車のドライバーを対象とした多様なサービスを受けられる道路上のエリアのことです。 道路に設置された「ITSスポット」と自動車に搭載された「対応カーナビ」との高速・大容量通信により、広範囲の渋滞データや交通情報等で賢くルート選択するダイナミックルートガイダンスや、ドライブ中のヒヤリを減らすため事前に注意喚起する安全運転支援、ETC等のサービスを実現し、提供しています。
快適で安全なドライブを確保するため、設備は日々進化しているのです。