テレビ大好き芸人の橋爪ヨウコです。学生時代はテレビをたくさん見ているというだけで地位を確立し、現在も睡眠時間3時間、テレビ視聴時間12時間の“とにかくテレビを愛し! テレビにはまだそんなに愛されていない女…!”そんな私、橋爪がとにかく熱い!と思っているドラマをご紹介する連載シリーズ「こじらせハスキー・橋爪ヨウコの三度の飯よりテレビが好き!」。

外出自粛で1カ月以上ずっと家にいる私は「これは、名作ドラマをじっくり見られるチャンスだ!」と、1日2作品約20話(約20時間)とノルマを決めて鑑賞しています。そんな見たい作品がありすぎて、いくら時間あっても足らないぜ!と嘆く私が今、再放送してほしいドラマは、石原さとみさん主演の『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(16年、日本テレビ)です!

  • 石原さとみ(左)と菅田将暉

■知らず知らずに皆を虜に

『地味スゴ』は、「ビデオテープだったらすり減ってたぞ!」くらいに何回も見ている大好きなドラマ。小さい頃からオシャレが大好きでファッション誌の編集部で働くことが夢だった河野悦子(石原さとみ)が、やっと念願の出版社に入社できることになったものの、配属されたのは華やかな編集部ではなく、原稿の誤字脱字や作品内容の事実確認などをする地味な仕事の校閲部で…というストーリーです。

悦子がいつか編集部で働く日を夢見て、校閲のお仕事に恋愛にとポジティブに全力で頑張っていくという展開が面白いのはもちろん! とにかくオシャレでかわいくて、それでいて何事にも前向きな姿が魅力的なので、「悦子がこんなに頑張っているんだ! 私も頑張らなくては!!」とパワーをもらえるドラマなのです!

そして、なんと言っても、悦子が一目惚れした大学生の作家・折原幸人くん(菅田将暉)が最高なのです! モデルができるくらいの素晴らしいルックスなのに、実は作家というギャップ。それでいて人懐っこくて、いつも優しいのに少し影があって、つかみどころがない感じが、知らず知らずに皆を虜(とりこ)にしてしまって、「え?少女マンガから出てきた王子様なの? それ、女子が皆好きなやつじゃん!」と思えるぐらいカッコイイのです!

特に私が好きなシーンは、第4話の本田翼さん演じる森尾が落ち込んでしまっている時に、幸人が心配して声をかけると、森尾に「大丈夫」と返されてしまうのですが、そこで「女の子が『大丈夫』って言って大丈夫だったことないよ?」と深掘りして話を聞いてくれる場面。その優しさに、思わず「惚れてまうやろー!」と久々のチャンカワイさんが出てきてしまうほど、大好きなシーンなのです!

■『dele』の祐太郎もハマり役

そんな優しくてカッコイイ幸人くんを演じる菅田さん。出演作品はすべて面白くて素晴らしいのですが、主演作で特に私が好きなのは『dele』(18年、テレビ朝日)です。

山田孝之さん演じる「圭司」と菅田さん演じる「祐太郎」の2人が、スマホやパソコンなどデジタル機器に残ったデータを依頼人の死後に削除する「デジタル遺品」の仕事にまつわる内容が面白いのはもちろん! 人懐っこくフットワークの軽い現場担当の祐太郎役がドハマりしていて、毎週楽しみにしていました。

でも、女性が思い描く一番理想的な菅田将暉さん、すなわち【ベストオブ菅田将暉】を選ぶとするならば、やっぱり『地味スゴ』が一番だなと勝手に思っています!

イケメンだけどかわいくて、ちょっと抜けてて、それでいてサブカル感もあり、だけどもしかしたら身近にいるんじゃないかという親近感。そして、夢だっだ仕事でなく地味な仕事に就いてしまったけど、その中で一生懸命に働く悦子を影ながら応援してくれる姿。「我々が求めてた菅田将暉さんはこれだーーーーーー!!!!」と叫びたくなるほど、『dele』とはまた違う、恋愛要素が入った役柄に胸キュンするんです。

テンポのいいストーリー展開としっかりとキャラクターの心情が描かれているので、感情移入もしっかりできるドラマとなっています。

「『dele』と『地味スゴ』が見られるこの世界、最高かよ!」と日々ドラマを楽し過ぎて、外出自粛生活からちゃんと卒業できるのか不安になっている橋爪ですが、2作品とも動画配信サービスで視聴できるので、再放送されなくてもぜひご覧ください!

■プロフィール
橋爪ヨウコ
1985年生まれ、群馬県出身。14年に、ドイツみちことお笑いコンビ「こじらせハスキー」を結成し、『ウチのガヤがすみません!』(日テレ)などに出演。ピンでも『週刊フジテレビ批評』(フジ)に出演し、1日12時間のテレビ視聴をノルマと課す超テレビっ子。

ツイッター「@dumeko」
ブログ「橋爪ヨウコの群馬大好きなんさー」
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