阪神電気鉄道の車両は急行用・普通用に分かれ、普通用車両は短い駅間距離に対応した高加速・高減速の設計で「ジェット・カー」と呼ばれる。新型普通用車両5700系はステンレス車体となり、愛称は「ジェット・シルバー 5700」となった。
新型普通用車両5700系「ジェット・シルバー 5700」は昨年8月、4両1編成(梅田方から5701・5801・5802・5702)がデビュー。車体前面上部のデザインイメージを急行用車両1000系と共通化しつつ、前面下部の斜め上がりのキャラクターラインで精悍さを演出したという。ステンレス車体ながら普通用車両の伝統を引き継いだブルーも配色され、乗降ドア付近の円形グラフィックのデザインも特徴となる。
車内はロングシートで、床やドア付近の取っ手、一般座席のシート・吊り手はブルーの配色に。優先座席のシート・吊り手はグリーンの配色となった。半自動式の扉開閉ボタンや、ドア上部の車内案内表示器(液晶式)なども設置されている。「人にやさしく、地球にやさしく」をコンセプトに、「安全・快適な車内空間の提供」「バリアフリーの充実」「環境への配慮・省エネルギー」も進めた車両となった。
昨年導入された1編成は現在、阪神本線・神戸高速線(梅田~高速神戸間)の普通として活躍中。デビューからしばらくの間、運行スケジュールが固定されていたとのことだが、昨年12月以降、日ごとに異なるスケジュールでの運行となっている。新型普通用車両5700系「ジェット・シルバー 5700」は今後も順次導入される予定だ。