古舘春一氏原作の漫画『ハイキュー!!』は累計発行部数が6,000万部を突破する大人気バレー作品で、2024年2月に公開された『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は興行収入的にも大ヒットとなりました。

どのポジションの選手にもスポットライトがあたる作中で、唯一色の違うユニフォームを着用しコートを何度も出入りする特殊な選手が守備専門の「リベロ」です。

今回は、マイナビニュース会員の男女303名を対象に実施した『ハイキュー!!』で最強だと思うリベロについてのアンケート結果をランキング形式で紹介するとともに、上位キャラの魅力なども詳しく解説します。

『ハイキュー!!』の最強リベロランキング

マイナビニュース会員に最強だと思う『ハイキュー!!』のリベロについてアンケートを実施したところ、以下のようなランキング結果になりました。

1位「西谷夕(烏野高校)」(15.1%)
2位「黒石純二(白水館高校)」(11.6%)
3位「山形隼人(白鳥沢学園高校)」(10.8%)
4位「南田大志(角川学園高校)」(7.8%)
5位「赤間颯(戸美学園高校)」(7.3%)
6位「横手駿(扇南高校)」(6.9%)
7位「桜井大河(常波高校)」(3.9%)
8位「芝山優生(音駒高校)」(3.4%)
8位「赤木路成(稲荷崎高校)」(3.4%)
8位「貝掛亮文(椿原学園高校)」(3.4%)
11位「上林鯨一郎(鴎台高校)」(3.0%)
11位「赤倉櫂(白鳥沢学園高校)」(3.0%)
13位「小見春樹(梟谷学園高校)」(2.2%)
14位「古森元也(井闥山学院高校)」(1.7%)
14位「尾新春馬(狢坂高校)」(1.7%)
16位「渡親治(青葉城西高校)」(0.4%)
16位「秋保和光(和久谷南高校)」(0.4%)
16位「夜久衛輔(音駒高校)」(0.4%)
16位「作並浩輔(伊達工業高校)」(0.4%)
16位「輪島友和(早流川工業高校)」(0.4%)

『ハイキュー!!』の最強リベロキャラ一覧

ここからはトップ5にランクインしたキャラクターの特徴や能力について説明していきます。プロフィールは、主人公の日向翔陽が烏野高校に入学した2012年時点のデータです。

西谷夕

所属 烏野高校
学年 2年
背番号 4番
身長 159.3㎝
CV 岡本信彦

「烏野の守護神」と称されるほどの実力を誇る天才リベロ。中学時代には総体でベストリベロ賞を受賞しており、烏野入学後も磨き続けたそのレシーブ力は全国に通用するレベルです。

東峰旭との喧嘩が理由で一時は自宅謹慎・部活動参加禁止処分を受けましたが、ひたすらボールをつなぐプレーでエース復活にも大きく貢献し、無事に部活に戻っています。常に前向きでワイルドな言動が目立つ男前の性格をしており、先輩からも頼りにされる選手です。

身長は作中で最も低いものの存在感は非常に大きく、牛島若利の超強打スパイクや宮侑の強烈なサーブも見事にレシーブしています。ずば抜けた動体視力と反射神経で烏野のピンチを何度も救った西谷は、まさに守護神!

卒業後はバレーどころか日本を離れ、世界各地を放浪する冒険家に。日向たちが日本代表として五輪に出場したときは、東峰と弾丸世界ツアーの真っ最中でした。一般的な常識の枠には収まらないスケールの大きな男です。

このキャラを選んだ理由

・「登場するリベロの中で一番かっこいいし、守備力が抜群だから」(62歳女性)
・「感覚で動く天才肌気質なところ」(60歳男性)
・「『背中は俺が護ってやるぜ』のセリフがかっこよかったし、しかも有言実行で頼りになる存在するだから」(45歳女性)
・「ムードメーカーとしても存在感があるから」(58歳男性)
・「小さいけど運動能力が高くて守護神にふさわしいと思います」(43歳男性)
・「有言実行の守護神だから」(66歳女性)

黒石純二

所属 白水館高校
学年 1年
身長 173㎝
CV 大塚剛央

宮城県内の1年生を対象とした選抜強化合宿に召集された選手です。レシーブの際、わずかにジャンプし一瞬両足をコートから浮かすスプリットステップを取り入れています。スプリットステップはテニスでよく見られる動きで、着地の反動で一歩目をより強く蹴り、動き出しを素早くすることが目的です。

強化合宿では、1年生ながら白鳥沢学園3年・瀬見英太の強烈なスパイクを見事にレシーブしていました。また、受けきれはしなかったものの同じく3年の牛島のサーブにも反応しています。レシーブ力や反応速度は、同年代のリベロの中でも飛び抜けていると言えるでしょう。

白水館高校は試合の様子が描かれていないため、黒石のチームでの背番号は不明。強化合宿では13番のビブスをつけていました。登場話数は少ないものの、レシーブ前にステップを入れる黒石のプレースタイルは、強化合宿に押し掛けた日向にも大きな影響を与えています。動きに無駄がなく、返球が安定しているリベロです。

このキャラを選んだ理由

・「少しクセが強いが、かなりの確率でボールを拾う」(65歳男性)
・「潜在能力が抜群のキャラだから」(62歳男性)
・「リベロのポジションで一番合ってると思うから」(49歳男性)

山形隼人

所属 白鳥沢学園高校
学年 3年
背番号 14番
身長 174.3㎝
CV 福田賢二

攻撃重視の絶対王者・白鳥沢学園で守備を任される正リベロです。鋭い反射神経で、ブロックからこぼれた難しいボールにも素早く反応。目立つプレーは少ないものの、堅実なレシーブは白鳥沢の強力な攻撃の起点になると同時に、相手チームを大いに苦しめます。

切り替えが早く、流れが相手に持っていかれそうな場面でも「今のサーブは相手を賞賛だ!!」と受け入れ、まったく動じません。また、ミスした仲間には積極的に声をかけ、チームとしての勢いの維持にも大きく貢献しています。メンタルが非常に安定しており、試合中に崩れることもない心強い選手です。

春高宮城県代表決定戦で烏野と戦った際は、影山飛雄の強烈なサーブや東峰のスパイクを何本も受け、日向の予測不能な攻撃にも反応しました。スタミナも申し分なく、能力パラメータは満点評価です。

落ち着きがあり頼もしい山形はリベロに適任の選手で、高校卒業後もVリーグでリベロを続けています。

このキャラを選んだ理由

・「キャラクターが個性的だから」(46歳男性)
・「なんとも言えないかっこよさがあって感じがよかったから」(66歳男性)

南田大志

所属 角川学園高校
学年 2年
背番号 12番
身長 161.8㎝
CV 徳本恭敏

身長2m超えの超大型新人・百沢雄大を獲得した角川学園高校の2年生リベロです。百沢加入前は無名校だったため、新チームとなり周囲から「ワンマンチーム」と心無い言葉を向けられることも。しかし、南田はそんな言葉に動じることはなく、苛立つ仲間をなだめたり、百沢をフォローしたりとチームが盛り下がらないよう立ち回ります。

身長は161.8㎝で、西谷に次いで2番目に小さい選手です。メンタルが強く、チームの精神的支柱になれる南田にも「守護神」という呼び名がよく合います。春高予選の烏野戦では、影山のサーブにも対応する瞬発力を発揮し、バレー経験の浅い百沢でも攻撃しやすいトスへとつなぐボールを返球し続けました。

常に前向きで、プレーでも態度でもチームを鼓舞できる頼もしいリベロです。南田が中心となり作り出す居心地のよい雰囲気と百沢の成長があれば、元無名校だった角川学園は間違いなく攻守ともにレベルの高いチームとなるでしょう。

このキャラを選んだ理由

・「彼の動きは忍者顔負けです」(77歳女性)
・「地味ながらも、守りの守護神という感じがいいからです」(45歳男性)

赤間颯

所属 戸美学園高校
学年 2年
背番号 8番
身長 172.3㎝
CV 村田大志

坊主頭が特徴的な2年生リベロで、春高の東京代表決定戦にはスタメンで出場しています。派手さこそないものの、粘り強い守備が強みの選手で、「守りの音駒」との長く続くラリーにも食らいつき、必死にボールをつなぎ続けました。

性格は真面目で、精神的にも非常に落ち着いています。審判や会場の空気も味方につける計算高いチームがゆえに、冷やかされたり非難されたりすることもありますが、苛立つ先輩たちに「聞き流しましょう」と言えるのが赤間です。

血の気の多い先輩たちをうまくなだめつつ、プレーにも支障をきたさない冷静さはチームの安定につながります。同年代に比べ大人びている赤間は、先輩から「人間できすぎ」と評価されていました。

真面目な赤間からすると、相手を煽ってミスを誘うチームのやり方に思うことがあるかもしれません。しかし、心理戦込みの攻めこそ戸美の戦略。チームの和を乱さず馴染める赤間は、リベロに必要な忍耐力や対人能力が備わった選手と言えるでしょう。

このキャラを選んだ理由

・「赤間のプレースタイルに共感できるから」(63歳男性)

『ハイキュー!!』のリベロの身長ランキング

ここではランクインしたリベロを身長順にまとめて紹介します。

1位「古森元也(井闥山学院高校)」(180.2㎝)
2位「尾新春馬(狢坂高校)」(174.6㎝)
3位「山形隼人(白鳥沢学園高校)」(174.3㎝)
4位「赤木路成(稲荷崎高校)」(174.2㎝)
5位「貝掛亮文(椿原学園高校)」(173.5㎝)
6位「上林鯨一郎(鴎台高校)」(173.2㎝)
7位「黒石純二(白水館高校)」(173.0㎝)
8位「秋保和光(和久谷南高校)」(172.5㎝)
9位「赤間颯(戸美学園高校)」(172.3㎝)
10位「赤倉櫂(白鳥沢学園高校)」(171.4㎝)
11位「渡親治(青葉城西高校)」(171.2㎝)
11位「輪島友和(早流川工業高校)」(171.2㎝)
13位「土湯新(条善寺高校)」(168.5㎝)
14位「夜久衛輔(音駒高校)」(165.2㎝)
15位「横手駿(扇南高校)」(165.0㎝)
16位「小見春樹(梟谷学園高校)」(164.7㎝)
17位「作並浩輔(伊達工業高校)」(164.1㎝)
18位「桜井大河(常波高校)」(164.0㎝)
19位「芝山優生(音駒高校)」(162.5㎝)
20位「南田大志(角川学園高校)」(161.8㎝)
21位「西谷夕(烏野高校)」(159.3㎝)

リベロとは

リベロとは、守備専門の選手を指します。後衛の選手と何度でも交代可能で、リベロの出入りはチームの交代回数には含まれません。優秀なリベロが入るとチームの守備力が大幅に上がると同時に、ほかの選手は自身の役割に集中できるようになり、攻撃に余裕が生まれます。

ただし、リベロはネットより高い位置からの返球は禁止されており、攻撃に参加できません。サーブやブロックも禁止などの制限があるため、レシーブやディグでボールを拾い続ける必要があります。

コート上で一人だけ色の違うユニフォームを着用している選手がリベロで、これはほかの選手と明確に区別するためです。試合中にコートを何度も出入りするリベロは、伝令役も務めるためコミュニケーション能力も重要視されます。

『ハイキュー!!』とは

漫画『ハイキュー!!』は「小さな巨人」と称された一人の選手に憧れを抱いた主人公・日向翔陽が、バレーボールを通して仲間たちとともに成長する過程を描いた青春スポーツ漫画です。

挫折や敗北から多くを学び、強くなる姿にスポットを当てた作品で、2012年から2020年にかけて『週刊少年ジャンプ(集英社)』で連載されました。2014年からスタートしたTVアニメシリーズは、2020年時点で第4期まで放映されています。

『ハイキュー!!』の魅力の一つに、現実的でリアルな展開が挙げられます。スポーツ漫画で時折見られる実現不可能な必殺技や超常現象はなく、すべては彼らがひたむきに積み重ねた努力の結果です。そのため、日向が所属する烏野高校が公式戦で敗れることも当然あります。

スポーツの世界では避けて通れない「敗北」を噛みしめながらも、挫けず悔しさを糧に成長し続ける姿は多くの読者に勇気と力を与えたことでしょう。

西谷が1位! 『ハイキュー!!』の最強リベロをランキング形式で紹介しました

『ハイキュー!!』の最強リベロランキング、1位には西谷夕が選ばれました。作中で最も見せ場の多いリベロと言える西谷のランクインは、誰もが納得の結果となったのではないでしょうか。

リベロは唯一、攻撃を禁止されているポジションですが、第二の司令塔としての役割も担う重要な存在で、技術に加えて強い精神力が求められます。今回のランキングは、目立つ選手よりもメンタルが安定した選手が上位に選ばれる結果となりました。

あなたの好きなリベロキャラは何位にランクインしていましたか?

調査時期:2024年10月3日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計303人(男性: 225人、女性: 78人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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