前から気になっていた商品がある。それはデジタルフォトフレーム。インテリア雑貨店に足を運ぶと、デジタルフォトフレームが並んでいることがある。知り合いのブログでも、話題になっていた。大方、独身者は部屋に写真を飾らない。が、子どもが生まれると変わる。今、私は娘が一歳のとき撮った写真を部屋に飾っている。でも、わざわざ写真を飾るのに、デジタル化する必要があるのか。今ある写真のフレームだけで充分だと思っていた。でも、この考えには間違いがあったのだ。
ソニーのデジタルフォトフレーム「DPF-D72」を使ってみて考えが変わった。案外、便利なのである。これまで、写真を飾る普通のフォトフレームに感じていた物足りなさ。これをデジタルフォトフレームは解消してくれるのだ。そもそも、私の部屋に飾ってある娘の写真はなぜ、一歳時のときのものなのか。娘は今12歳である。最近の写真をなぜぐうたら主婦は飾らないのか。理由の一つはその写真に写っている娘が可愛くて気に入っているからだ(←親バカ)。でも、最近撮った写真にも可愛いものはある。が、なぜ飾らないのか。それはデジカメで撮ったあと、撮りっぱなし。プリントしていないのである。
そんなわけで、最近の娘の姿は私のデジカメ、あるいはパソコンの中で眠ったままなのである。たとえ、プリントしたとしても、フォトフレームの裏側を開けて、新しい写真と入れ替える。これも面倒くさい。しばらく経って、また前に飾っていた一歳時の娘が見たくなったら、もう一度元に戻さねばならない。気が重い。簡単に、セッティングできて、その日の気分で飾りたい写真をセッティングできるといいなぁ、と思っていた。
飾る画像を簡単に選べる
そんな私の不満を解消してくれたのが、デジタルフォトフレーム DPF-D72である。デジタルカメラからメモリカードを抜き、デジタルフォトフレームの裏側にあるスロットに挿し込む。これで、メモリーカードに入っている画像を表示させることができる。パソコンに繋ぐこともできるので、パソコンの中にある画像をデジタルフォトフレームの内蔵メモリーに取り込むことも可能だ。しかも、リモコンつき。再生したい画像を取り替えるときも、腰掛けたままボタン操作で可能だ。わざわざ、フォトフレームの裏側を開けることもない。
生まれてから、今までの娘の写真を内蔵メモリーに取り込み、スライドショーで再生する。感慨深いものがあるのだ。設置は縦置き・横置きのほか、壁掛けにも対応している。縦に置くと、横位置の写真は横向きに再生されてしまうのではないか、と心配される方もいるだろう。大丈夫である。縦に置こうと、横に置こうと、置き方に合わせて、自動で写真を回転させて表示してくれる。賢い! しかも、さすが、ソニー。デザインが洗練されている。部屋の中に置くと、なかなかおしゃれである。
メモリーカードを挿し込むスロットは二種類。「コンパクトフラッシュ」「SDメモリカード」など、さまざまなタイプのカードに対応している。メモリーカードを挿入した場合は、内蔵されたメモリーと併せてどの画像を再生するか選ぶことが可能だ。
アルバム機能で保存できる写真枚数は約2,000枚(内蔵メモリー約1GB)。DPF-D72はデジタルフォトフレームというよりは、もはやアルバムである。写真を撮ったなら、デジカメからメモリーカードを抜き、DPF-D72に挿し画像を取り込む。そして、DPF-D72に表示させて写真を楽しむ。これが当たり前になる日が来るのかもしれない。
時計やカレンダーの表示もOK
今、私が部屋で使用しているフォトフレームは時計と一体型になったものだ。左側が時計、右側が娘の写真になっている。DPF-D72を使うなら、時計をもう一つ買わなくてはならないのか。実はその必要はない。DPF-D72は時計表示も可能だ。カレンダーまで表示させることができるのである。種類も豊富。時計は11パターン。カレンダーは4種類が用意されている。時計だけを表示させることもできるし、写真にオーバーラップさせて表示させることもできる。
価格はマイコミジャーナルの価格情報(2009年4月25日時点)で16,300円~23,227円。DPF-D72よりも機能が少ないDPF-A72は12,270円~17,415円。両者の違いはコンパクトフラッシュが使えるかどうかが大きな違いだ。また、メモリーの中の画像を一覧表示するインデックス表示機能があるのだが、DPF-D72は大中小の3種類、DPF-A72は大中2種類の表示になる。そのほか、選べる時計やカレンダー表示の数など、いくつかの点で、両者は異なる。コンパクトフラッシュは使えなくてもよい、という人はDPF-A72で充分である。
結婚や出産祝いにフォトフレームを贈ることがよくある。それと同じように、デジタルフォトフレームをお祝いのプレゼントにするのもいいだろう。あらかじめ、子どもの写真の入ったメモリーカードをセットして、親に贈るのも喜ばれるはずだ。翌年からは子どもの成長に合わせて、定期的にメモリーカードだけを贈る。孫の成長を見るのは嬉しいものである。喜ばれるに違いない。