ラベルライター「ピータッチ190 キャラクターモデル」は使っていて楽しい。しかも、子育てに便利な商品である。そろそろ、入学シーズン。入学準備というものは親にとって、ラクなものではない。とくに、幼稚園入園は親にとって初めての体験。制服やカバンの準備から上履き、ハンカチなど、娘の幼稚園ではびっくりするくらいたくさんのものを用意しなければならなかった。しかも、その全てに、記名が必要なのである。

クレヨンやはさみだけでなく、なんと靴下にまで名前を書くのだ。幼稚園では、裸足になることもある。似たような靴下をはいている子はたくさんいる。と、脱いだ靴下が誰のか、わからなくなってしまうのだ。そんなわけで、靴下からシャツの一枚まで、丁寧に名前を書き込んでおかなければならない。これが実に単調作業なんである。とくに、面倒なのは弁当袋など、布製のものへの記名だ。

そんなときに、この「ピータッチ190 キャラクターモデル」は使える。実は、テープはラミネートタイプだけでなく布製もある。名前を印刷した後、弁当袋の布の上にテープを置き、アイロンを上からペタッと押し当てて熱くする。すると、特殊な接着剤の働きで、布製のテープが弁当袋に貼りつくのである。ミッキーやミニーちゃんなど、キャラクターの顔を子どもの名前の横に印字しておく。単に名前が書かれているものよりも、子どもは喜ぶのだ。

ピータッチ190 キャラクターモデル テンキーにより、文字を入力する ※ミッキータイプ

機能も充実、使いやすい

ラベルライターに付いている機能で、あって当たり前だが意外と重要なものがある。それは印字枚数。名前を書いたラベルは、設定により30枚まで印字できる。娘は今、小学校5年生なのだが、幼稚園に入園するときにこの機能を使っておけばどんなにラクだっただろうと思う。なぜなら、入園前に名前を書く場所で、キツかったのは布袋だけではなかった。もうひとつ難関だったのは12色のクレヨンだ。これは12本のクレヨン1本ずつ、子どもの名前を書き続けるのである。1本目、2本目……、最後はやめてしまいたくなる。が、やめるわけにはいかない。そんなとき、ピータッチで12枚、一度に名前を印刷してしまえば後は貼るだけ。ラクラクなのである。ラベルを作るのも楽しい。便利なものなのである。来年、娘は小学校を卒業する。中学入学のときは、ピータッチを使おうと思っている。

印刷中。印刷が終了したら黒い部分を押して、テープをカット

文字サイズは大中小の3つから選べる。そのほか、縦書きや影付き、斜体などの装飾、倍角、半角などの文字幅などを用途に合わせて選ぶことができる。そのほか、ラベルの長さや下線、余白の大小など、自分のイメージに合ったものが出来上がるよう、機能が取り揃えられている。

裏面。窓があるので、セットされているテープの種類がわかる

名前以外にも用途はさまざま

ピータッチの用途は名前書きだけではない。子どもって、発想が豊か。良くも悪くも……だ。先月、我が家にピータッチが我が家に来ると、娘はすぐに見つけた。そして、飛びつくように使い始めた。最初は自分の名前を書いて、枠をつける、文字に装飾を施すなどで楽しんでいたが、そのうちメッセージのようなものまで書き始めた。「ママ、がんばれ」とか……。

「何にがんばれというの?」
「ダイエット!」

余計なお世話である。そのほかにも、「おなかすいた」などと、名前とはまったく関係ないことまで、書き始めて私に渡すのだ。私にとって、ピータッチは名前ラベルを作るための機械としか映らなかった。が、子どもの視点から見ると、自分の気持ちを伝える遊び道具にもなるのである。娘にピータッチを渡したら、ラベルのテープが無尽蔵に使われて、無駄になってしまう。もったいないので、ほどほどにするように言ったが、子どもの発想って、本当に楽しいことに改めて気づかされた。

持ち物の記名以外にも、用途はさまざま

名前以外に私は書類入れのタイトルをピータッチで書いてみた。マイコミジャーナルの原稿を書くために集めた資料は「マイコミジャーナル」という欄に入れる。今まで、ラベルがなく、どこに何を入れたらいいのか、迷うときもあった。それが非常に便利になったのである。ピータッチは文字を書きづらいところに、記入することにも適しているといえる。クリアファイルはボールペンやマジックだとイマイチ字が書きづらい。ピータッチを使って、マイコミジャーナル用のクリアファイルに「マイコミジャーナル」というテープを作って貼ってみた。マジックのように、こすれて文字がすぐに消えかかることもない。貼ってからしばらく経つが、めくれることもない。実に便利である。今まで、記入をあきらめていたところにも、文字を書くことができるようになった。もちろん、ノート、レコーダーなど、今まで手書きで名前を書いていたところにも使える。楽しいので、最近はかなり積極的に使っている。

価格はマイコミジャーナル価格情報(2009年3月5日時点)で、3,970円~4,480円。どのキャラクタータイプもだいたいこのあたりの価格だ。これから、入園・入学の季節になる。名前書きの季節なのである。はっきりいって、面倒くさい季節だといえる。そんなとき、労力を少なくして、名前をきれいに書けて、しかも楽しい。さらに最も嬉しいのは、子どもの大好きなキャラクター入りの名前が書ける。子どもが喜ぶこと、これが重要なのである。

イラスト:YO-CO