小中学校の頃、ノートの端に絵を描く女子って、クラスに何人かいたと思う。彼女たちが描くのは少女漫画に出てくるような美人の女子。かわいらしい服を着てポーズを決めているのである。描かれている女性の共通点といえば、必ず瞳に星があることだ。まさに、『ベルサイユのばら』(池田 理代子)に登場するマリー・アントワネット。目に☆。これは女性の美しさの象徴だといえる。

漫画の世界だけでなく、リアルな瞳にも星が欲しい。そんな方にオススメしたいのが、ナショナルのあかり付きミラー「キラ・ミラ」(NN23030)である。普通の手鏡と違うのは、LEDが3個付いているところ。スイッチを入れると、あかりが点灯し、鏡に映ったあなたの瞳には確実に☆が付くのである。「パンが無いならケーキをお食べ」などとセリフをつぶやけば、その場で女王様気分になれるのである。

ナショナル あかり付きミラー「キラ・ミラ」

私の経験から言うと、女性は鏡をこまめに見ると、美しさがアップするのではないだろうか。根拠は「見える化」。もう随分前のことになるが、「見える化」に取り組む企業が増えた。この取り組みはビジネスだけでなく、自分の顔にも応用できるはずだ。「キラ・ミラ」は自分の顔の問題点を発見するのに最適な商品だ。LEDはまぶしいくらいに明るい。スイッチを入れた途端、毛穴やシミなど、顔面で何が起こっているのかはっきりと見えるのだ。毛穴が開いていたら、ケア用のクリームを買う気にもなる。また、鏡に映った自分の顔が不機嫌ならば、これではいけないと笑顔になる。自分を観察し、改善点を検出することが"美"をアップさせるには重要なのだと鏡を見ていて思うのである。

光はかなり明るい

LEDライト点灯

「キラ・ミラ」が実力を発揮するのは外出時だ。まず、サイズがいい。普段使う化粧品と同じくらいの大きさだ。本体質量は、電池が入っていない状態で57g。実に軽い。なにより、「キラ・ミラ」をポーチに入れておいてよかったと実感するのは化粧直しのときだ。女性の多くは、レストランで食事をした後に化粧を直す。しかし、店によってトイレが非常に暗い場合があるのだ。暗いほうが、おしゃれな感じがして気分は良いのだが、化粧は直しにくいのだ。なぜか。実は暗いところで化粧を直すと、色味が良く見えないためか化粧が濃くなる傾向にある。アイシャドウが強すぎると下品になるし、頬紅が頬にまん丸の形でくっきり乗っていると滑稽な感じになる。化粧は薄くするのがいい、と私は思う。それには、明るいところで化粧を直したい。「キラ・ミラ」ならば暗いところでも大丈夫。しっかりと化粧直しができる。

化粧ポーチにもラクラク入る大きさ

使われている光はLEDである。同社公式サイトの説明によると、電気エネルギーを直接光に変換できるため、発熱が少なく、長寿命。コンパクトで消費電力が少ないという特長もあり、21世紀のあかりとして注目されているという。LEDは長持ちするので、ビルの電球交換が大変な高い場所で使われるようになったと聞いたことがある。電球が切れると、交換する行為も面倒くさいが、買いに行くのが億劫なのである。長寿命のLEDが使われているのはそれだけで嬉しいものだ。

使いやすさにこだわりが

使い勝手に優れた点としては、鏡を立てて使用できることも挙げられる。しかも、角度を変えられるのだ。アイラインを描くとき、手でまぶたを押さえると、目のふちにきれいに入れられる。人によってアイラインの入れ方はさまざまだが、鏡を持つ手で片手がふさがっていると私は困る。両手が使えるように工夫されている点も私にとっては嬉しい心配りである。

矢印の部分のボタンを押し込まないとONにならない

機能を説明してきたが、バッグの中で誤ってLEDが点灯したら困る、と思っている方もいるかもしれない。大丈夫である。スイッチはしっかりと指で押さないとON/OFFしない構造になっている。何かが触れただけで、点灯することはないので安心だ。しかも、LEDは外側からも確認でき、使用後に折り畳んだときにも消し忘れにすぐ気が付くようになっている。

価格は2,415円。マイコミジャーナル価格情報では、1,690円~2,415円(2008年8月1日現在)で出ていた。3割引で売られていることもあれば、値引きナシの店もある。じっくり、価格を比較してから買ったほうがいいかもしれない。色はメタリックピンクとシルバー。ちなみに私は前の鏡が古くなったので、「キラ・ミラ」を購入して使っている。使い心地は至極良い。満足である。ちなみに、このようなライト付きの鏡は他メーカーからも出ており、「女優ミラー」と呼ばれる商品もある。 女優ミラー公式サイトをのぞいたが、実にさまざまなデザインのモデルが発売されている。ナショナルのよりも派手なデザインの物が欲しいという方はご覧になるのもいいだろう。

イラスト:YO-CO