フォルクスワーゲン「ゴルフⅡ GLi」(1990年式)を購入して初めての夏がやってくる。ガラス面の大きいゴルフⅡは視界良好で気に入っているのだが、同乗者からは「暑い」「日に焼ける」といった不満が出ているのも事実。そこで、愛車に夏対策を施すことにした。
ガラスにフィルムを貼る! その全記録
「ゴルフⅡ」のようなちょっと古いクルマはガラスの面積が広いし、ウエストラインが低いので視界が良好だ。ただ、同乗する妻からは「助手席に座ると暑いし日に焼ける。後ろの席に座るときは外から丸見えなので、もう少しプライバシーが欲しい」との要求があった。となれば、「カーフィルムを貼ろう」という話になるのは当然の流れだ。
そんな話を行きつけの店でしていると、そこのお客さんに近所の整備工場(国立市のテクニカルハイテクセンター)のメカニックさんがいて、知り合いの業者さんを紹介してくれるというではないか。渡りに船とばかりにすぐにお願いした。
自宅から5分の場所にあるセンターの敷地で施工してくれたのは、昭島にある「カービューティープロ スマイル」の清水章代表だ。清水代表はカービューティープロで30年以上の経歴を持つベテランの業者さん。数年前に独立してからも月10日程度は施工を行っている(もうガチガチに仕事を入れる必要もないので)というので、安心してお任せすることができた。
メニューとしては、リアのドアとハッチのガラスに「スモークフィルム」、フロントドアガラスには「透明フィルム」を貼ることにした。スモークフィルムはプライバシーガラスと同程度の透過率を持ち、遮熱とUVカットをしてくれるタイプを選択。最近のクルマでよくみかけるやつだ。透明フィルムは透過率を損なわずにUVカットができるものにした。フロントガラスには透明なフィルムを貼り付けることも可能(車検もOK)とのことだったのだが、こちらにすると形状が複雑であるがゆえ、費用が倍近く掛かるということで断念した。
作業は、リアガラスに取り付けてあるドラレコ用カメラを取り外し、ガラスの種類を示す小さなシールを剥がすことからスタート。リアガラスは曲面部分があるため、適度なサイズにカットしたフィルムを表側に貼り付けたあと、ヒートガンで熱成形していく。ちなみに、このヒートガンは30年以上使ってきたという年代モノだ。あとは、ゴミやホコリの混入を防ぐために洗浄した内側のガラス面に、サイズを合わせてカッティングしたフィルムを丁寧に貼り付け、ガラス面との間に入った水分をブレードで押し出して密着させる作業を繰り返す。
リアドアのガラスは細いピラーがあるため左右で4面。リアガラスと合わせると、ガラス面は合計5面だ。貼り付けたスモークフィルムの型番は「ルミクールSD NS-020」。フロント左右には「ルミクールSD UV8000」というフィルムを貼り付けた。
完全に乾くまでには天気が良ければ丸1日以上、雨などなら丸2日ほどかかるとのこと。ドアの内側にフィルムが入り込んだ部分は渇きが遅く、乾くまではガラスを開けないようにとの話だったので、うっかり触らないよう、ウインドーの開閉スイッチにテープを貼っておいた。作業にかかった時間は約2時間半、施工代は5万円ほど。知り合いということでかなり“勉強”してくれたようだ。
サンシェードはキラキラしていないものを選択、理由は?
露天駐車オーナーの必需品、フロントガラス用のサンシェードはCOX製を用意した。
駐車中の車内温度の上昇を抑えるだけであれば、Amazonやカー用品店で2,000円~3,000円程度の商品が簡単に手に入るけれど、それらはほとんどが表裏ともシルバーのキラキラしたモノ。一方、少しお高い1万円のプライスタグを掲げるCOX製は、シェードの表側にブラックの生地を使用しているため、装着感を抑えることができる。これなら、設置している間(つまり、不在の時間)も注目を集めにくい。
ゴルフ1~3を主要適合車種として設計しているのでサイズはピッタリ。生地に厚みがあるので耐久性もありそうだ。表面の角にクラシカルな「COX SPEED」のロゴが控えめについているところも気に入っている。さて、今年の夏も昨年同様に暑くなるのだろうか。