• 音楽という趣味をもっとアクティブに楽しむための“ヒント”を、筆者(狭間たかお)の音楽遊びを通じて紹介していく新連載スタート!
    ※写真は筆者宅のリビングに設置したオーディオ機器たち

はじめまして、狭間たかおと申します!

まずは自己紹介からってことで、わたし昭和40年代生まれのどこにでもいる中年サラリーマンなんですが、根っからの音楽ファンだったりします。いい歳ではありますが、未だフェスにバンドにDJに宅録といろんな音楽遊びを楽しんでいます。もちろん限られた予算の中でやりくりしてますし、家族の手前あれもこれもと派手に散財することはできません(したいけど)。

この連載では、音楽という趣味をもっとアクティブに楽しむための“ヒント”を、わたしの音楽遊びを通じて紹介していければと思ってます。こんな時代ですし、懐にあまり負担をかけずに趣味として長く楽しんで行きたいですよね。音楽で人生に花を添えていきましょうよ。いえい。

まずは中古レコードでしょ! 懐かしいあの盤との再会でキュン♡

まずは中古レコードに関する話から。アナログレコード復権の話はいろんなニュースを通じてみなさんも良くご存知かと思います。わたしも普段はストリーミングサービスを使ってますが、レコードも好きでちょこちょこ買ってます。拙宅は徒歩圏にブックオフとハードオフがあるので、散歩がてら立ち寄ることも多く、コロナ禍でのリモートワークが始まってからは特に訪問頻度が増えました。郊外の中古ショップなので頻繁に店頭在庫が回転する訳ではありませんが、たまに出物があるとむちゃくちゃうれしいのです。

ちなみに、わたしがレコードに求めるものは“懐かしさ”とか“古き良き”なエッセンス。かといってコレクターではないので初版とかオリジナルプレスとかには興味はないし、メインで収集しているのはCDなので、原則1,000円以上のレコード盤には手を出さないようにしています。

実際に買うのは100~700円くらいの盤がほとんど。昨今のレコードブームで一部有名アーティストの盤が結構な値段になってたりしますが、探せば多くの人気盤が安価で手にはいるんですよ。もちろん中古だから多少の汚れとか経年変化などはありますけど、そういうのを気にしなければ、レコードってまだまだ手軽に買えちゃうんですよね。もちろん大好きなアーティストの新品レコードを買って大事に愛でていくのもステキですが、中古ショップにちょくちょく足を運んで出会いとか再会を楽しむのもオツなものです。

結局、わたしの中古ショップ巡りもこの“出会い”が楽しくて続けてるんですよね。というかやめられない。この前もユーミンの名盤『コバルトアワー』を500円で見つけたし、カラヤンのベートーヴェン交響曲全集(’75~77) に至っては8枚組でまさかの300円! わたしがエレキギター始めた頃にTVCMでよく流れていた渡辺香津美『TO CHI KA』も500円でゲットしたのですが、これを見つけたときは特にうれしかったですね。CDでも持ってますが、子供のころ毎日のように聴いてたのはレコードだったから、久しぶりの再開にワクワクと懐かしさで胸が満たされましたよ。キュンですよキュン!

狙い目は中古CD! そこそこ最近のも安く買えますぜ

新型コロナウイルス感染予防対策のガイドラインも変わって、当たり前にあった“日常”がやっともどりつつあります。洋楽アーティストの来日公演も少しずつ増えてきました。うれしいですよね。

そういえばこの前、友人が「素晴らしかったー」と興奮してたのが米国のジャズシンガー、グレゴリー・ポーターの来日公演。いいですよね、あの太くてシルキーな声。とは言いつつも、グラミー受賞曲「リキッド・スピリット」くらいしか知らなかったんですけど。

でも、SNS上で見る友人の絶賛コメントを見ると他の曲も聴いてみたくなるわけですよ。こういうときに便利なのがストリーミングサービス。さっそくひと通り聴いて、どっぷりと彼の魅力に取りつかれました。ちょっとしたマイブームです。いまカラオケに行ったら大変なことになります。尾崎紀世彦のごとく朗々と歌い続けてマイクを離さないでしょう(ちがう)。

提供:Spotify

そんな、にわかファンと化したわたしが、仕事の帰りがけに新宿の中古ショップに立ち寄ってみたら……ありました。2013年発売の名盤『リキッド・スピリット』のCDがなんと630円! 小さくガッツポーズをしたのは言うまでもありません。

ついでに300円/500円コーナーも探してみたら……ありましたよ、うれしい出会いが。1990年代を代表するUKロックの名盤、ザ・ヴァーヴ『アーバン・ヒムス』と、美メロが詰まったギターPOPで多くのファンを魅了し続けるティーンエイジ・ファンクラブの4thアルバム『グランプリ』をそれぞれ330円でゲット! いえい!

最近の中古CD事情ですが、当時CDが数多く販売された90年代のアルバムはもちろん、2010年代に発売されたアルバムも、一部を除いてお安くなってきていると思います。DJでいろんな音源を探している方の間でも、いまは中古CDが狙い目だなんて話もチラホラ耳にします。わたしも趣味でDJやるんですが、故・坂本龍一さん(……涙)がプロデュースしたアズテックカメラ『ドリームランド』を100円コーナーで見つけたんでさっそく使いましたよ。

ちなみに、今年(2023年)のフジロックやサマソニのヘッドライナーとして来日する、ブラーにフー・ファイターズにストロークスなんかもまさに中古CDがお安くなっているアーティスト。この時代の大人気アーティストは、こまめにチェックしていると結構な数のアルバムタイトルが安価でそろえられるので、ぜひコレクションしてはいかがでしょうか。

いま40代の洋楽ファンの方たちって、この時代のアーティストがオンタイムですよね。若いときからフェスに参加して、今でもアクティブに音楽を楽しんでるというイメージです。ブラーの再結成を楽しみにしてる方も多いんじゃないですか♡

提供:Spotify

結局、中古ショップでワクワク体験も買ってるのかな

わたし、なんだかんだ行ってもストリーミングのヘビーユーザーでもあるので、「ストリーミングがあればレコードもCDも買う必要ないじゃん」なんて声もよくわかります。新譜とか気になる音源はストリーミングでガンガン聴いてますし、レコメンド機能で知らない曲と出会うこともしょっちゅうです。

……ですけどね、中古ショップでレコードとかCD買うのって、また違う楽しさなんですよ。音楽鑑賞のもうひとつの楽しみ方とでも言えばいいんでしょうかね。例えばこんな1日の過ごし方ってむっちゃ楽しくないですか?

「休日の晴れた日に野暮用ついでに中古ショップへ。店内であれこれ掘り出し物を探して一喜一憂。知らなかった盤と出会ったり、好きなアーティストのアルバムを格安で見つけたりとワクワクの時間を過ごしながら、悩みに悩んで1枚を購入(お支払いは数百円)。そして帰りがけにお茶するもよし、一杯引っかけるもよし、購入した盤を愛でながらノドを潤す。」

「帰宅したらさっそく封を明けて、ターンテーブルやCDトレイに盤を乗せる。そして缶ビール片手にライナーノーツを読みながら音楽に浸る。そしてこれ見つけたあれ買ったと、音楽仲間たちとSNSで連絡しあってキャッキャウフフ。聴き終わったらどんな順番で棚にしまうのか思案しながらもう一本プシュッ。」

音楽ファンならではの中古ショップから始まるワクワク体験、ぜひみなさんもお試しくださいー。ピース!

……以降もこんな感じで「音楽で楽しむ」をテーマに、ゆるゆるとお話していこうと思います。次回は、購入した中古CDで遊ぶ“趣味のDJ”をご紹介する予定です。またお付き合いいただけたらうれしいです! 狭間たかおでした!

今回紹介した楽曲プレイリスト

提供:Spotify