ぐうたら夫婦のいまさら聞けない株式投資入門(8) より簡単に銘柄を検索する方法を知っておこう!

ようやく株を買うところまでたどりついたさとしとまゆみは、購入した株の動きをチェックしつつも、新たに投資できる銘柄を探そうとスクリーニング(銘柄検索)機能を使ってみることに。とはいえ、条件設定に登場する株式用語が難しく、やはり悪戦苦闘してしまう。そんな2人を救うべく、マイカブ君がスクリーニングの方法と、その条件設定に必要となる株式用語について解説してくれる。

主な登場人物


舞込さとし(32歳)・まゆみ(28歳) 結婚3年目に突入した舞込夫婦。そろそろ子どもも欲しいけれど、お金もかかるし面倒か……と、ついつい会社以外ではぐうたらと過ごしてしまう2人。		マイカブ君(年齢不詳) 舞込夫婦のパソコンから突如として現れたネット株の妖精(?)。ネット株の便利さを伝えるために奔走しているが、お化けと間違えられる日々。

※この物語はフィクションであり、実在の人物、団体とは関係がありません。

銘柄を検索する前に知っておきたい株式用語とは?

マイカブ君の教え通りに、購入した銘柄の株価チェックを怠らずに続けている舞込夫婦。しかし、そろそろチェックだけでなく、新しい投資対象も探したくてうずうずしている様子……? さとしの提案により、SBIイー・トレード証券のスクリーニング機能を使おうとするが、ここにも新たな壁が出現する。

う～ん、そう簡単に株価ってあがらないものねぇ……。

そうだねぇ、日経平均をみると全体的に動きが微妙だもんなぁ。

日経平均とか言っちゃって～! ちゃんとチェックしてるのぉ～?

まゆみよりは真面目にしてると思うけど……。

なによぉ～私だってちゃんとチェックしてるわよ?

はいはい、エライエライ。

な、なによ～。でも、買った銘柄の株価ばっかりチェックしてるのも飽きちゃうなぁ～。

そんなこと言ってると、マイカブ君に怒られちゃうよ?

だって～!

はいはい。じゃ、スクリーニングっていう機能でも使ってみようか?

スクリーニング～?

言うと思ったよ……。SBIイー・トレード証券の「国内株式」を開くと出てくるでしょう? 銘柄を検索する機能みたいだよ。

え～! ちょっと面白そうじゃない。どれどれ……?

あ、でも……。

さとし……。これ、何語?!

やっぱりね……。だから、マイカブ君に聞いてからにしようって言おうと思ったのに。

もぅ、さとしもわからないんじゃない!!

はぁ……。マイカブく～ん!!

はいはい。もぅとっくにいるカブ～。

えっと、マイカブ君お願いします!!

まゆみは本当にぐうたらだなぁ。少しはさとしを見習わないと!

なによぉ～、頑張っているのに!

えっと、マイカブ君お願いします!!

了解カブ! まず、さっき2人が見ていた画面をもう一度見てみようか

はーい!

SBIイー・トレード証券のスクリーニング機能では、まずおおまかに「大型優良型」や「成長型」、「値上がり追求型」などの、希望する条件を指定することができるんだ。

うん。どの市場に上場している銘柄がいいとか、選ぶこともできるよね?

投資金額の上限と下限も指定する必要があるみたい。

そう、そこまではわかるよね? で、たとえば値上がりが期待できそうで、東証1部に上場している銘柄を5万円以上10万円以内で検索したい場合には、こんな感じでチェックをいれるんだ。すると、その条件が画面下部のファクターに反映されるのがわかるかな?

うんうん。「1日平均売買代金(100万円)」や「過去60日ボラティリティー(%)」などの部分に数字が反映されてるね!

「PER(倍)」や「ROE(%)」、「今期経常利益変化率(%)」とかの「表示」部分にもチェックが入ったわ!

そう。簡単な希望条件を指定するだけで、こんな感じで検索結果を表示してくれるんだよ。

※2008年4月21日時点での検索結果

あれ……、意外に簡単?

うん、本当だね。でもマイカブ君、条件選択やファクターに出てくる単語がさっぱりわからないんだけど。

うんうん、まかせて。でも、SBIイー・トレード証券の場合なら、わからない単語の部分をクリックすると詳細説明がポップアップされるようになっているから、初心者でもわかりやすいよね?

あ、本当だ!!

それを早く言ってよ～!

ちゃんと画面を見れば書いてあるカブ……。まぁでも、基本的な用語を表にしてみたからチェックしてみて?

は～い!

SBIイー・トレード証券のように、多くの証券会社ではスクリーニング機能を提供しています。登場する株式用語は基本的にどこも同じものが多いので、どのような意味を持ち、どのようなときに利用できるのかを覚えておくと便利でしょう。また、証券会社に限らずスクリーニング機能を無料で利用できるサイトも登場していますので、検索してみてもいいかもしれません。とはいえ、スクリーニングによる検索結果は任意の銘柄を推奨しているのではなく、過去のデータから結果を表示しているものですので、予測通りに株価が動かない場合もあることを覚えておきましょう。投資はあくまで自己責任であることを忘れてはいけません。

なるほど……。こうゆう単語を使いこなせてこそ、トレーダーって感じよね～♪

そうゆう言葉だけすぐ覚えるんだから……。

なによ! 文句があるの?

……いえ、特に。

この2人の関係はクロスしそうにないカブ……。