外科医であり、母であり、漫画家でもあるさーたりさんが、ドクターとしての日常を描きながら健康に役立つ情報などをお届けする4コマ漫画連載「オペ室より愛をこめて」。今回はあの医療ドラマにまつわるお話です。
考えさせられるテーマがいっぱいなんです
お久しぶりです。右手を骨折したり、子どもたちの病気が続いたりと立てこんでいて長くお休みをいただいておりました。
今回の話題は、TBS系医療ドラマ「コウノドリ」の第2期! 第1期のときも記事にさせていただきましたが、前シリーズと同じように出生前診断や産後うつ、子宮頸がんワクチンなどの周産期(妊娠22週から出生後7日未満)や命のテーマを取り上げ、毎回毎回考えさせられたり感動したりで涙しながら視聴しています。
今期は医療スタッフ側にも焦点が当てられることが多く、私は母として女性として、そして医者としてとそれぞれの視点から見つめ、3倍おいしく味わっております。
シングルマザーの倉崎先生が仕事も育児も完璧にこなそうと強張った顔でいるときには、「私もあんな顔してしていたかも」と思い返しましたし、私自身も不育症だったので「流産した赤ちゃんも自分の子どもに変わりないから、忘れられなくたっていい」という助産師・小松さんの台詞には、自分自身も救われたような気がして涙、涙でした……(思い出し泣き)。
そんなコウノドリの第2期も、来る12月22日放送分でとうとう最終話。「白川先生が去って四宮先生までいなくなったらどうなっちゃうの!? 完全に医者不足、医療崩壊……!!」などと現実問題とリンクさせつつ、放送を楽しみにしています。
そして(気が早いけど)第3期を! なにとぞ!!
筆者プロフィール: さーたり
某大学病院勤務の消化器外科医。3児の母の生活、外科医の日常、漫画・アニメへの溢れる愛を描き散らしたブログ「腐女医が行く!!~外科医でママで、こっそりオタク~」を絶賛随時更新中。2016年5月にコミックエッセイ「腐女医の医者道! 」をKADOKAWAより上梓。また、Twitterもしており、アカウントは「@gogofujoy」。