伝統文化や和の心、落ち着いた風景など、古き良き日本を今に伝える風流なものはたくさんあります。では、外国人にとって日本で風流なものとは何でしょうか。外国人20人に聞いてみました。
・夏に浴衣姿で出かけることです。浴衣は日本の気候にマッチしていると思いますし、日本にいることを実感させてくれます(ブラジル/女性/50代前半)
・夏の夜に浴衣を着て街を散歩すること。夏の夕方だけ、日本が近代以前にタイムスリップしたような感じがして、不思議で楽しいです (中国/女性/30代後半)
・お祭りの音楽と浴衣が、昔の気持ちにさせてくれます。懐かしい感じがします(マリ/男性/30代前半)
浴衣を着て盆踊りや花火に出かける。これぞ日本の夏という光景ですね。古くから庶民の着物として親しまれていることもあり、夏の夕方だけ昔にタイムスリップしたような感覚というのは分かる気がします。
・風鈴。その音色を聞くと落ち着きます。うるさくないので他の人にも迷惑がかからずおしゃれです(フランス/男性/20代後半)
風鈴の音色には、小川のせせらぎや小鳥のさえずりなど自然界にある癒しの音と同じ高周波音が含まれているそうです。どこからともなく風鈴の音色が聞こえると、なんだかホッとしますよね。
・蚊取り線香用の陶器のブタの置物です。シンプルなのに丸くてかわいい (ドイツ男性30代後半)
最近は蚊取り線香自体があまり使われないので、この「蚊取りブタ」を知らない人も多いかもしれません。何故ブタの格好なのかは諸説あるようですが、少し昔の日本における夏の風物詩の一つであることには違いありません。
・日本庭園で、風景を眺めながら日本茶をいただくこと(韓国/女性/30代後半)
・茶道です。心の美しさが現れます (中国/女性/30代後半)
静かで落ち着いた日本庭園や茶室。日常とは異なる時間の中でお茶を楽しむのは凄く風流なことだと思います。和の心を学ぶために、茶道を体験される外国人もたくさんいらっしゃいます。
・スーツ姿。ヨーロッパ人はジーンズを使い過ぎると思います。スーツとホワイトシャツは日常生活において風流だと思います (チェコ/男性/30代前半)
スーツ姿といえば、日本では現代サラリーマンをイメージしてあまり風流な感じはしませんが、外国人から見ると風流だと感じるのですね。
浴衣姿や風鈴といった夏の風物詩や、日本庭園や茶道といった伝統文化を風流だと思う外国人が非常に多かったようです。古き良き日本の風景や文化ですから、これからも大切に残していきたいですよね。