FXだけでなく、CFDやバイナリーオプションなど、個人投資家にとって使いやすく、かつ分かりやすい投資商品を次々にリリースしているFXオンライン・ジャパン。そのオフィスが、汐留の高層ビル街に移転して、新しい一歩を踏み出しました。FXオンライン・ジャパンの取締役会長ジェームズ・ダラス・ガウ氏に新社屋を案内してもらいながら、今後の戦略などについて、話を伺いました。
聞き手 : 綺麗なオフィスですね。
ガウ : そうですね、心機一転ということで。オフィスが移転するのと同時に、経営陣の移動も行われて、6月3日から私自身は、これまでの代表取締役社長から、非常勤取締役会長になります。
会社が設立されてから7年ですが、この間、FXオンライン・ジャパンは文字通り、日本のFXマーケットを拡大することに寄与できたと自負しおります。
そして、これからも日本にFXを初めとする、さまざまな投資商品を通じて、日本の個人投資家に、より利便性の高いサービスを提供していきたいと考えております。そのための拠点が、この汐留の新オフィスということになりますね。
聞き手 : 今、取材をさせていただいている場所は、ちょっとしたセミナーなども開催できるようになっているようですが。
ガウ : ええ。FX業界はこれまで、手数料引き下げをはじめとするコスト競争や、レバレッジ引き上げ競争のなかで、投資家に対する利便性を高めてきました。もちろん、それを否定するつもりはありませんが、今後、レバレッジについては8月から50倍、さらに来年8月からは25倍に制限されていきます。この部分での競争は、もう望めないということですね。
そして、手数料の引き下げ競争についても、確かにそれは大事ではあるのですが、過度に行き過ぎた手数料引き下げ競争は、FX会社の経営の安定性という点から考えると、やはりある程度のところで限界を迎えると思います。
そういう状況を見据えた時、私どもがお客様に提供できるサービスとしては、何が望ましいのか。そう考えた結果、ひとつの答えに行き着きました。それが、投資家教育です。まさに、ここはセミナールームとして機能しており、これからの弊社のメインテーマとして、投資家教育の充実を図っていきたいと考えております。
聞き手 : このセミナールームでは、定期的にセミナーを開催するのですか?
ガウ : はい。これまでも投資教育活動を行ってまいりました。これからも会場を中心としたリアルセミナーには特に力を入れていく予定です。内容も幅広く、たとえば6月24日には平田啓氏と弊社のチーフ・ストラテジストである森宗一郎による「明快! 市場のオプション戦略~市場関係者が語る現場のリスク戦略・対策」と題したセミナーを開催します。
これは、為替ディーラーをはじめとして各企業が、どのように為替リスクに対応しているのかということについて、マーケットに精通した2人が対談するとともに、会場にお越しになられた皆さんからの質問に答えていくという内容です。
こうしたリアルセミナーのほかに、弊社では「ウェビナー」と言っているのですが、要はウェブを使ったオンラインセミナーも行っています。FXだけでなく、CFDやバイナリーオプションなど幅広い投資商品を扱っていますし、それぞれにリスク要因もありますから、きちっとした知識を身につけたうえで、トレードに望んでいただきたい。その一助になるのではないかと思い、リアルセミナーとオンラインセミナーを平行して行っています。
聞き手 : 投資教育については、「トレードセンス」というツールも開発されているとか。
ガウ : これはFXやCFDを始めてみようと考えている個人投資家向けに作ったツールです。全部で6章建てになっていて、オンライン取引のノウハウを基礎から学べるように作られています。内容も、CFDなどの基本から、金融市場に関する基礎知識、リスクマネジメントの方法、取引にあたっての心構えなど、幅広い内容が盛りだくさんなので、これを熟読すれば、かなりの投資知識は身につくと思います。
口座を開設後、「トレードセンス・プログラム」を申し込んでいただいた方には、それを申し込んだ日から6週間、トレードセンス・プログラム受講期間となり、この間は、最低取引額や取引手数料が、通常よりも少ない額でトレードできるようになります。ちなみに、同プログラムへの参加は無料です。
聞き手 : 少ない額で取引できれば、それだけ損失も小さくなりますね。
ガウ : そうです。もちろん、率という点では大きな額でトレードしても、小さな額でトレードしても同じことなのですが、トレードする額を小さくした方が、絶対的な損失額を小さく抑えることができます。ここがポイントなのですね。まずは小さな金額でトレードに慣れてもらう。本格的なトレードは、それからでも十分です。何しろ相場は逃げないのですから。