フラリーマンがさまよい歩く街・TOKYO。美味しい食べ物、楽しいアミューズメント施設、日ごと夜ごと行われているエンターテイメント、買い物にも困らない。なんでもあるっちゃ~ある。しかし、決して手に入らないものがある。それは何か。そう、それは愛だ。愛を取り戻せ。という話ではなく、それは、自然とのふれあい。ご存じだろうか? この東京砂漠において、都会のオアシス的なケータリング・プランが誕生したことを!
会社でりんご狩りができる!?
そのケータリング・プランとは、ズバリ「室内りんご狩りプラン」。Yuinchu(ユインチュ)の飲食開発メインブランドであるケータリング・サービスの「Mo:take」(以下・モッテイク)が、体験型ケータリング「グラン・ケータリング」の新サービスとして10月1日にスタートするもの。東京にいながら、りんご狩りが出来ちゃうというのだからビックリだ。
日頃、おやじ狩りに遭わないようにしつつ都内で暮らしている筆者。実家が長野県にあるため、りんご狩りといえば真っ先にのどかなりんご園の景色がイメージできる。ただ、生まれながらに都会で暮らしている子どもたちは、そうしたイメージができるほど自然とふれあう機会がないはず。せいぜい、遠足などの学校行事で年に何度かそうしたチャンスがあるくらいだろう。
「室内りんご狩りプラン」は、そうした都会の子どもたちにも「りんご狩り」を経験させてあげたいという発想から生まれた、室内でりんご狩りが楽しめるようにケータリングするサービスなんだとか。モッテイクでは、もともと「五感で楽しめるユニークな体験型ケータリング」を標榜し、「動物バーグ」や「食べられる土」など、食育の観点で子どもに楽しんでもらおうというテーマのもとにサービスを提供しているという。
誕生のきっかけは「りんご×音楽」
今回は、「The AIRSTREAM GARDEN」にて行われたメディア体験会で実際にその様子を見てみたのだが、想像以上に本格的なりんご園がやってきたっていう感じで、これが部屋に設置されたら感激しそう。
天井設置型のAプランと壁設置型のBプランがあり、オーダーを受けるとスタッフが事前に会場となる自宅や会社などを訪問。設置ができるかどうかを確認したうえで、ケータリングの料理なども含めて準備するとのこと(※りんご狩りはケータリングのオプション扱い)。
「室内りんご狩りプラン」で使われるりんごは、すべて長野県にある「林檎園うえはら」のもの。そのきっかけとなったのが、グループ会社「Pooka.」のサービス「and music product」とのコラボレーションだったという。「室内りんご狩りプラン」のプロデューサーであり、音楽活動を行っているという、二上大志郎さんに話を訊いてみた。
「『kusuguru project』というプロジェクトで、音楽の新しい届け方を作ってまして、CDではなく、製品に楽曲をくっつけて発信していこうという企画をやっているんです。その中の1つとして、『林檎園うえはら』さんのりんごジュースやりんごジャムに楽曲をつけて販売したのが、繋がりを持つきっかけでした」
りんごジュースの瓶のラベルにQRコードがついており、読み取ると楽曲が落とせるのだという。これなら、今まで音楽を届けられなかった人たちへ、製品を買ってもらうことで届けられるし、製品としても、音楽ファンの元に届けることができるというわけだ。
そうしたプロジェクトのために、「林檎園うえはら」に何度も足を運んでいたという二上さん。「農園からの景色がすごく綺麗で、ここにみんなを連れてきて、ここでライヴをやりたい! って思ったんです。でもさすがに距離もあるので、だったらりんご園をこっちに持ってきちゃえばいいや! って思って上原さんに相談したことが、今回のりんご狩りプランに繋がっているんです」
なるほど~、冗談から生まれたような話だけど、それを実現させちゃうんだから、すごい。「りんごがどういう風に実っているか、どうやって食卓にやってくるのかって、子どもたちが実際に体験する機会は、なかなかないと思うんですよ。より身近な環境で、より気軽にお子さんにも楽しんでもらえたら嬉しいですね」と二上さん。
えらい! なんという志、そしてなんというやさしさ。これはもう、やさしさライセンス発行だ。じつに素敵な話ではないか。室内でりんご狩りができるっていうから、サボりがてらりんごでも狩ってみっか、なんて思って来てみたけど、すっかり感動しちゃったよ。
会社の集まりや、仲間うちでのパーティーで自宅に設置してもらっても楽しいはず。そして、もぎたてのりんごは、とっても甘くて美味しかった。プランについての詳細は、モッテイクのオフィシャル・ウェブサイトまで。