オフィス街に立つ日比谷国際ビルの地下2階「ヒビコクチカシタ」内に、九州と下町の飲食店が集結した「日ゞ小路(ひびこうじ)」が2月20日にオープンした。オープンに先駆け、メディア向けの内覧会が行われた。
日比谷にニューオープンの横丁「日ゞ小路」とは?
「日ゞ小路」は、「地方の魅力や美味しい物を東京で発信するお手伝いをしたい」という、地方創生に一役買いたいという思いから、東京へ進出を目指す地方の店舗に対し、小さなスペースでも、ここをきっかけに東京へ進出できるようにと始まったプロジェクト。
昔懐かしい飲食店の雰囲気を感じさせる「下町エリア」の3店舗と、鹿児島・福岡などの郷土料理や地酒を提供する「九州エリア」の7店舗で構成されている。九州エリアでは、7店舗中6店舗が東京初進出や新業態ということで、注目を集めていた。あちこちで多くのメディアが取材を行っている様子。ということで、今回筆者は思い切って1つの店舗に絞って突撃してみた。
かのやカンパチロウと美味な九州料理
そのお店は、「パーラー じゃりンこ」。九州エリアの店だが、筆者の世代なら誰もがどこかで見た記憶がある店名・デザインは下町チックなので、言ってみればどちらの要素も兼ね備えた店といえる。"刺身が安いだけの店"と控えめな宣伝文句が書いてあるように、「新鮮・安い」をモットーに鹿児島を中心に直送される鮮魚を楽しめる居酒屋で、総座席数は28席、他店にはない小上がり座敷もあるのが特徴的。
実際どんな店なのかな、と見てみると、魚人みたいな生き物がカウンターで飲んでいた。あえて華麗にスルーを決め込んだのだが、ずっと店の周辺をうろついている。せっかくなのでいったい何者なのかと、お店の方に訊いてみたところ、彼の名は「かのや カンパチロウ」といって、鹿児島県鹿屋市のPR特命係長という肩書を持っていた。そのビジュアルは鹿屋市の特産品の魚「かのやカンパチ」をモチーフにしているとのこと。
この頭はカンパチの頭部ということか。見ると、店の隅にラジカセと共にジャケにサインが入ったCD『COME ON! PARTY! かのやカンパチ』が置かれているではないか。CDデビューまでしてるとは!しかもダンスも踊れるというから興味のある方は動画などをチェックしてみてほしい。
と、すっかり「かのや カンパチロウ」に気を取られてしまったものの、店のおすすめメニューは、鮮魚がどっさりな「じゃりンこ盛り」(税別500円)や「ハマグリのつかみ取り」(税別880円)、「愛のスコールサワー」(税別580円)など、個性的かつ美味しいものばかりが並んでいた。
仕事帰りなどに日ゞ小路を訪れた際は、ふらふら~っと、「パーラー じゃりンこ」に行ってみてほしい。かのや カンパチロウと出逢えるかはわからないが、美味しいものとの出逢いは間違いなく、あるはず。
●information
「パーラー じゃりンこ」
東京都千代⽥区内幸町2-2-3 日比谷国際ビルB2 「日ゞ小路」
営業時間
平日 11時30分~22時30分
土曜日 11時30分~19時30分
休:日・祝日