サラリーマンとしてバリバリ働き、家庭を築いている人の中には、若い頃はミュージシャンを目指していたり、現在も趣味でバンドをやっている人は多いのではないだろうか。そんな音楽好きフラリーマン注目のイベント「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」が、3月15日より東京・TOC五反田メッセにて開幕すると聞いて、前日の内覧会に行ってきた。
世界最強のロックバンドの歴史を網羅!
同イベントは、2016年4月ロンドンを皮切りに、世界主要都市の巡回をスタートした、ザ・ローリング・ストーンズ初の大規模な世界巡回展。世界最強のロックバンドの歴史を網羅した展覧会、しかも今回の日本での開催がアジア初上陸となることもあり、この日は同展のアンバサダーを務める鮎川誠、Char、シシド・カフカも来場、数々のミュージシャン、有名人も駆け付け、メディアも多数集まるなど早くも大いに盛り上がっていた。
会場にはストーンズの象徴であるベロマークがドーンとお出迎え。さらに入口正面には車体にベロマークが施された「ジャガー」が展示されていた。館内の展示数は500点以上ということで、ワクワク感がすごい。
貴重すぎる展示の数々に大興奮!
まずは、バンド結成当時にメンバーが暮らしていたアパートでの生活の様子がわかる部屋の展示が。何も知らないで観てしまったら、ただの散らかった部屋なのだが、アコギやブルースのレコードも置かれ、初期のストーンズがどのようなルーツを持って始まったのかがうかがえるものとなっていた。
楽器のコーナーでは、キース・リチャーズの使用ギターに目を惹かれる。初来日時に頻繁に使われていたミュージックマンのギターを始め、キースといえばこれ、というギターの数々に感動。そして、チャーリー・ワッツのドラムセットも展示されていた。なるほど、世界最高峰のロックバンドのドラマーのセットはじつにシンプルそのもので、ストーンズサウンドの美学をこんなところからも感じることができる。裏に回ってひそかにチャーリー気分を満喫してみたりして。また、レコーディング・スタジオが再現されたコーナーもあり。ある時期のレコーディング映像や、プロデューサーらがストーンズのレコーディングについて証言する映像もパネルから見ることができた。
面白かったのが、ストーンズの曲を自分でミキシングできる体験型展示だ。何曲か用意さた楽曲を選び、パートごとに並んだつまみを上げ下げすることで、音を消したり目立たせたりできるもので、コーラスだけ聴いてみたりすることも可能。「えっこの曲ってこうなってたんだ!? 」という新鮮な発見もあり、マニアックなファンは相当楽しめるはず。また、ヒップホップアーティストやトラックメーカーなどにとってもサンプリングネタを開拓できる試みだと思うので、是非体験してほしい。
ミック・ジャガーが書いた歌詞やメモなどもたくさん見ることができ、メンバーをより近く生々しく感じることができるのもポイント。アートワークのコーナーでは、アルバム『アンダーカヴァー』のジャケットの元になっている女性の写真もあり。さすがに掲載できないので、実際に見て確かめてみてほしい。
ライヴツアーのコーナーでは、これまでのツアーのポスターなどが展示されているほか、近年の巨大なスタジアムライヴでのステージセットの模型が興味を惹く。さらにツアースタッフ気分を体感できる禁断のバックステージ潜入コーナーもあり。
その他、セットリスト、衣装等々、3Dライヴ映像の上映もあり。また、グッズ及びカフェのコーナーには、日本で唯一のザ・ローリングストーンズ・オフィシャル・フォトグラファーの有賀幹夫氏が撮影したライヴ・フォトも展示されているなど、これでもかとストーンズのすべてを満喫できるから、ファンは大興奮すること間違いなし。
ストーンズのことをあまり知らない人でも、巨大な規模で活動するロック・ミュージシャンの舞台裏を知ることができる機会はめったにないので、是非足を運んでみてほしい。サラリーマンにとっても、そのエネルギーを体感すれば明日の活力になるはずだ。「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展」は3月15日~5月6日まで開催中。
●information
「Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展 delivered by DHL / official Japan sponsor 才能発掘アプリ Fairchance」
会場:TOC五反田メッセ (東京都品川区西五反田6-6-19)
開催期間:2019年3月15日~5月6日
開館時間:11~20時(最終入館 19時30分まで)
日・祝日は11~18時(最終入館 17時30分まで)