子どもの頃、おやすみなさいをした後に、ベッドの中で親に隠れてコソコソ漫画を見ていた記憶がある人は絶対いるはず。普通に漫画を読んでいるときよりも、なんだかすごくワクワクさせられたものだ。そんな、幼少期の漫画体験がよみがえるような「MANGA ART HOTEL,TOKYO」が2月1日にオープンしたので、内覧会にフラフラっと潜入してきた!
"漫泊"をテーマにした眠れないホテル
「MANGA ART HOTEL,TOKYO」は、東京メトロ千代田線 新御茶ノ水駅、丸ノ内線 淡路町駅、都営新宿線 小川町駅のB7出口から徒歩1分、神田錦町の路地裏にあるビルの4階と5階につくられた「眠れないホテル」。ホテルなのに、眠れないってどういうことや。という人は、中に入ってみてほしい。
カーテンで仕切られた個室ベッドがあちこちに設置されており、棚には漫画がズラリ。宿泊して、自分だけの空間でどっぷり漫画体験に浸ってもらおうという、「漫泊」をコンセプトとしたホテルなのだ。
利用時間によって料金が加算される漫画喫茶ではなく、漫画を読むためにガッツリ宿泊するというところがポイント。終電を逃したフラリーマンがやむなく宿泊代わりとする漫画喫茶の感じとは全然違うようだ。
大人の隠れ家のようなユーモア空間
フロアは男女別(4F女性フロア5F男性フロア)となっており、室数は35室(女性専用 16室、男性専用 19室)。空間設計のこだわりとして、ベッドユニットを上下左右に振ることで、既存のカプセルホテルのような均一化された堅苦しさを解消しているとのこと。確かに、あちこちの棚の奥や上に配置されており、なんだか秘密基地みたいな感じで面白そう。
また、デザイン性が高く"着替えのいらないパジャマ"と言われるパジャマブランド「Nells(ネルズ)」とコラボしたオリジナルパジャマを用意。リラックスしつつ、そのままでもホテルの外に出かけられる、パジャマらしからぬデザインとなっているところも楽しい。
そんな空間で楽しめる漫画は、5,000冊以上。ただし、漫画喫茶のように、定番から最新人気作まで揃えている、というのではなく、アートの観点でチョイスされたものをラインナップ。装丁に凝った作品や、これまでにない切り口の漫画作品を選書しているとのこと。そこには、「新しい漫画との出会い」の場となってほしいという思いが込められているようだ。また、置かれている漫画作品は全て購入可能となっている。
子どもの頃の漫画体験のような懐かしさもあり、スタイリッシュな居心地の良い雰囲気もあり。日常を離れた空間で、普段、書店では手にしないような新しい漫画との出会いを求めて、宿泊してみたら、思いっきりリフレッシュできそうだ。予約方法等、詳細はオフィシャル・ウェブサイトをチェックしてみよう。
●information
「MANGA ART HOTEL, TOKYO(マンガ アート ホテル トーキョー)」
東京都千代田区神田錦町1-14-13 LANDPOOL KANDA TERRACE 4F・5F