まいど、"相場の福の神"こと藤本誠之です。この連載では、上場企業の経営者との面談から気づいた、藤本がすごいと思った、ユニークなビジネスモデルの企業をご紹介します。第11回は、『障がいは"隠す"ものではなく"生かす"ものである』です。
今回ご紹介するのは、ウェルビー (6556 東証マザーズ)です。2017年10月5日に、東証マザーズに上場したばかりの企業です。
就職を目指す障がい者向けに就職支援や職場定着支援等を行う就労移行支援事業所・相談支援事業所「ウェルビー」を55カ所、発達障害の子供成長をサポート(発達支援・療育)する幼児教室「ハビー」を16カ所運営しています。
就労移行支援事業所・相談支援事業所「ウェルビー」
通常のオフィスを再現した就労移行支援事業所にて、パソコン研修や電話受付、メールの書き方等のビジネスマナー研修等を行い、実務で要求されるビジネススキルの習得をサポートすることで、一般企業が求める人材への成長を支援しています。
また、個別キャリアカウンセリングに基づいた就労コンサルタントによるサポートや企業研修を実施。就職を実現するとともに、就職後も職場定着のサポート体制を整えることで、障がい者が本当に自立できる取り組みを行っています。
料金は、障害者総合支援法に基づく利用料の1割負担となります。なお、所得等に応じて利用者負担上限金額が適応されますので自己負担なしで利用できる場合もあります。
今まで(平成29年11月9日現在)に累計、1,429名の就職を支援し、平成28年度職場定着率は83%。各地域の障がい者就職においてトップクラスの実績をあげています。
児童発達支援事業「ハビー」
ハビーは児童福祉法に基づく児童発達支援事業です。発達障害のある子供(乳幼児・幼児・児童)や、発達の遅れが気になる子供に対して、一人一人の特性にあった指導方法、専門的な学習、コミュニケーション指導を行っています。
利用料金は、児童福祉法に基づく児童発達支援事業として運営しているので、負担額はサービス利用料全額の1割です。サービス利用時間にかかわらず、1日約1,000円程度で利用可能です。また、世帯の所得に応じて更に月間上限額が適用されます。
福の神の「ここがすごい」
両サービスとも、障害者総合支援法・児童福祉法に基づくサービスのため、利用料金は、9割は公的負担となる。利用者の負担額は1割で、年収によっては無料で利用できる場合がある。だからこそ、このようなサービスを身近で受けられるのなら、受けてみたいと思う方は多くいると思われる。
このような支援を行う企業で、全国規模でキチンと対応できる企業は少なく、今後事業所の数を新設すれば、安定的な高成長が期待できる。
『障がいは"隠す"ものではなく"生かす"ものである』そんな思いのもと、障害者就職支援のプロフェッショナルであるウェルビーは今後、大きな成長、
ウェルビー (6556)東証マザーズ
■株式データ
株価 2,974円
単元株数 100株
予想PER(連)43.16倍
実績PBR(連) 29.41倍
予想配当利回り 0.47%
時価総額 約263億円
* 株価データは2017年12月1日終値ベース
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藤本誠之
「相場の福の神」と呼ばれるSBI証券客員マーケットアナリスト。 年間200社を超える上場企業経営者とのミーティングを行い、個人投資家に真の成長企業を紹介している。「まいど! 」の挨拶、独特の明るい語り口で人気。日興證券、マネックス証券、カブドットコム証券、SBI証券などを経て、現在は、財産ネット株式会社の企業調査部長。ラジオNIKKEIで3本の看板番組を持ち、その他テレビ出演、新聞・雑誌への寄稿も多数。 日本証券アナリスト協会検定会員、ITストラテジストAll About株式ガイド。 著書:『難しいことは嫌いでズボラでも 株で儲け続けるたった1つの方法』(SBクリエイティブ)など合計15冊