アサリとニラのチャーハンといえば香港の中国料理店では定番のメニュー。生姜をしっかりきかせており、香港では「具材は生姜のみ! 」というチャーハンもあるほどだとか。健康食材としても注目されている生姜でおいしくヘルシーなチャーハンをつくろう。今回もレシピ考案は東京・青山の中華料理店「Essence」のオーナーシェフ・薮崎友宏さんだ。
アサリは砂抜きの必要がない缶詰を使うので、手軽につくることができる。シンプルな内容で、連載第1回、第2回に紹介した基本となる玉子チャーハンに近く、初心者でも簡単にパラリとした絶品チャーハンに仕上げられるだろう。
「アサリとニラの生姜チャーハン」
材料(1人前)
ごはん 180g / 卵 1個 / おろし生姜 30g / アサリ(水煮タイプの缶詰) 40g / ニラ 50g / サラダ油 大さじ1 / 塩 小さじ1/3 / 胡椒 少々
つくり方
1.ごはんは電子レンジで温め、ボウルに入れる。2.溶き卵を1に入れ、混ぜ合わせる。ごはんの一粒一粒に卵がなじむように、しっかりと混ぜること。
3.温めたフライパンにサラダ油をひき、おろし生姜を中火で炒める。生姜の香りが出てきたところで、アサリを加え、軽く炒める。
4.2のごはんを加え、混ぜながら丁寧に炒めていく。全体の水分が抜けてパラリと仕上がったら、塩、胡椒で味付けする。
5.長さ1cm程度にカットしたニラを加え、炒める。ニラがしんなりして香りが出てきたら、器に盛り付けて完成。
アサリの旨みと生姜の香りで、シンプルながらもベストバランスな仕上がり。食べ飽きないおいしさだ。なお、水煮のアサリはすでに火が通っているので、さっと炒める程度でよい。炒める際に、身がはじけてはねることがあるので注意しよう。アサリに塩気があるので、味付けの際には少量ずつ、味見をしながら塩を加えること。
教えていただいた料理人
「Essence」オーナーシェフ兼ソムリエ
薮崎友宏さん
横浜中華街の老舗「菜香新館」にて修業を開始。26歳で立川店の料理長に抜擢される。その後、広東省で家庭料理を学び、北京の大学で薬膳の研修を受ける。中国政府認定の国際薬膳調理師の資格も有する。2007年3月に東京・青山「Essence」料理長、2008年に同店オーナーシェフに。同店では薬膳も取り入れ、広東料理をベースにした料理を提供。チャーハンは4種類を用意し、近隣へのデリバリーも行っている。
「Essence」
住所: 東京都港区南青山3-8-2 サンブリッジ青山1F
TEL: 03-6805-3905
この連載では、家庭で再現しやすいよう、卓上コンロと一般家庭にあるテフロンフライパンを使って調理していただいています。
撮影: 中村浩二