SA・PAは地元の銘菓やグッズなどのお土産を買えるのが魅力。しかし、地元で採れた新鮮な野菜や海の幸を都会よりもリーズナブルでゲットできるのも見逃せません。そこで、全国各地で野菜や魚を扱っているSA・PAを紹介しています。
NEXCO東日本では、地域と連携してご当地の特産品を販売するコーナーとして『E-NEXCO野菜市場』を平成19年にオープンしました。
始まりは道央道の輪厚(わっつ)PAの上下線と、上信越道の松代PA上り線および小布施PA上り線の計4店舗でした。
現在では、東北自動車道の前沢PA上下線と国見SA下り線、上信越自動車道の横川PA上り線、関越自動車道の赤木高原SA上り線が新たに加わり、合計9店舗のE-NEXCO野菜市場で産直の旬な野菜や果物を販売しています。
その中から、E-NEXCO 野菜市場 国見SAに、オススメ料理のレシピなどを詳しくうかがいました。
国見町は桃色パラダイス!?
福島盆地の北に位置する国見町は夏冬の寒暖の差が大きく、桃の栽培に極めて適した土地です。甘い芳香の『国見町の桃』をはじめ、福島県内外の新鮮な野菜や果物をお手頃価格で販売しています。
店内の一角には県内産の桃がずらりと並べられ、桃好きならばテンションが上がりまくること間違いなし。特に7月末から8月初めに出る桃『あかつき』は、皇室献上桃になるほどの品質です。
その他の品揃えも豊富で、日本全国各地の旬な果物を扱っています。夏はスイカにメロン、温室ミカンなども販売しています。
こだわりは、地元の安心・安全な野菜や果物を販売すること。常時10~15種類が店頭に並んでいます。
福島県ならではのオススメは丸ナスです。形は丸いですが米ナスとは別の種類で、直径10cmくらいあり、大きいものは1kgにもなります。
半分に切り、油で素揚げしたら、生姜醤油または田楽味噌で食べると食がすすみます。
9月23日には「923(国見)」の日にちなんで、クニミデーというイベントが開かれます。
もっと掘り下げたい! 「E-NEXCO野菜市場」には地域の特産品が目白押し
もちろん、各地の野菜市場も国見に匹敵する魅力を持っています。
輪厚PAは、北海道名産品のジャガイモ・トウモロコシを始めとする、広大な大地で育った野菜たちが並びます。
松代PAの、産直の柔らかなアスパラガスや蜜たっぷりのりんご、コシヒカリも見逃せません。小布施PAは、長野県産のねぎ・長芋・きのこ類・ぶどうやベリー類など、みずみずしい山の幸と里の幸を取り揃えています。
前沢PAの生鮮野菜直売所は24時間営業です。とはいえ地元の人も通う人気の店舗で、売り切れる場合もあります。立ち寄った際は即ゲットがオススメです。
横川SAでは、群馬の特産品下仁田ねぎやキャベツなど地元の生鮮品をはじめ、新種や珍しい品種といったバラエティ豊かな品揃えです。
赤木高原SAは、その名の通り赤木高原で朝採りされた野菜、契約農家から届く良質な野菜などを提供しています。
「Pasar三芳」は野菜の宝石箱!?
「Pasar」はNEXCO東日本がPA・SAに展開する商業施設です。PAとSAに、リラクゼーションの頭文字「R」を組み合わせて作った造語です。インドネシア語の「市場」、スペイン語の「立ち寄る」という意味も持っています。
関越自動車道に位置するPasar三芳(埼玉県)の『食の駅』は、農家が直接出荷し自ら販売価格を付けるという無駄な流通経路を通さない仕組みのため、安い価格で新鮮な野菜を提供することが可能です。
ラベルに生産者の名前と出荷日付を入れることにより、生産者の顔が見える安心な食品をお届けしています。
埼玉県と群馬県の野菜が中心ですが、北海道から鹿児島まで全国の野菜を取り扱っています。なんと年間で200種類以上、常時50種類ほどの野菜と果物を販売しています。
ピュアホワイトという白いトウモロコシは糖度が非常に高く、果物よりも甘くて生でも食べられます。また、長野松本の松原ファームの大玉スイカも甘さで負けてはいません。自然農法で育てられていて糖度は13度以上あって絶品です。
お手軽レシピ
手軽に楽しめる一品としてオススメなのが、『コリンキー』という生食用に改良されたカボチャです。タマネギのような形をしていて、レモンやグレープフルーツに近い黄色で大きさはソフトボールぐらいです。
調理法はとても簡単。薄く切ってから、食べやすい大きさにしてサラダに入れたり、らっきょう酢やピクルス酢などに漬けても美味しいとのこと。
もう一品、ズッキーニのマヨネーズ焼きもいかがでしょう。
材料はズッキーニ1本とマヨネーズ大さじ1、かつお節と醤油は適量で。
ズッキーニを7~8㎜の大きさに切ったら、フライパンに炒め油としてマヨネーズを入れて両面を焼きます。焼き上がったら皿に盛り、醤油をさっとかけ、かつお節を乗せたら完成です。
ビールにワインに日本酒に、お酒に合うこと間違いなし。
地域ごとの美味しさを食べ比べるのも楽しいものです。