九州を代表するファミレス「ジョイフル」。大分県発祥だが、現在は東日本にも徐々に勢力を広げつつあり、全国で約700店舗を展開するに至っているが、まだまだ関東では見慣れないという方も多いだろう。今回は千葉県の白井市にあるジョイフル・白井店で実食してみた。

  • 大分県発祥の「ジョイフル」、今回は千葉県のジョイフル・白井店におじゃましてきました

ジョイフルのメニューは基本的に非常にリーズナブルだ。多くのメニューが500~800円に収まっており、日替わりランチに至ってはライスかパン付きで500円と、ワンコインで済んでしまう。そんなジョイフルで一番高いメニューが「プライムサイコロペッパーステーキ」(1,098円)だ。

  • 「プライムサイコロペッパーステーキ」(1,098円)。「洋風セット」と合わせて注文した

米国産プライムビーフを使用したサイコロステーキ。直径15cm程度のスキレットに盛られて提供される。今回は「洋風セット」とともに注文した

本メニューでは米国産のプライムビーフを使用。プライムビーフは米国農務省(USDA)が「牛の種類、成熟度、サシ(霜降り)の入り具合、性別」を基に8つの等級に分けているグレード制で、最も高い等級を与えられた最高ランクの肉だ。米国では高級レストランで扱われている霜降り肉で、ジョイフルでもこのグレードが採用されている。

オニオンソテーの上に、一口大にカットされたサイコロステーキが12切れ乗っていた。量はおよそ100~120gといったところだろうか。肉自体はおそらくハラミ(横隔膜)辺りの内臓肉だと思われる。肉の上にはフライドガーリックが散らされており、ステーキソースに加えてカットレモンが供される。ガルニはフライドポテトとブロッコリー、コーンだ。

ステーキの肉はあらかじめ調味液に漬け込まれているとのことで、割としっかり旨味系の下味がついているが、ステーキソースとの相性はいい。内臓肉だと硬そうだなと覚悟していたのだが、調味液自体に肉を柔らかくする効果があるのか、歯で噛み切れる柔らかとなっている。この辺りはコストを下げつつ、美味しく食べられるよう工夫されていると感じられた。半分ほど食べたところでレモン汁をかけてみたが、さっぱりと食べやすく、個人的には最初からレモンをかけてもいいかと思わせた。ボリューム的には少々物足りなさを感じたものの、肉がプライムグレードであることと価格を考えると仕方ないところだろう。

  • 肉の焼き加減はミディアム

肉の焼き加減はミディアムといったところ。柔らかい肉を噛み締めるとじわっと旨味が滲み出てくる

セットメニューにはサラダとスープバーがセットになった「サラダセット」、ライスまたはパンとスープバーとサラダがセットになった「洋食セット」、ご飯と味噌汁、漬物がセットになった「和食セット」がある(それぞれ+100円でドリンクバーも付けられる)。個人的にはサラダが食べ応えあるボリュームで味もよかったので、サラダセットか洋食セットをお勧めしたい。

基本的にジョイフルの本領は、定番メニューでもあるハンバーグにあると思うが、サイコロステーキも決して侮れない一品だった。レギュラーメニューに加えて、コラボメニューや期間限定メニューなども豊富に展開しているので、まだ行ったことがないという方も、九州ファミレスの雄の実力を味わうため、ぜひ一度訪れてみてほしい。