お手頃価格でおなかいっぱいになって帰れる「ファミレス」。価格が、1つの売りでもあるファミレスにおいて、一番高いメニューとはどんなものなのか。本特集では、各社の最高額メニューの内容や味わいを紹介していく。
今回、筆者が紹介するのはファミレス界の高級店とも言える「ロイヤルホスト」。2021年12月に50周年を迎えた同店の最高額メニューを堪能してきたので、早速レポートしていこう。
■温かみのある居心地のいい空間
日曜日の昼下がり、筆者が訪れたのは都営新宿線「西大島駅」から徒歩2分に位置する「ロイヤルホスト西大島店」。大通りに面している駅近の同店舗は、休日とあってか多くの人で賑わっていた。
店内は、木目を基調としており、アクセントにオレンジのイスが配された温かみのある空間が特徴。テーブル席だけなくでカウンター席も用意されているので、お一人様でも入りやすいのが嬉しいポイント。
■最高額メニューは5,000円超え! 1ポンドのステーキプレート
今回いただく「ロイヤルホスト」の最高額メニューは、「アンガスサーロインステーキ&天然海老フライと紅ずわい蟹のクリームコロッケ(450g)」。そのお値段は、驚愕の5,148円(一部店舗は5,203円)! しかもカロリーは1786kcal! 価格もカロリーも半端ないこのメニュー。果たして、どれぐらいの人が注文しているのだろうか……。そんな疑問を抱きながら待つこと15分弱。
やってきたのは、1ポンド(450g)のアンガスサーロインステーキに、天然海老フライ、紅ずわい蟹のクリームコロッケ、フライドポテト、にんじんが乗ったなんともロイヤルなステーキプレートだ。
ステーキソースには、だし醤油に加え「ドミグラスバター」「ガーリッククリーム」「おろしゆずぽん酢」「だし醤油」の4種類から好みのソースをもう1つ選ぶことができる。おなかがペコペコの筆者は、がっつり行きたい気分とあって「ガーリッククリームソース」をセレクトした。
■味変を楽しみながらいただく肉厚ステーキ
ミディアムレアで焼かれた厚みのあるお肉は、ナイフで切ると美しいピンク色の断面がお目見え。じゅわっと肉汁があふれ出てきて、その見た目だけで食欲がそそられる。一口食べてみると、想像よりもあっさりしていて、歯応えのよい食感が特徴的。脂っこさがないので、ボリュームはあるがパクパクと食べ進めることができる。
また、ソースで味変も楽しめる。さっぱりと食べるのなら「だし醤油ソース」、濃厚でコクのある味わいを楽しむなら「ガーリッククリームソース」を。個人的に「ガーリッククリームソース」は、にんにくが効きすぎていないので、女性でも食べやすいように感じた。
ステーキの横に添えられた天然海老フライには、レモンをしぼって、タルタルソースをつけていただく。衣はサクサク、中はぷりぷりしていて想像通りのおいしさ。
高級食材「紅ずわい蟹」を使用したクリームコロッケは、なめらかな口当たりで、思いのほかあっさりした味わい。そのため、こちらもペロリと食べることができる。
■最高額メニューの満足度は?
「アンガスサーロインステーキ&天然海老フライと紅ずわい蟹のクリームコロッケ(450g)」は、1つのプレートで多彩な味わいが堪能できるバラエティに富んだ一品だ。ボリューミーではあるが、全体的に脂っこさや味が濃すぎるといったことがないので、胃もたれせずに食べ進められた。
味もおいしく、量も十分すぎるほどなのだが、個人的には5,000円あったら「これだけではなく複数のメニューを楽しみたい……」というのが正直なところ。本メニューは、1人で味わうよりも大人数で行ってシェアし、それ以外の料理も楽しむのがいいかもしれない。
ちなみに、トライしてみたいけど食べきれないかもという人には、1ポンド(450g)以外に225g(3,498円)、100g(2,398円)とお肉のグラム数を少なくしたメニューも用意されている。おなかの調子やほかのメニューとの組み合わせを考慮した上で、選んでみてはいかがだろうか。なお販売時間は10:30~、食べる際は、ぜひおなかを空かせていってほしい。
※店舗によっては、「アンガスサーロインステーキ&天然海老フライと紅ずわい蟹のクリームコロッケ」(100g)は用意されていない
※一部店舗では価格が異なる