少し肌寒くなってきました。冬が近づくにつれてどうしても運動不足になりがちですが、せめてちょっとした時間にお部屋で身体を動かしてみませんか? 身体を動かさなくなると筋肉量はどんどん減っていきます。一度減った筋肉をまた元に戻すのは、年をとればとるほど時間がかかるもの。だったら、せめて維持だけでもしておいたほうが自分のためです。
前回の「腰痛を和らげながらできる簡単エクササイズ」に続く今回は、男らしさを磨きながら、お腹を鍛えるエクササイズを紹介します。つまり、腹筋(コア)を使いながら他の筋肉も同時に鍛えようという、一石二鳥な運動です。いつもより少し動きもありますし、ハードな感じに見えると思いますが、想像されているほど辛いものではないと思います。それに、たまには身体に刺激を与えるのも悪くないのでは(笑)?
男らしさを磨きながら簡単エクササイズ
【エクササイズ1】
- 頭の先から足先までを一直線にし、腕立て伏せの体勢をとります
- 両手は肩幅に広げ、指先を少し内側に向けカタカナの「ハ」の字をつくります
- ゆっくり膝を曲げ床ぎりぎりのところで浮かせて静止します。お尻があがりすぎたり、お腹が下がりすぎないように気をつけましょう
- 15秒を1セットとして、出来たら2セット行ってみてください
【エクササイズ2】
- 両足を肩幅くらいに開き、片足を大きく後ろに一歩下げます(後ろの足が外向きにならないようにまっすぐになっているか確認)
- 背筋をまっすぐに伸ばし、両手を斜め上に広げます
- 前足の膝がつま先より出ないように曲げます。曲げた膝は出来るだけ深く、膝の角度が90度ぐらいになるまで曲げましょう
- 胸を張った状態で身体をひねり、両肘を曲げ、背中の筋肉を使っているのを感じるようにします
- 膝をのばしたら、再び正面を向き両手を斜め上に広げます
- 各8回、できたらそれぞれ2セットずつ行ってください
【さらにポイント!】
- 後ろの足は常にかかとが床から浮いている状態をキープ!
- 膝も肘を伸ばすときは、伸ばしきらず少し余裕を持たせて
- 膝を曲げた時に息を吸い、膝を伸ばした時に息を吐きましょう
少しでも引き締まった身体を作ってみたいと思いませんか? 痩せるには、まず基礎代謝をアップさせるために筋トレが必要だといわれています。「やりたくない」と思う気持ちから一歩踏み出して、「ちょっとやってみよう」と思う気持ちに切り換えてみて下さい。ちょっとしたことかもしれませんが、そういう小さな心がけが大切だと思います。1日たった数分でいいので、自分の身体のために使ってみてくださいね。
大西仁美 プロフィール
渡米後間もなく、忙しさとストレスが原因で体重が78キロになり自信喪失。パーソナルトレーナーを雇い1年半でマイナス25キロの減量に成功。ダイエットの経験を通じて自信を取り戻し、自らパーソナルトレーナーになる事を決意。9年間アメリカ、ロスでパーソナルトレーナーとしての経験を積み、日本に帰国。帰国後、雑誌、ラジオ、インターネット、カルチャーセンターなどで活動。現在、自宅でも簡単にできるストレッチ+筋トレ「Trans 4 Fit」を展開中。著者サイトはこちら。
イラスト:民(produced by Imagination Creative)