第3回の肩こりを解消しながらできる簡単エクササイズは仕事の合間に適していましたが、今度は寝る前のエクササイズです。どんなに忙しくても、寝る前に2、3分時間が取れないという方はいらっしゃらないと思います。ぽっこりお腹が気になるのに何もせずただ「何とかしたい」とお腹を見つめていてもお腹はへこんではくれません。とにかく簡単なことから少しずつでいいので始めてみませんか?
ぽっこりお腹を少しでも改善していく為に今回ご紹介するのは、寝る前にベッドの上で出来るお腹の芯(コア)を鍛える運動です。お腹の芯は内臓を保護し、姿勢を安定させると同時に呼吸をコントロールする筋肉です。現代人はこの筋肉が衰えている傾向にあり、それによってぽっこりお腹になりがちなのです。さらに今回の運動は、伸び(ストレッチ)をしながらお腹の芯(コア)を鍛えるので、リラックスでき、寝る前にはぴったりの運動だと思います。
肩こりを解消しながら簡単エクササイズ
【エクササイズ1】
- 左手を上にあげたら、左足はまっすぐに伸ばし(ただし、伸ばした足は床につかない床上ぎりぎりのところで維持)、右手は身体の横に添わせ、右足の膝を90度に曲げた状態からスタート
- 足は自転車をこぐようにゆっくり左足は右足のスタート状態に、右足は左足のスタート状態に持って行き、これを左右繰り返す。同時に右手と左手の場所を入れ替えます
- ゆっくりお腹の芯を意識しながら行いましょう
【さらにポイント!】
- 両手両足を伸ばす時には、常に反対側から引っ張られているような意識で
【エクササイズ2】
- 仰向けに寝た状態で足を上げ、膝から下は90度に曲げます
- 両手は胸の横でまっすぐ広げます
- ゆっくり膝を90度に曲げたまま、腰から下を左右に動かします
- 左右交互に行いましょう
【さらにポイント!】
- ひねった時は腰を出来るだけ床に押し付ける感じで、ひねった方向と反対側の腰が浮かないように
- ひねった時にお腹の芯を使っていることを意識して
【エクササイズ3】
- 横向きに寝た状態でいったん大きく伸びをします(両手両足が反対側から引っ張られているような感覚を意識してください)
- ゆっくりお腹を意識しながら丸くなります
- 反対向きに寝て、同じ事を繰り返しましょう
【さらにポイント!】
- 伸びをしすぎて背中が反ってしまわないように
いかがですか? これなら寝る前にささっと気持ちよくできそうだと思いませんか? 一日の終わりのストレッチで、疲れて凝り固まった筋肉をほぐせば、寝つきもよくなると思います。そうやって、続けてみると意外に病みつきになってしまうかもしれませんよ(笑)。少なくとも私はそうなる事を願っています! ゆっくり、楽な気持で行ってください。
大西仁美 プロフィール
渡米後間もなく、忙しさとストレスが原因で体重が78キロになり自信喪失。パーソナルトレーナーを雇い1年半でマイナス25キロの減量に成功。ダイエットの経験を通じて自信を取り戻し、自らパーソナルトレーナーになる事を決意。9年間アメリカ、ロスでパーソナルトレーナーとしての経験を積み、日本に帰国。帰国後、雑誌、ラジオ、インターネット、カルチャーセンターなどで活動。現在、自宅でも簡単にできるストレッチ+筋トレ「Trans 4 Fit」を展開中。著者サイトはこちら。
イラスト:みんくいるか(produced by Imagination Creative)