JR日豊本線が通る大分県中津市にある中津駅。中津といえば福沢諭吉の出身地であり、「中津からあげ」はご当地グルメとして全国的に知られるようになった。
中津駅の改札を出て、南口を駅沿いに少し進むと「弁慶うどん 中津駅店」が見えてくる。のれんをくぐり、店に入るとL字型のカウンターがある。
メニューはうどん・そばがメインで、「かけうどん・そば」(330円)、「きつねうどん・そば」(420円)といった定番から、九州北部のご当地グルメとして人気の「かしわうどん・そば」(420円)まで。他に「ごぼうてんうどん・そば」(420円)や「豚軟骨うどん・そば」(520円)なども用意している。
そしてこの店は、名古屋の駅にある立ち食い店のように「ちょい飲み」も楽しめる。酒類は「生ビール」(530円)や「清酒」(350円)、「焼酎」(20度300円、25度330円)などがそろう。つまみには年中食べられる「おでん」(1個110円)と「唐揚げ」(400円)もある。
今回はうどんと中津名物の唐揚げがセットになった「唐揚げセット」(650円)を注文。券売機などはなく、店員に直接注文するスタイルだ。唐揚げに刻みキャベツとレモンが添えられ、うどんは天かすが入ったハイカラ風。ごはんにお新香が付いてくる。
からっと揚がった唐揚げはジューシーで、下味もしっかり付いている。うどんの出汁(だし)はあっさりとした上品な薄味で、唐揚げと一緒に食べるにはちょうどいい。
ちょい飲みも食事も楽しめるJR中津駅の「弁慶うどん」。地元の常連客同士が挨拶を交わし、酒を飲みながら井戸端会議にも花がさく。そんな店内の光景を眺めつつ、唐揚げやうどんを食べるのもなかなか良いものである。